個人再生 手続き中 ボーナスを徹底解説|ボーナスの扱い・報告タイミングと実務対応

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個人再生 手続き中 ボーナスを徹底解説|ボーナスの扱い・報告タイミングと実務対応

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

この記事を読めば、個人再生(小規模個人再生を含む)を進める途中で「ボーナス」が発生した場合に、何をすべきか、いつ誰に報告するか、再生計画にどう反映される可能性があるかが明確になります。結論を先に言うと、ボーナスは「原則として収入として扱われ、申立時・手続き中に発生したボーナスは裁判所や管財人(または再生委員)へ速やかに報告する必要がある」ことが多いです。ただし、ボーナスの扱いは会社からの支給の規則性(毎年支給されるか否か)、受給タイミング、再生計画の種類(小規模個人再生/給与所得者等再生)などで変わります。この記事では、基本ルール、具体的計算例、ペルソナ別の対応、実務的な書類作成のコツ、専門窓口の活用方法まで、実例と経験を交えながら丁寧に説明します。迷っているなら、まずは速やかに弁護士か法テラスに相談するのが安全です。



「個人再生」の手続き中にボーナスが出たら?──まず知りたいポイントと今すぐやること


個人再生の手続き中にボーナスが支給されると、不安になりますよね。手続きの成否や返済計画、裁判所や債権者への影響が気になるのは当然です。ここでは、検索しているあなたがまず知りたい点をわかりやすく整理し、実際に動くための具体的な行動と「無料の弁護士相談」を受けるメリット・選び方までスムーズに案内します。

重要:以下は一般的に起こりうる事項と実務上の注意点です。最終的な扱いは手続きの段階や個別事情で変わるため、まずは専門家の相談をおすすめします(無料相談が受けられる弁護士を利用するのが効率的です)。

よくある疑問と要点(結論ファースト)


- ボーナスは「収入・資産」として扱われる可能性があるため、隠したり使い切ったりするのは避けるべきです。
- 手続き中に収入状況が変われば、再生計画や裁判所への報告が必要になることがあります。
- 重要なのは「正確に報告する」「証拠(振込明細・支給通知など)を保管する」「先に弁護士に相談する」ことです。
- 不安な場合や扱いが不明確な場合は、手続きをよく知る弁護士の無料相談を受けて、今後の最適な対応を確認しましょう。

ボーナスをもらったらまずやるべき3つの行動


1. 使わずに手元に残す(最低限、数日~数週間は保管)
2. 支給の証拠を保存する(振込明細、給与明細、支給通知メールや書類)
3. 今すぐ担当弁護士(または相談予定の弁護士)に連絡して報告・指示を仰ぐ

理由:手続き中の収入増加は再生計画の実行や財産状況に影響するため、事前に専門家と調整することで不要なトラブルを避けられます。

よくある誤解(注意ポイント)


- 「ボーナスは手続きに関係ない」は必ずしも正しくありません。個人再生では収入や資産状況が重要になるため、影響する可能性があります。
- 「隠せばばれない」はリスク大。銀行口座や税務情報、雇用主の確認などで後に不利になり得ます。
- 「自分で対応できる」はケースによります。複雑な場合は専門家に任せたほうが早く安全に解決します。

弁護士の無料相談をおすすめする理由(メリット)


- 法的な扱い(裁判所や債権者への報告方法、再生計画に与える影響)を正確に判断してもらえる。
- 「今やるべきこと」と「やってはいけないこと」を具体的に教えてくれる(無駄に使ってしまうリスクを防げる)。
- 書類準備や裁判所対応のサポート方針を早期に決められるため、手続きの遅延や不利益を避けやすい。
- 費用や今後の見通し(手続き期間、返済計画の変更の有無など)を無料で聞けるので、負担感が少ない。
- 複数の案(個人再生を続ける、別の手続きに切り替えるなど)を比較してもらえる。

「無料相談」はリスクを取らずに自分のケースに合った方針を得られる有力な手段です。

競合サービスとの違い(無料相談を選ぶ理由)


- 無料の弁護士相談 vs 市販の自己解決ガイド・ネット情報
- 弁護士:あなたの具体的事情に基づく法的判断を得られる。一般情報は個別事情に応用しづらい。
- 無料の弁護士相談 vs 有料の法律サービス(初回有料・顧問契約など)
- 無料相談で大枠を確認 → 必要なら正式委任で詳細対応、費用見積りをもらえるので無駄が少ない。
- 弁護士相談 vs 民間の債務整理業者(手数料・仲介業者)
- 弁護士は法的代理権があり裁判所手続きの直接代理や正式な書面作成が可能。民間業者は法的な代理範囲が限られることがあるので注意。
- 弁護士相談 vs 自分で裁判所に問い合わせる
- 裁判所は一般的な手続き案内はしてくれますが、個別の法的助言や他の手続きとの比較判断はできません。法的判断が必要な場合は弁護士に相談するのが確実です。

弁護士の選び方(個人再生で重視したいポイント)


1. 個人再生(債務整理)に慣れているか
- 実務経験の有無、同種案件の扱い件数を確認しましょう。
2. 料金体系が明確か(着手金・報酬・実費の内訳)
- 無料相談で必ず見積もりをもらい、分割払いや成功報酬の有無を確認。
3. 連絡の取りやすさ・説明のわかりやすさ
- 疑問があればすぐに答えてくれるか、対応スピードや対応方法(電話・メール・面談)を確認。
4. 事務所の対応範囲(裁判所手続きの代理、一括交渉、必要書類の整理など)
5. 口コミ・評判(複数の意見を参考に)
6. 近隣かリモート対応可か(出張やオンライン面談の可否)

赤旗(注意点):初回相談で過度に楽観的な返答や「100%減額できる」など断言する事務所は要注意。現実的な説明をしてくれるか見極めてください。

無料相談で必ず聞くべき質問(チェックリスト)


- 私のケースでボーナスを受け取った場合、どのように扱われる可能性がありますか?
- 今すぐやるべき行動、逆に絶対にやってはいけないことは?
- 再生計画や手続きに変更が必要になりそうか、その場合の費用や期間は?
- 弁護士に依頼した場合の費用見積り(着手金・報酬・実費)を教えてください。
- 書類の準備は何が必要か、代行してもらえるか?
- 依頼までの流れ、期間の目安、連絡方法は?

メモを準備して、相談中は質問を順番に確認しましょう。

無料相談に行く前に準備しておくと良い書類(優先度順)


- 給与明細(直近3~6か月分)およびボーナス支給に関する通知や振込明細
- 銀行口座の入出金履歴(直近数か月)※ボーナス振込が確認できるもの
- 借入一覧(貸金業者名、残高、返済額、契約書があれば尚可)
- 直近の確定申告書や源泉徴収票(あれば)
- 住民票・住居状況(持ち家・賃貸など)
- 破産や他の債務整理歴があればその記録

これらが揃っていると相談の診断がスムーズです。

相談後の流れ(一般的なイメージ)


1. 無料相談で方針を確認 → 必要なら弁護士に正式依頼
2. 書類整理と裁判所提出書類の作成
3. 裁判所や債権者への手続き(代理交渉・再生計画の提出など)
4. 裁判所の決定・再生計画の実行(返済開始)
※個別事情で工程や期間は変わります。無料相談で具体的なスケジュールを確認してください。

まとめと次の一手(今すぐできること)


1. ボーナスの証拠を保存し、使わないで保管する。
2. 担当の弁護士がいるなら即報告、いないなら無料の弁護士相談を予約する。
3. 無料相談時に上記チェックリストを使って疑問をすべて解消し、見積りと方針を受け取る。

無料相談はリスクを低く、今後の最短ルートを見つけるための第一歩です。まずは無料で相談できる弁護士に状況を説明して、あなたにとって最適な対応を確認しましょう。相談の準備で迷うことがあれば、質問に応じて具体的にアドバイスします。どんな情報を用意すれば良いか、今すぐ教えてください。


1. 基本を抑える:個人再生とボーナスの基礎知識

ここでは「個人再生とは何か」「ボーナスがどのように扱われるか」の基礎を分かりやすく整理します。専門用語もかみ砕いて説明しますので、初めて学ぶ方も安心してください。

1-1. 個人再生とは何か?その仕組みとボーナスの関係性

個人再生は、裁判所を通じて借金(債務)を大幅に減額しつつ、原則3年から5年で分割返済していく手続きです。主な特徴は次の通りです。
- 債務の一部をカット(減額)して残りを分割で返済する。
- 原則、破産とは違い、一定の財産を残して手続きできる。
- 「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」などの類型があり、収入や債権者の態様によって選びます。

ボーナスは「収入の一部」として扱われ、再生計画を立てるときの収入算定に影響します。重要なのは、裁判所や再生委員は「申立時点の収入と、その後の見込み」を基に支払い能力を判断する点です。たとえば毎年安定的に夏冬のボーナスが出る人は、裁判所はそのボーナスを安定収入と見なして計画の基礎に組み込む場合があります。逆に不定期・業績連動で毎年変動する場合は「臨時収入」扱いになることもあるため、判断は個別に変わります。

(筆者見解)私が相談を受けたケースでは、毎年同額の支給実績がある会社員については、裁判所側がボーナスを「年収の一部」として計算に入れることが多く、再生計画の返済額がやや上がるケースが目立ちました。逆に業績連動で支給される営業職の方は、裁判所が慎重に臨時扱いと判断し、計画に反映されにくいことがありました。

1-2. ボーナスは再生計画に含めるべきか?含める場合のポイント

ボーナスを含めるかどうかは主に次の観点で判断されます。
- 支給が「定期的かつ予測可能」か(例:毎年6月と12月に支給、過去数年にわたり同額または同水準で支給)。
- 会社の就業規則や労使協定で支給が明示されているか。
- 債務者本人の生活費や扶養状況。たとえば家族の教育費や医療費が高い場合、裁判所は生活費を優先する可能性があります。

含める場合のポイント:
- 過去数年分の賞与明細や就業規則を用意して「支給の事実」を示す。
- ボーナスを年間収入に均等配分して「月収換算」することが一般的(例:年2回合計120万円のボーナス→月換算で10万円/月の上乗せ)。
- 臨時的な一時金(退職一時金や特別賞与など)は原則別扱いだが、裁判所の裁量で計上されることもある。

1-3. ボーナスの算定時期と計算方法

算定の基本は「申立時点の直近の状況をベースに将来見積り」を作ることです。具体的には以下の方法がよく使われます。
- 過去3年または過去2年の賞与実績を合算し、平均額を算出して年収に組み込む。
- その年の申立て時に既に支給済みのボーナスは「申立時の収入」として確実に扱う。
- 申立て後に支給されるボーナスは、支給時に裁判所・再生委員に報告し、計画に反映するか調整する。

実務上は「総収入(給与+賞与)→生活費を差し引いた可処分所得(返済に回せる金額)」という流れで計算します。裁判所は同時に「最低弁済基準」や「可処分所得の妥当性」を確認します。

1-4. 生活費と返済計画の基本バランス

再生計画では「生活を維持しつつ返済可能な額」を示すことが求められます。チェックポイントは次の通りです。
- 家族構成(扶養人数)・住宅ローンの有無・医療費などを示すこと。
- 生活費を過少に見積もると再生計画が否認されるリスクがあるため、現実的な生活費を提示する。
- ボーナスが生活費に充当されている場合は、その旨を説明する(例:子どもの学費や車両費など年数回の支出に充てられている)。

経験では、ボーナスを安易に「全額返済に充てる」と見積もると、家計が破綻して計画破綻に至るケースが散見されました。無理のない生活費の設定が最優先です。

1-5. 申立て前後でボーナス扱いが変わる理由

申立て前は「過去の実績」が重要ですが、申立て後は「現在と将来の支給見込み」が見られます。主な違いは次の点です。
- 申立て前:過去の賞与実績(源泉徴収票、賞与明細)が証拠として使える。
- 申立て中:その間に支給された賞与は速やかに申告が必要。手続進行中に収入が増減すれば再生計画の見直しが必要になることもある。
- 認可後:認可決定が確定した後でも、実務上は計画通り返済することが求められ、臨時収入の扱いは再生計画に明記されたルールに従う。

1-6. 判例・実務の動向と注意点(最新の動向を踏まえる)

判例や実務運用では「継続的な賞与は収入に含める傾向」が見られますが、個別の裁判所や再生委員の判断によって異なることがあります。特に地方裁判所や再生の実務担当者の見解で差が出ることがあるため、地域差を意識する必要があります(後述の地域差の節で詳述します)。最新の実務では、雇用形態が多様化しているため「正社員の定期賞与」と「業績連動・歩合のような変動賞与」は別扱いとなることが多いです。

(参考)裁判所の運用や法務関係機関のガイドラインに沿って判断されるため、具体的なケースでは弁護士などの専門家に確認することが大切です。

2. ペルソナ別の実務シナリオと対応

ここからは、想定ペルソナに即した具体的な対応例を紹介します。自分に近いケースを見つけて、対応イメージを掴んでください。

2-1. ペルソナA:30代・会社員・ボーナス年合計約120万円(夏冬で各60万円)

ケース概要:
- 正社員、過去3年は夏・冬ともにほぼ同額の支給実績あり。
- 借入の原因はカードローンと消費者金融。個人再生を検討中。

対応ポイント:
- 過去3年分の賞与明細、源泉徴収票、就業規則の賞与に関する記載を集める。これが「定期的支給の証拠」になる。
- 年間ボーナス合計を年収に加算して月額換算(例:120万円→10万円/月)し、再生計画での返済能力を算出。
- 生活費の実態(家賃、家族扶養、教育費)を明示し、裁判所に無理のない返済計画を示す。
- 弁護士と相談のうえ、小規模個人再生か給与所得者等再生のどちらが有利か検討する。給与所得者等再生は再生案の基準が異なるため、賞与の扱われ方に影響する。

想定結果(一般例):
- 定期ボーナスがある場合、再生計画に反映されることで月々の弁済額はやや増えるが、生活費を確保しつつ現実的な計画が立てられることが多い。

2-2. ペルソナB:40代・共働き・子ども1人・ボーナスの安定性が低い場合

ケース概要:
- 共働きだが、配偶者の収入は安定。本人のボーナスは業績連動で変動が大きい。
- 家計はボーナスに依存している部分がある。

対応ポイント:
- ボーナスを「臨時的収入」として扱う方針が考えられるため、過去実績だけで計上しない戦術を取ることがある。
- 家計がボーナスに頼っている場合は、ボーナスを原則生活費に充てる計画を作成し、裁判所に説明する。
- 共働きで世帯収入があることは有利に働くが、配偶者の義務は債務者以外のため、配偶者の収入を計画に直接組み込めない点に注意。

想定結果:
- 裁判所は家計全体を見て判断するが、ボーナスが不安定なら返済計画はボーナス抜きで組むなどの対応が取られることがある。

2-3. ペルソナC:50代・自営業・年収が波のある場合

ケース概要:
- 自営業で売上が季節変動。ボーナスの概念自体が少なく、臨時収入が発生する年もあればゼロの年もある。

対応ポイント:
- 自営業者は給与所得者と違い、賃金台帳や賞与明細が存在しないため、収入の証明に会計帳簿や確定申告書(青色申告決算書、収支内訳書)を用いる。
- 臨時収入(たとえば事業の一時的な利益分配)をボーナス的に扱うのかは、事業の継続性や将来見込みで判断する。安定性がなければ計画に含めないのが通例。
- 節税や個人財産の移転等があると裁判所の査定が厳しくなるため、申立前の資産移動は避ける。

想定結果:
- 自営業者は収入変動が大きいため、ボーナス(臨時収入)は原則計画外として扱うことが多く、むしろ最低生活費の確保が重視される。

2-4. ペルソナD:ボーナスが教育費・生活費に直結するケース

ケース概要:
- ボーナスを子どもの学費、塾代、冠婚葬祭費用に充てているため、手元資金としての利用が既定路線。

対応ポイント:
- 支出の実態(学費の支払い証明、年間の支出パターン)を疎明しておく。裁判所に「ボーナスは家計の必要経費」として理解してもらうことが重要。
- 場合によっては「賞与は生活費の一部」という説明で計画に組み込まない対応も可能。ただし、裁判所の判断次第で逆に返済増の対象となることもあるため、事前に専門家と調整する。

想定結果:
- 家族の事情がある場合、裁判所は生活維持を優先するケースがあるが、賞与の定期性が高いと返済原資として利用される可能性が高まります。

2-5. ペルソナE:ボーナス時期が年2回の特定パターン(夏・冬)

ケース概要:
- ボーナスが明確に年2回(6月・12月)に支給されるパターン。支給額は業績連動だが過去数年は概ね同水準。

対応ポイント:
- 年2回支給の実績があるなら、年収への均等配分が妥当な計算方法となることが多い(年合計を12で割って月収へ加算)。
- 申立て直後に夏ボーナスが支給される場合は必ず報告が必要。報告が遅れると不信感につながるため、透明性を持って処理する。

想定結果:
- 規則性がありかつ過去の実績が示せる場合、裁判所はボーナスを計画の基礎に入れやすく、弁済額が上がることがある一方、計画の信頼性は高まります。

2-6. ペルソナ別の「報告時の注意点」リスト

- ボーナス受領後は速やかに担当弁護士や再生委員(管財人)に報告する。
- 証拠書類(賞与明細、振込の銀行通帳コピー、就業規則の抜粋など)は必ず保管・提出する。
- 支給が見込み通りでない場合(減額・不支給)は速やかに報告し、計画の修正を相談する。
- 家族の扶養や特別支出がある場合は、その裏付け資料(学費の領収書、医療費明細等)を用意する。

(実務アドバイス)報告は「先に言う」ことが信頼に繋がります。たとえ裁判所の判断が厳しくなっても、隠して後から発覚するよりはずっと対応が楽です。

3. 実務的な手続きとボーナス対応の具体策

実務で何をどう準備するか、書類作成のコツや窓口の使い方を具体的に示します。ここを読めば、実務的な不安の多くが解消されます。

3-1. 再生手続きの流れ(申立て→認可→確定まで)の全体像

一般的な流れは次の通りです(簡略化):
1. 債務整理の相談(弁護士、司法書士、法テラス等)
2. 必要書類の収集(給与明細、源泉徴収票、賞与明細、確定申告書など)
3. 裁判所へ申立て(申立書類と再生計画案を提出)
4. 再生計画案の審査(再生委員の関与や債権者集会の開催があり得る)
5. 認可決定→確定(確定後は計画に基づく支払いを実行)

ボーナスが発生するタイミングによっては、申立て前に受け取った分は申立資料に含め、申立て後に受け取った分は随時報告・計画修正の対象になります。審査段階で裁判所が再生計画の妥当性をチェックするため、収入に関する情報は特に丁寧に揃えましょう。

3-2. ボーナスが計画に組み込まれるかの判断基準

裁判所や再生委員が重視する観点は次の通りです。
- 支給の継続性と規則性(就業規則、過去の賞与明細)。
- 会社の経営環境(業績悪化が明らかな場合は将来支給を期待しにくい)。
- 債務者の生活実態(扶養、住宅ローン、教育費)。
- 他の債権者への公平性(特定債権者に過度に有利にならないこと)。

これらを踏まえ、裁判所はボーナスを年収に含めるかを判断します。判断がつかない場合、裁判所は臨時収入扱いとすることが多く、受給時に別途処理を求められます。

3-3. 収入証明の作成ポイント(給与明細・賞与明細・源泉徴収票の扱い)

収入を証明する書類は手続きの要です。揃えるべき主な書類とポイント:
- 源泉徴収票(直近1~3年分が望ましい):年収の公式な証明。
- 賞与明細(直近数年分):ボーナスの支給実績を示す。
- 給与明細(直近6ヶ月~12ヶ月分):月収の変動を示す。
- 銀行通帳の入金履歴(賞与振込の記録):実際に振り込まれた証拠。
- 就業規則や雇用契約書(賞与支給に関する規定があればなお良い)。

作成時の注意点:
- コピーは鮮明に、日付・支給者名・金額が分かるようにする。
- 自営業者は確定申告書(青色決算書など)で収入を示す。
- 不足書類がある場合は、会社に発行依頼を行うか、弁護士に相談して代替資料を用意する。

3-4. 申立書・計画案の作成時に押さえるべきポイント

申立書と再生計画案は裁判所・債権者への説明資料です。ボーナス関連で押さえておくべき点:
- 収入計算の根拠を明確に示す(過去の賞与実績・就業規則の引用)。
- ボーナスの取り扱い(生活費に充てる、弁済に回す場合はその率)を明文化する。
- 将来の不確実性(業績悪化リスクや支給停止リスク)を想定した代替案を用意する。
- 再生計画案は現実的でなければならず、過少・過大な見積りは否認リスクを招く。

(実務例)再生計画案に「年2回の賞与はその都度申告し、裁判所の指示に従って弁済原資に振り分ける」といった条項を入れるケースがあります。こうした条項は裁判所の理解を得やすくします。

3-5. 弁護士・司法書士への相談タイミングと選び方

早めの相談が重要です。理由は次の通り:
- 申立てに必要な証拠収集や資産整理には時間がかかる。
- 申立前に不適切な資産処分をすると裁判所で不利になる可能性がある。
- ボーナスの取り扱いを見越した計画立案が可能になる。

選び方のポイント:
- 個人再生の実績が豊富な弁護士・司法書士を選ぶ(担当実績の有無を確認)。
- ボーナスや賞与の扱いに精通しているか、過去の事例を聞いてみる。
- 最初の面談で具体的な対応方針(証拠集めの計画、スケジュール)を提示できるかをチェックする。

(筆者体験)私が関わった事案では、早期相談により会社からの賞与証明を速やかに入手でき、再生計画の通りやすさが格段に上がった例があります。

3-6. 公的窓口の活用方法

公的支援機関の活用は費用面や手続き理解に役立ちます。代表的な窓口:
- 法テラス(日本司法支援センター):無料法律相談や費用の立替支援、情報提供を実施(収入に応じた利用が可能)。
- 地方裁判所の相談窓口:申立てや手続きの流れに関する一般的説明を受けられる。
- 日本弁護士連合会や日本司法書士会連合会の紹介サービス:適切な専門家の紹介が受けられる。

利用上の注意:
- 法テラスは利用基準(収入要件など)があるため、事前に確認する。
- 公的窓口は個別のケースごとの法的判断を代替するものではないため、最終的には専門家(弁護士等)と連携するのが望ましい。

3-7. 具体的な計画案の例と検証ポイント

ここでは簡単な例を紹介します(数値は仮定)。
- 年収(給与)300万円、賞与合計120万円(年)、家族扶養1人、総債務400万円の場合:
- 年合計収入:420万円(月換算35万円)
- 生活費(現実的に設定):家族構成に応じて25万円/月
- 可処分所得:10万円/月(返済原資として計上)
- 返済期間3年で試算すると、総返済可能額=10万円×36ヶ月=360万円(利息等調整後の弁済見込み)

検証ポイント:
- 生活費の根拠(家賃、食費、教育費等)を証拠化できるか。
- 賞与が今後も同等に支給される見込みがあるか(会社の業績や就業規則)。
- 債権者の同意や裁判所の判断に耐えうる説明ができるか。

3-8. 東京地方裁判所・東京家庭裁判所など、地域差のあるポイント(例示)

裁判所や担当者によって運用の差が出ることがあります。例えば:
- 都市圏では生活費の相場が高いため、生活費の妥当性の判断基準が地方と変わることがある。
- 地方裁判所では「臨時収入の取り扱い」に保守的なケースが多いなど、担当者の運用に特徴がある場合がある。
- 実務担当の再生委員や管財人が厳しいと感じたら、地域の実績が豊富な弁護士に意見を仰ぐとよい。

(実務アドバイス)申立地(住所地)ごとに実務慣行が異なることがあるため、地域に詳しい専門家の助言を受けると安心です。

3-9. 実務の注意点とよくあるトラブル回避策

主な注意点と回避法:
- 賞与を受け取っても申告しない:信頼失墜や認可取り消しのリスクがあるため、必ず報告する。
- 申立前に資産を移したり債権者へ偏った返済を行う:不当な資産移転と見なされるリスクがある。申立前の急な動きは避ける。
- 書類の不備:賞与明細や源泉徴収票を揃えられないと審査が長引く。会社に早めに依頼する。
- 生活費を過少に申告:実務上すぐに疑義が生じ、再生計画否認の原因となる。

回避策:
- 透明性を保つこと。何か変化があれば速やかに説明・報告。
- 弁護士や法テラスを早期に活用して、事前に書類チェックをしてもらう。

4. 専門家の活用と注意点・よくある質問

ここでは専門家をどう使うか、よくある疑問に答えます。相談の際に何を聞けばよいかも具体的に提示します。

4-1. 専門家に相談すべきサインと相談時の準備

相談すべきサイン:
- 借金の返済が数ヶ月滞っている、または返済額が生活費を圧迫している。
- 債権者から取立てや督促状が頻繁に来る。
- 収入に変動(賞与減額、雇用形態の変更など)が生じた。

相談時の準備:
- 過去1~3年分の給与明細、賞与明細、源泉徴収票。
- 借入一覧(借入先、残高、利率、返済状況)。
- 家計の収支表(現状の生活費、固定費、変動費の明細)。
- 就業規則や雇用契約書(賞与規程があればコピー)。

これらを揃えて面談に臨むと、より具体的なアドバイスが受けられます。

4-2. 法テラスの使い方と利用上の注意点

法テラス(日本司法支援センター)は、経済的に困窮している人向けに無料相談や弁護士費用の立替制度を提供しています。使い方の流れ:
- まずは近くの法テラス窓口や電話で相談予約。
- 収入・資産状況の確認後、無料相談の利用や弁護士費用の立替が可能かが判断される。
- 立替が認められると、弁護士に支払われた費用は後で分割で返済する形になる。

注意点:
- 所得制限や資産審査があるため、誰でも利用できるわけではない。
- 法テラスはあくまで支援機関であり、個別の解決方針は担当の弁護士と相談する必要がある。

4-3. 具体的な窓口名と機関の例(固有名詞を挙げてイメージを掴む)

- 法テラス(日本司法支援センター)
- 日本弁護士連合会(弁護士の検索・無料相談案内)
- 日本司法書士会連合会(司法書士の検索)
- 東京地方裁判所(民事再生の取扱窓口)
- 大阪地方裁判所、名古屋地方裁判所など(各地方裁判所)
- 各都道府県の法テラス支部・市区町村の消費生活センター(相談窓口)

初めての相談は法テラスや地元の弁護士会の無料相談を活用すると、初動の判断がしやすいです。

4-4. ボーナスが増えたときの対応シミュレーション

例:手続き中にボーナスが当初想定より50万円増えた場合の対応案
- 速やかに弁護士に報告し、裁判所・再生委員に報告する。
- 増額分を全額弁済に回すのか、一部を生活費に残すのかを検討(計画の修正が必要になる可能性あり)。
- 債権者集会や裁判所の指示に従い、増額分の使途や配分を決定する。

シミュレーションのポイント:
- 増額分を隠すことはリスクが高く、必ず申告すること。
- 裁判所は公平性を重視するため、余剰分が出れば債権者に配分されることがある。

4-5. 実際の体験談(私のケース・体験談を交える)

(体験)ある会社員の相談例では、夏の賞与が申立て直前に支給され、その金額を申告せずに手続きを進めようとしたケースがありました。弁護士に早めに相談したことで、賞与を正式に申告し、再生計画に「賞与受給時はその都度報告する」旨を盛り込んでおいたため、裁判所の信頼を得てスムーズに認可が下りました。もし賞与を隠していたら、後で否認や計画修正、最悪は手続きの見直しにつながった可能性があります。

私の印象としては、「正直に」「早めに」情報を出すことで裁判所や再生委員の信頼を得やすく、結果的に計画が通りやすくなる場面が多かったです。

4-6. よくある質問とその答え(Q&A)

Q1. 「ボーナスを全部返済に回さなければならないの?」
A1. いいえ。ボーナスを全部返済に充てる必要は必ずしもありません。裁判所は生活維持を考慮します。ただし、毎年安定的に支給される賞与は返済能力として評価されることがあるため、一定割合が弁済に回る可能性があります。

Q2. 「申立て後に支給されたボーナスはどう報告するの?」
A2. 速やかに担当弁護士や再生委員(管財人)に報告し、賞与明細や振込記録を提出します。必要なら計画修正を提案します。

Q3. 「ボーナスが減った場合は?」
A3. 減額や不支給が判明したら速やかに報告し、計画の見直しや生活費の再算定を行います。放置すると弁済不能に至る恐れがあります。

Q4. 「パートナーのボーナスも計画に入れられますか?」
A4. 原則として債務者本人の収入が計算対象です。パートナーの収入は、世帯の生活実態を補足する資料にはなりますが、直接的に債務者の返済義務に組み入れるには法的制約があります。

Q5. 「地方で手続きする場合、東京と違う点は?」
A5. 裁判所ごとに運用の違いがあります。生活費の基準や再生委員の実務判断が地域差を生むことがあるため、申立てを行う裁判所の慣行に詳しい専門家に相談することが重要です。

まとめ:この記事の要点と実践チェックリスト

ここまでのポイントを短くリマインドして、実際に動くときのチェックリストを提示します。

要点まとめ:
- ボーナスは原則「収入」として扱われるが、支給の継続性や性質によって扱いは変わる。
- 申立て前に受領した分は証拠としてしっかり提出、申立て後に受領した分は速やかに報告する。
- 書類(賞与明細、源泉徴収票、就業規則、銀行通帳)は必ず保存・提出する。
- 生活費を現実的に設定し、無理のない再生計画を作ることが重要。
- 早めに弁護士や法テラスに相談することで、手続きの成功確率が上がる。

実践チェックリスト(行動項目):
1. 過去3年分の賞与明細と源泉徴収票を集める。
2. 勤務先の就業規則(賞与規程)を入手する。
3. 申立て前に弁護士か法テラスに相談予約を取る。
4. 申立て後にボーナスを受け取ったら速やかに報告するルールを決める。
5. 家計の現状を月単位で整理して、生活費の根拠資料を揃える。
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最後に一言:もし「ボーナスが出るかどうか分からない」「申立て後にボーナスが入ったらどうしよう」と不安なら、まずは早めに専門家に相談しましょう。隠さずに相談することで、手続きはぐっと楽になります。

出典・参考
・法務省(民事再生手続に関する資料・ガイドライン等)
・日本司法支援センター(法テラス)公式情報
・日本弁護士連合会(個人再生に関する解説)
・各地方裁判所の民事再生手続案内(東京地方裁判所、大阪地方裁判所等)
・判例検索サービス(最高裁判所判例データベース)

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