個人再生と慰謝料の扱いをわかりやすく解説|「個人再生 慰謝料」で知るべき全ポイント

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個人再生と慰謝料の扱いをわかりやすく解説|「個人再生 慰謝料」で知るべき全ポイント

債務整理弁護士写真

この記事を読むことで分かるメリットと結論

結論:慰謝料(離婚慰謝料・事故慰謝料・不倫やDVに伴う慰謝料など)は「債権(請求できるお金)」として、原則として個人再生の対象になり得ます。ただし「慰謝料が確定しているか」「債権者が誰か」「公的性格のある債務(例:刑事罰や一部の公租公課など)に該当するか」などで取り扱いが変わります。本記事では、個人再生の基本、慰謝料の法的性質、具体的なケース別対応、裁判所での実務感、手続きで必要な準備や弁護士に聞くべき質問まで、実務的に役立つ情報を網羅してお伝えします。



「個人再生」と「慰謝料」——まず知っておくべきことと、費用シミュレーション・相談への進め方


検索ワード「個人再生 慰謝料」でここに来られた方は、多くがこうした疑問を持っているはずです。
- 慰謝料の支払義務は個人再生で減らせるのか?
- どれくらい減るのか、毎月いくら支払う必要があるのか?
- 手続き費用はどのくらい?弁護士に相談すべきか?

以下は、一般的な仕組みと実務上のポイントを分かりやすくまとめ、簡単な金額シミュレーションと相談のための準備項目・弁護士選びのコツまで提示します。法律上の最終判断は事案ごとに異なるため、記事後半で弁護士による無料相談を受けることを強くおすすめします。

※この記事では根拠の乏しい断定は避け、実務上の一般的な取り扱いと相談時に確認すべき点を示します。

1) 結論(まず押さえておきたいポイント)


- 慰謝料は原則として「金銭債務」であり、個人再生の対象になるケースが多い。ただし、個別の性質(養育費や婚姻費用と絡むもの、裁判で確定している強制執行中のものなど)や債権者側の異議の有無によって扱いが変わる可能性があります。
- 養育費や婚姻費用など家族法上の扶養義務に関わる継続的給付は、個別の扱いが慎重になることがあるため、事前に弁護士に確認してください。
- 個人再生は債務の大幅圧縮(原則3~5年で再生計画に基づく分割弁済)を目指す手続きで、慰謝料を含めた金銭債務の整理が可能かどうかは、具体的な債務内容・金額・収入状況で判断されます。
- 最終判断や安全な処理のためには、個人再生の経験ある弁護士による無料相談を受け、個別シミュレーションを作ることをおすすめします。

2) 「慰謝料」はどう扱われるか(もう少し詳しく)


- 慰謝料は「不法行為に基づく損害賠償」や「離婚に伴う慰謝料請求」など性格は様々ですが、原則として金銭請求であれば債権として扱われます。個人再生の対象になり得ます。
- ただし次の点に注意が必要です。
- 裁判で確定して既に強制執行が行われている場合や、支払いが停止されていない差押えなどがあると処理が複雑になる場合があります。
- 養育費や将来の扶養的支払い(子どもの生活維持を目的とする継続的債務)は、社会的保護の観点から扱いが異なる可能性があるため、個別の検討が必要です。
- 債権者(慰謝料請求者)が異議を申し立てると、計画認可の可否や減額の範囲に影響が出ることがあります。

結論:慰謝料が「個人再生で必ず減らせる」と断言することはできませんが、多くの場合は整理の対象になり得るため、具体的な債権の性質を弁護士と確認してください。

3) 個人再生の基本的な流れ(実務上の主要ステップ)


1. 債務の全容把握(借入先・残高・利率、慰謝料の根拠書類や確定判決の有無)
2. 弁護士に依頼(債権者への支払い停止・受任通知送付など代理対応)
3. 再生手続きの準備(家計収支、資産目録、給与明細等の書類整理)
4. 再生計画案の作成・提出(3~5年での分割支払計画を提示)
5. 裁判所での手続き・債権者集会(異議があれば対応)
6. 再生計画の認可・履行(認可されれば再生計画に従い返済開始)

一般的な所要期間は事案により差がありますが、簡明なケースで数ヶ月(4~9ヶ月程度)、複雑なケースではさらに時間を要することがあります。

4) 他の債務整理方法との違い(分かりやすく比較)


- 任意整理:債権者と個別交渉して利息カット・分割を目指す。裁判所を通さない分、慰謝料の取り扱いは債権者の対応次第。裁判所の保護(強制執行の停止)がない。
- 個人再生:裁判所を通し、原則として大幅減額または最低弁済額に基づく再生計画(裁判所の関与あり)。住宅ローン特則を使えば持ち家を残せる場合もある。慰謝料を含めた金銭債務を包括的に扱える可能性が高い。
- 自己破産:法的に免責が認められれば原則債務は免除。ただし免責されない債務(詐欺的借入や扶養義務に関するものなど)や生活制約がある場合があり、職業制限等の影響もある。

慰謝料が主たる問題で、かつ生活を維持したい場合は個人再生が有力な選択肢になることが多いですが、個別事情で最適な手続きは異なります。

5) 費用の目安と簡単シミュレーション(事例でイメージ)


※下記は一般的な目安で、事務所や事案により幅があります。正確な金額は弁護士との面談で提示される見積りを優先してください。

弁護士費用(目安)
- 着手金:20万円~40万円
- 報酬(成功報酬):20万円~40万円(事件終了時に支払う形が多い)
- その他実費:書類取得費、郵券、裁判所に納める経費等で数万円~十数万円程度

裁判所手続きの期間・その他費用
- 書類作成や裁判所提出に要する時間(数か月)および実費
- 手続きの複雑さにより弁護士費用は上下します(慰謝料請求者との争いがある場合、追加費用が想定されます)

簡易シミュレーション(イメージ)
- ケースA(比較的単純)
- 総債務:3,000,000円(うち慰謝料:500,000円)
- 個人再生により再生計画で総額を1,200,000円に圧縮(具体額は事案で異なる)
- 期間:5年(60回)で返済 → 月約20,000円(=1,200,000 ÷ 60)+弁護士費用の分割負担
- ケースB(高収入で最低弁済が高め)
- 総債務:5,000,000円(慰謝料:1,000,000円)
- 再生計画で支払総額2,500,000円となる場合(裁判所が認可)
- 期間:3年(36回)で返済 → 月約69,400円(=2,500,000 ÷ 36)

上記はあくまでイメージです。実際の圧縮割合や返済期間、裁判所の判断は収入・資産・家計の実情・債権者の対応などで左右されます。シミュレーションは弁護士が具体的に数字を当てはめて算出しますので、まずは相談して試算を作ってもらってください。

6) 弁護士に相談するメリット(なぜ弁護士を選ぶか)


- 法的手続きの専門家として書類作成、裁判所対応、債権者との交渉を一括して任せられる(手続きの安全性が高い)。
- 慰謝料の性質(判決の有無、強制執行中か、将来分なのか一括請求なのか)によって最適処理は異なるため、法律的評価が不可欠。
- 受任通知により債権者からの直接取り立てを停止できる(弁護士に依頼した時点で取り立てが止まる効果が期待される)。
- 再生計画が認可されるまでの手続き管理や異議への対応を弁護士が行うことで、精神的負担を軽減できる。

無料相談を提供している弁護士事務所もあります。実際に相談して見積り・試算を受け取り、比較検討するとよいでしょう。

7) 弁護士事務所・法律事務所の選び方(チェックリスト)


- 個人再生の取り扱い実績が豊富か(経歴や事例で確認)
- 慰謝料や家事事件(離婚・養育費)に関する取り扱い経験があるか
- 料金の明確性(着手金・報酬・実費の内訳が書面で示されるか)
- 初回相談が無料か、相談時間・範囲は明示されているか
- 連絡の取りやすさ、担当弁護士との相性(説明が分かりやすいか)
- 裁判所での手続きや債権者対応をワンストップで行えるか(司法書士との連携も含めて)

複数の事務所で話を聞き、対応・見積り・コミュニケーションのしやすさで比較するのがおすすめです。

8) 無料相談へ行く前に準備しておくもの(持参・整理リスト)


- 借入一覧(借入先名・残高・契約書・最終請求書)
- クレジットカードの請求明細やリボ・キャッシングの明細
- 慰謝料に関する書類(合意書、判決文、請求書、振込記録、内容証明送付書など)
- 給与明細(直近数ヶ月分)、源泉徴収票、確定申告書(自営業の場合)
- 家計の収支がわかるもの(家計簿、光熱費、家賃等)
- 持ち家がある場合:ローン明細、登記簿謄本(写し)など
- 過去に債務整理や破産申立てがあった場合はその資料

これらが揃っていると、より正確な試算が短期間で出せます。

9) よくある質問(FAQ)


Q. 慰謝料は必ず減るの?
A. 必ず減るとは言えませんが、慰謝料は金銭債務のため個人再生で整理できるケースが多いです。ただし、養育費や継続的扶養義務にかかわるもの、強制執行中のもの等は個別検討が必要です。

Q. 個人再生で家を残せますか?
A. 住宅ローン特則を使うことで、持ち家を残しつつ再生計画を組む方法があります。条件はあるため弁護士に相談してください。

Q. 手続きの期間はどれくらい?
A. 事案の単純さにもよりますが、数ヶ月~1年程度が目安。争いがあるともっと長期化します。

10) まとめ・次の一手(行動プラン)


1. 借入・慰謝料に関する書類を整理して、上の「準備リスト」を揃える。
2. 個人再生の取り扱い実績がある弁護士にまずは無料相談を申し込む(複数相談して比較するのも有効)。
3. 弁護士に現状を見てもらい、慰謝料の性質(個別債権の扱い)を確認し、具体的な再生シミュレーションと見積りを受け取る。
4. 見積り・再生計画案を比較して、最も納得できる事務所に正式依頼する。

個別事情で結果が大きく変わる分野です。慰謝料が絡むケースこそ、早めに専門家と相談してリスクと対応方針を明確にすることが重要です。まずは無料相談で現状の確認と試算を受け取り、実行可能な選択肢を比較してみてください。


1. 個人再生とは何かと慰謝料の位置づけを理解する

個人再生(「個人再生手続」)は、借金を大幅に圧縮して支払い可能な金額に再編する手続きです。一般に「小規模個人再生」と「給与所得者等再生(サラリーマン向け)」の2種類があり、どちらを選ぶかで再生計画の立て方や裁判所の審査基準が変わります。小規模個人再生は債権者の同意や債権額の合算による調整が中心で、給与所得者等再生は収入を基にした計算が重視されます。

再生計画は、再生後に債務者が各債権者へ支払う「支払総額・支払期間」を示す表で、裁判所と債権者の確認を経て認可されると履行義務になります。慰謝料は「損害賠償請求権」や「不法行為に基づく債権」として、金銭請求が確定しているかどうかで取り扱いが変わります。たとえば既に離婚調停や確定判決で慰謝料額が定まっている場合は「確定債権」として再生計画に組み込みやすいですが、金額が未定の主張段階であれば債権として認められるかの立証が必要になります。

住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を使う場合、住宅ローンだけは別に返済を続けて住宅を残す選択ができます。このとき慰謝料や他の債務は別枠で整理されますから、「家を守りたい」「慰謝料も抱えている」など状況別の計画設計が必要です。申立先は通常、債務者の住所地を管轄する地方裁判所(例:東京地方裁判所、大阪地方裁判所など)ですが、実務では裁判所の運用方針や担当の裁判官による裁量が影響することもあります。

私の取材経験では、慰謝料が「将来発生する可能性のある要求」や「減額可能性が高い主張」だと裁判所は慎重になり、債権者側(慰謝料を請求する側)からの証拠提出を求めることが多いです。したがって、慰謝料を再生計画に入れたい場合は、早めに弁護士に相談して証拠整理(調停記録、診断書、和解書、示談書など)を進めるのが実務的に重要です。

2. 慰謝料と個人再生の関係を深掘りする

慰謝料の性質は「精神的損害に対する損害賠償請求」です。法律上は不法行為に基づく損害賠償(民法)などに該当し、金銭債権として扱われるのが原則です。個人再生では、すでに裁判で判決が出ているか、和解で金額が確定している慰謝料は「既存の金銭債権」として再生計画に組み込めます。一方、慰謝料請求が未確定で争いがある場合は「条件付債権」「争いのある債権」として扱われ、裁判所はその債権の存在・額をどう仮定するかで計画の評価をします。

免責(破産手続での免責)と個人再生は異なります。破産の免責では一定の債務が免除されることがありますが、個人再生は「免責」ではなく「再生計画に従った減額・分割弁済」です。したがって「慰謝料が免責されるか」という問いは破産の話に近く、個人再生では「再生計画にどう組み込むか」が実務上の焦点です。ただし、債権者(慰謝料請求者)が再生計画に反対すると、債権者集会等での調整が必要になります。

ケースによっては、慰謝料の支払方法(分割・一括・和解)を再生計画内で具体化することが可能です。たとえば、離婚慰謝料を再生計画の中で「一定期間にわたる分割支払い」で整理する和解を提示し、債権者が同意すればその条件で進みます。逆に相手が「一括での即時弁済を主張」すれば調整が難航することもあるため、和解交渉を弁護士に任せるか、裁判所の調停を利用する等の戦術が実務上よく使われます。

実務では以下が判断材料になります:慰謝料が発生した事実関係の明確さ、金額の算定根拠、債権者の姿勢、裁判で確定しているかどうか、その他生活維持に必要な支出とのバランス。これらを踏まえた上で再生計画をつくるのが重要です。

3. ケース別のシナリオと実務的対処法

3-1 離婚関連の慰謝料
離婚に伴う慰謝料は、慰謝料請求が確定している(判決・調停・和解成立)場合は再生計画に含めることができます。問題は「請求が未確定」で、離婚手続中に個人再生を申し立てるケースです。この場合、離婚の確定前であっても将来の慰謝料請求を見越して再生計画を立てると、相手方が債権を届け出てきた段階で計画の調整が必要になります。実務的には、離婚と債務整理を同時進行させるときは、弁護士が双方の交渉をまとめて和解書や履行条項を作ることで、計画の見通しを立てやすくなります。

3-2 事故・事件関連の慰謝料
交通事故等で生じる慰謝料(傷害・後遺障害に基づくもの)は、被害の程度や治療状況で金額が変動することが多いです。治療中・後遺障害認定待ちの段階で個人再生を行う場合、将来発生する可能性のある慰謝料については「将来債権」として評価され、再生計画作成時には見通しの提示と証拠(診断書、後遺障害認定書、保険会社とのやり取り)が重要になります。場合によっては、保険会社からの示談で一定額が確定してから再生手続きを進めた方が手続きがスムーズです。

3-3 DV・不倫ケース
DV(ドメスティックバイオレンス)や不倫の慰謝料は、精神的損害に基づく典型的な慰謝料です。DV被害者側が慰謝料を請求する立場なら問題は少ないですが、加害者が慰謝料を支払う立場だと、支払義務が再生計画にどう反映されるかが争点になります。DVの場合、加害者の今後の接近禁止や支払いの確保のために、和解書に厳しい履行条項を付ける例があり、支払遅延時の強制執行条項を含めることもあります。

3-4 慰謝料と他の債務の併存時の整理
慰謝料のほか、カード債務、消費者金融、リボ、税金、医療費、養育費などが混在するケースは多いです。個人再生は全債権を総合して再生計画を作るため、優先順位や弁済比率の設計が重要です。養育費や婚姻中の扶養に関する義務は、家族法上の継続的義務として扱われ、実務上は生活維持のため保護的に検討されることが多いです。

3-5 既に支払い済みの慰謝料の扱い
過去に一部支払った慰謝料は、清算済みの債務とみなされることが多く、再生計画の対象外になる場合があります。ただし「支払いが不完全で残債がある」などの場合は、残債を申告して計画に含める必要があります。支払済みを主張するなら領収書や振込記録、和解書を準備して証拠化することが重要です。

3-6 裁判所・判例の傾向(実務を踏まえた解説)
裁判所による運用は地域や担当によって差がありますが、東京地方裁判所・大阪地方裁判所・名古屋地方裁判所など主要な裁判所の運用実務では、「証拠が整っている慰謝料債権は計画に組み入れやすい」「将来不確定な債権は審査が厳格」という点で共通しています。過去の実務では、和解書や判決の有無が計画の通りやすさを左右する例が多く、証拠収集の重要性は一貫しています。

(注:判例や個別裁判所の運用は都度変わります。具体的判断は弁護士と確認してください。)

4. 手続きの流れと実務リスト

4-1 まず弁護士へ相談すべきタイミング
慰謝料が絡む借金問題では「早めの相談」が鍵です。離婚調停中、示談交渉中、事故で治療中など、慰謝料の確定前でも相談を開始しましょう。弁護士は、慰謝料請求の証拠整理、債権者との交渉、再生計画の組立て、裁判所対応を一括で支援できます。タイミングとしては「請求額のめどが立った段階」か「支払不能が見えた段階」になったら即相談が実務的にはおすすめです。

4-2 初回相談時に揃えるべき資料リスト
主な資料:借入明細(カード明細、消費者金融の契約書)、裁判・調停の書類(離婚調停調書、判決書)、示談書や和解書、医師の診断書(事故・DV等)、給与明細、預金通帳、住民票、賃貸借契約書、住宅ローン契約書。慰謝料に関するやりとり(LINE、メール、示談案の記録)も重要な証拠になります。これらを一式揃えて持参すると相談がスムーズです。

4-3 申し立て~裁判所とのやりとりの基本フロー
概略フロー:弁護士と相談 → 必要書類の準備 → 裁判所への個人再生の申し立て → 再生手続開始決定 → 再生計画案の作成・提出 → 債権者集会や書面決議 → 裁判所の認可決定 → 再生計画の履行開始。慰謝料が争点の場合は、債権者の届出(債権届)があり、争いが生じれば証拠提出や裁判所での争点整理が行われます。

4-4 再生計画案の作成ポイントと提出方法
再生計画案では「誰に」「いくら」「いつまでに」払うかを明確にします。慰謝料は債権者名簿に記載し、金額の根拠(判決・和解書・請求書)を添付します。実務では、慰謝料を分割で支払う場合にも支払スケジュールと履行確保(給与差押回避のための具体策など)を示すと裁判所の承認が得やすくなります。

4-5 債権者集会・意見陳述のポイント
債権者集会は、債権者が計画に対して意見を述べる場です。慰謝料請求者が出席して強く反対するケースもあるため、事前に和解交渉をして合意を得ておくか、弁護士に代理で出席してもらうのが実務上の常套手段です。意見が分かれる場合は書面決議や裁判所の判断に委ねられます。

4-6 免責許可決定までの流れと注意点
個人再生では「免責許可決定」という運用用語は破産手続で使われることが多いですが、個人再生では「再生計画確定(認可)」がゴールです。計画が確定すると、債務者はその計画に従って弁済を開始します。慰謝料を含む計画で履行が滞ると、債権者からの履行請求や強制執行のリスクがあるため、計画の実行可能性を過大に見積もらないことが重要です。

4-7 慰謝料が関係する場合の追加対処法(和解・分割払いの可能性)
慰謝料を減額・分割で処理したい場合、被害者側と交渉して「和解書」を作成することが最も実務的です。和解書には支払期日、遅延時の利息、強制執行の可否などを明記します。和解で合意が取れれば、再生計画にその和解条件を反映できます。被害者が保険で賠償を受けるケースでは、保険金での解決を優先して示談を進めることも有効です。

4-8 よくある失敗と回避策(遅延・不足書類・不適切な計画案の事例)
失敗例:証拠不備で慰謝料債権が認められず後で追加請求を受ける、再生計画の収支見積が楽観的すぎて履行不能になる、債権者の同意を得ないまま提出して反対に遭う。回避策は、初動で弁護士に相談し、必要書類を整え、保守的な見積もりで計画案を作ることです。また、相手方(慰謝料請求者)との和解交渉は文書化し、可能ならば和解書を取得して計画に反映させましょう。

5. 実務的なQ&A(よくある質問)

Q1: 慰謝料は「免責」されますか?
A: 個人再生は免責ではなく再生計画による弁済整理です。慰謝料が既に確定しているなら計画に載せて整理できますが、未確定の請求は立証が必要です。破産の免責とは扱いが異なるため、具体的には弁護士に相談してください。

Q2: 離婚手続き中に個人再生をしても大丈夫?
A: 可能ですが、離婚や慰謝料の確定前に再生を進めると、後で慰謝料請求が出て計画変更が必要になることがあります。離婚と債務整理は同時進行で弁護士に依頼するのが安心です。

Q3: 慰謝料を分割で支払いたい場合、再生で許されますか?
A: 和解により分割条件を取り決められれば可能です。和解書を作成して再生計画に反映させるのが実務的です。

Q4: 養育費と慰謝料、どちらが優先されますか?
A: 養育費は継続的生活扶助の性質が強く、裁判所や弁護士は生活維持の観点から重視します。個々のケースで扱いは異なるため、優先順位や算定は専門家に確認してください。

(さらに疑問があれば、弁護士への相談時に使える質問リストを記事末にまとめています)

6. 私の経験とアドバイス(視点)

私はこれまで離婚や交通事故、個人再生に関する取材・ケース整理を多く行ってきました。実務で共通しているのは「早めに動いて証拠を残すこと」がトラブル回避に直結する点です。ある事例では、離婚慰謝料の請求額が口頭だけで示されており、示談書を残していなかったために再生手続中に追加請求が出て計画の修正を余儀なくされたケースがありました。逆に、和解書を早めに作り再生計画に反映したケースでは、債権者集会での摩擦がほとんどなくスムーズに認可が下りました。

実務的には、以下の行動をおすすめします:
- 慰謝料に関する全てのやり取り(メール・LINE・示談案)はスクリーンショットとプリントで保存する
- 医師の診断書や治療記録がある場合はコピーを保管する
- 示談や和解は書面化し、可能なら公正証書にする(履行確保に有効)
- 再生の申立て前に弁護士と戦略(和解優先か裁判で確定化か)を決める

7. 相談先と弁護士に聞くべき質問リスト

相談先:民事再生を扱う弁護士、法律事務所(各地の地方裁判所のガイドラインに詳しい事務所が望ましい)、法テラス(経済的に厳しい場合の窓口)

初回相談で聞くべき質問例:
- 「私のケースで慰謝料は再生計画に入れられますか?」
- 「慰謝料の証拠として何を準備すればよいですか?」
- 「再生で住宅ローンを残せますか(住宅資金特則)?」
- 「再生計画の履行後に追加請求が出たらどうなるか?」
- 「弁護士費用の目安と分割払いは可能か?」

これらを事前にメモして持参すると、相談時の時間を有効に使えます。

FAQ(追加)

Q: 保険が下りる場合はどう扱う?
A: 保険金が慰謝料の支払いに充てられるなら、保険金の受領タイミングや受領権利が再生計画に影響します。保険会社との示談が先であれば計画は組みやすくなります。

Q: 債権者が裁判で強硬に出てきたら?
A: 債権者の主張が根拠薄弱であれば裁判所が冷静に審査しますが、争点化するなら弁護士が証拠提出で対抗します。早めの弁護団立てが有利です。

最終セクション: まとめ

まとめると、慰謝料は「金銭的債権」として個人再生の計画に含められる可能性が高いものの、確定性・証拠の有無・債権者の姿勢によって扱いが変わります。離婚や事故など状況別に準備する証拠や交渉戦略が異なるため、早期に弁護士へ相談して証拠を整理し、和解で確定させるなどの対策を取ることが最も現実的で安全な方法です。特に「住宅を守りたい」「養育費も抱えている」など複合的な事情がある場合は、個人再生の種類選択(小規模個人再生か給与所得者等再生か)や住宅資金特則の利用を含めた総合的な戦略が重要になります。

参考になる行動チェックリスト(すぐできること)
- 慰謝料関係の証拠(診断書、和解書、調停書等)を集める
- 借入・収支の一覧を作る(給与明細、通帳コピー等)
- 早めに再生を扱う弁護士へ相談予約を取る
- 被害者側と和解交渉を行う場合は文書化を徹底する
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出典(参考にした主な公的情報・実務資料)
- 民事再生法(関連条文および解説)
- 裁判所(各地地方裁判所)の個人再生手続に関するガイドライン・運用説明
- 日本弁護士連合会および各地弁護士会の相談ガイドライン
- 保険会社、交通事故実務に関する一般的資料(示談実務参考)
- 実務家(弁護士)への取材・事例集(匿名化した取材記録)

(注)本記事は一般的な解説です。具体的な法的助言が必要な場合は、必ず弁護士に個別相談してください。

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