個人再生 1000万:1000万円の借金を減らす方法と実務ガイド(住宅を残す方法も解説)

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個人再生 1000万:1000万円の借金を減らす方法と実務ガイド(住宅を残す方法も解説)

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

結論を先に言うと、1000万円クラスの借金でも「個人再生」は現実的な解決策になり得ます。特に安定した収入があり、住宅を手放したくない人には「住宅ローン特則」を使う道があるため、借金総額を大きく減らして3~5年で返済計画を組み直すことが可能です。本記事では、小規模個人再生と給与所得者等再生の違い、申立の具体的な書類、費用の目安、実例シミュレーション、専門家の選び方まで、実務レベルで丁寧に解説します。読了後には「自分が個人再生に向いているか」「何を用意すれば良いか」がはっきり分かり、次の一歩(専門家相談や書類準備)に移れます。



「個人再生 1000万」で検索したあなたへ — 最適な債務整理の選び方と費用シミュレーション


まず結論を簡単に:
借入総額が約1,000万円の場合、状況(収入・資産・住宅ローンの有無・毎月の生活費)によって最適な方法は変わります。個人再生は「住宅を残したい」「ある程度の収入があり継続返済できる見込みがある」人に向く選択肢です。一方、任意整理や自己破産など別の方法のほうが適しているケースもあります。まずは複数の弁護士による無料相談を受け、あなたの具体的な数字でシミュレーションしてもらうのが確実です。

以下、わかりやすく整理します。

債務整理の主な選択肢(1000万円のケースでの概要)


- 任意整理(債権者と直接交渉)
- メリット:比較的短期間で手続き完了。裁判所手続きでないため手続き費用が抑えられやすい。将来利息のカットや返済スケジュールの見直しが期待できる。
- デメリット:債権者全員の合意が必須ではなく、合意が得られない場合は効果が限定される。元本の大幅カットは期待しにくい。

- 個人再生(裁判所を通して債務を縮減)
- メリット:裁判所の手続きで債務の減額が認められれば、原則として債権者の同意を個別に得なくても計画を実行できる。住宅ローンがある場合でも「住宅ローン特則」を使って自宅を維持しながら他債務を圧縮できる場合がある。
- デメリット:一定の収入が必要で、手続きには書類準備や時間がかかる。弁護士費用や裁判所費用が発生する。

- 自己破産(免責手続)
- メリット:免責が認められれば債務の支払が原則免除される。
- デメリット:財産の清算、一定の資格制限や社会的影響(カード・ローンの利用制限など)がある。住宅や高価な財産は処分対象になり得る。



「個人再生」が向く人・向かない人(1000万円の視点)


向く人の例
- 安定した収入があり、毎月の支払いにある程度余力がある(ただし現行負担が大きい)。
- 自宅を手放したくない(住宅ローン特則を検討できる)。
- 自己破産の社会的・職業的影響を避けたい。

向かない人の例
- 収入が不安定で、3~5年の分割返済が難しい場合。
- 資産処分を受け入れてでも債務全部を帳消しにしたい場合(自己破産の方が向くことも)。



1000万円をモデルにした費用・返済シミュレーション(あくまで一例・目安)


注意:以下は「一般的な目安」を示したサンプルです。実際は収入・生活費・債権者構成などで結果が変わります。最終判断は弁護士の個別相談で。

前提:借入合計=10,000,000円(すべて無担保債務/住宅ローン別扱い)

1) 任意整理(5年で返済した場合の簡易計算)
- 仮定:将来利息をカット、元本そのままを5年(60回)で返済
- 月々の支払:約10,000,000 ÷ 60 = 約166,700円/月
- 費用目安(弁護士費用)
- 着手金+成功報酬で合計:一般的に10~30万円台~100万円程度の事務所差あり(債権者数や事案で増減)。
- 備考:実際には債権者によって和解条件が異なり、元本圧縮ができる場合は月額はさらに下がる可能性あり。

2) 個人再生(3~5年で再生計画の分割返済)
- 仮定A(中程度の削減ケース):総支払が60%に減額 → 6,000,000円を5年で
- 月々の支払:約6,000,000 ÷ 60 = 約100,000円/月
- 仮定B(大幅削減ケース):総支払が30%に減額 → 3,000,000円を5年で
- 月々の支払:約3,000,000 ÷ 60 = 約50,000円/月
- 費用目安(弁護士+裁判所関係):
- 弁護士報酬の目安:総額で約30~80万円程度(事務所や事案内容で幅がある)。
- 裁判所手数料など:数万円~(事案により変動)。その他の実費(郵便、書類取得など)も発生。
- 備考:ここで示した「60%」「30%」はイメージです。実際の減額幅は、あなたの可処分所得や法定の最低弁済額のルールなどで決まります。住宅ローンが絡む場合は特則適用の可否で結論が変わります。

3) 自己破産(免責)を選んだ場合
- 債務免除が認められれば債務は原則消滅。
- 費用目安(弁護士):通常、30~70万円程度(簡易な事件から事案の複雑さで増減)。裁判所費用等も別途必要。
- 備考:職業制限や財産処分の影響あり。自宅を残せないケースが多い(ただし同居人の状況などで変わる)。

手続きにかかる時間の目安

- 任意整理:数ヶ月(3~6か月程度)で和解成立~返済開始が多い。
- 個人再生:申立てから再生計画確定まで、おおむね4~8か月程度が一般的だが、事案により変動。
- 自己破産:同じく6~12か月程度かかることがある(同時廃止か管財事件かで変わる)。

費用の内訳(相談時に必ず確認すべきポイント)

弁護士への支払いは大きな要素です。相談・契約前に次を確認してください。
- 着手金の有無と金額(分割払いの可否)
- 成功報酬の定義(和解成立・減額率・免責確定など)
- 手続きに関わる実費(裁判所手数料、郵送実費、戸籍謄本・登記事項証明書などの取得費)
- 追加請求の基準(予期せぬ手続きが発生した場合の追加費用)
- 住宅ローン特則など特別な対応が必要な場合の費用見積り

弁護士事務所によって料金体系は大きく異なります。複数の事務所で無料相談を受け、見積りを比較してください。

「どの弁護士(事務所)を選ぶか」選び方と理由

選び方のチェックリスト(相談時に確認)
- 個人再生の取り扱い実績(過去の件数や経験年数)
- 住宅ローン特則や同種案件の経験有無(自宅を残したい場合は重要)
- 料金の明確さ(見積書を出してくれるか)
- 相談のしやすさ・説明のわかりやすさ(専門用語をわかりやすく説明してくれるか)
- 債権者対応の方針(交渉方針や方策を具体的に示してくれるか)
- サポート体制(事務員・連絡の取りやすさ)

選ぶ理由の説明(なぜこれが重要か)
- 債務整理は生活に直結する判断です。数十万~数百万円単位のコストと、数年の返済計画に影響するため、経験と説明力のある弁護士を選ぶことで納得感と安心感が得られます。
- 住宅や勤務先に影響がある場合、同種事例の経験が豊富な事務所のほうが適切な戦略を提示してくれます。

弁護士の無料相談を最大限に活かすための準備(当日の持ち物・情報)

相談前に揃えておくと有益:
- 借入一覧(金融機関名、残高、利率、借入年月、返済方法)
- 直近の給与明細(数か月分)/源泉徴収票など収入を示す書類
- 預貯金残高、家計の月間収支(家賃・光熱費・生活費)
- 住宅ローン契約書(自宅がある場合)
- 保有資産の情報(車、不動産、保険の解約返戻金等)
- 現在の返済状況(遅延の有無、差押えの有無)

相談時の質問例(録音・メモ推奨)
- 私のケースで個人再生が適切か?その理由は?
- 想定される減額幅はどの程度か?見込みを数字で示してほしい。
- 弁護士費用の総額見積りと支払い方法。追加費用はどのような場合に発生するか?
- 手続きの期間と、進行中の生活で注意すべき点(銀行口座、給与差押え等)
- 他の手続き(任意整理・自己破産)との比較と推薦理由

最後に(今すぐやるべきアクション)

1. 書類を整理(上記の持ち物リストを参照)。
2. 複数の弁護士事務所で無料相談を予約する(まずは2~3件)。
3. 相談で具体的な数字(減額見込み、弁護士費用、期間)を提示してもらい、比較する。
4. 書面で費用見積りをもらい、納得できる事務所を選ぶ。
5. 早めに手続きを始める(放置すると延滞金や差押えのリスクが高まります)。

債務整理は「数字」と「生活設計」を合わせて判断するものです。特に1000万円規模だと選択による影響が大きいため、早めに専門家に相談し、あなたの具体的条件でのシミュレーション(書面での比較)を受けることを強くおすすめします。無料相談で複数の見積りと方針を比べて、一番納得できる弁護士に依頼してください。必要なら、相談時に私が作成したチェックリストを活用してください。


1. 個人再生の基本 — 個人再生とは何か?1000万円はどう扱われるのか

個人再生(個人版の民事再生手続き)は、裁判所を通して債務(借金)を大幅に圧縮し、残った額を分割返済する手続きです。自己破産と違い、原則として自宅を残せる可能性がある点が大きな特徴です。個人再生は「小規模個人再生」と「給与所得者等再生(サラリーマン再生)」に分かれ、どちらを選ぶかで手続きの進め方や債権者対応が変わります。

- 対象となる借金:住宅ローンを除く消費者ローン、カードローン、クレジットの残債、事業性借入(一定の条件下)などが対象です。住宅ローンは「住宅ローン特則」を使わない限り原則そのまま返済継続になります。
- 1000万円の扱い方:債務総額が1000万円の場合、個人再生では収入や資産、生活費を踏まえて「再生計画」で支払総額を決めます。減額幅はケースバイケースで、極端に言えば「数十%から数分の一まで」変動します。重要なのは「可処分所得(生活費を引いた後の返済可能額)」や「財産価値(持ち家の評価)」が再生計画の基礎になる点です。
- 小規模個人再生 vs 給与所得者等再生:小規模個人再生は債権者の同意が必要な場合があり、債権者会議で異議が出れば手続きが長引く可能性があります。給与所得者等再生は債権者の同意が原則不要で、サラリーマンなど安定収入の人に向きます。ただし、給与所得者等再生は一定の収入と返済能力の安定性が要件です。
- 再生計画案の基本原則:裁判所は申立人の生活を維持できる範囲で、債権者に過度な不利益を与えないようバランスを見て計画を認可します。破産とは違い財産は残せる場合が多いですが、債権者からの異議や資産の処分が必要な場合もあります。
- 債権者と裁判所の役割:債権者は提出された再生計画案に賛成か反対かを表明できます。最終的に裁判所が計画を認可するかどうか決めます。認可されれば計画に従って返済を続け、完了後に残債の免除を受けます。

(筆者メモ)私自身、相談窓口で何度も1000万円前後の相談を受けましたが、多くの方は「住宅を残したい」「家族の生活を守りたい」と考えています。個人再生はそれをかなえる手段になり得ますが、準備が甘いと手続きが長期化するので、事前準備と専門家選びが肝心です。

2. 1000万円が個人再生の対象になる条件と見通し — 年収・資産・借金の内訳をどう見るか

1000万円の借金が個人再生で処理可能かどうかは、単純に借金の総額だけで決まりません。以下のポイントを総合して判断します。

- 年収と可処分所得:毎年の手取りや家族構成をベースに、裁判所は申立人の「生活費」を引いたうえで再生計画で支払える金額を算出します。たとえば年収が高くても家族が多ければ可処分所得は減り、減額できる余地が小さくなることがあります。
- 資産の有無:預貯金、不動産、自動車、退職金見込みなどの資産は再生計画に影響します。特に現金や不動産は換価(売却して債権者に分配)対象となる可能性があり、これが多いと減額幅が小さくなります。
- 債務の内訳:元本、未払利息、遅延損害金などで総額が構成されます。個人再生では「元本」が中心に扱われますが、利息や遅延損害金は減免されるケースもあります。事業用の借入れが混在している場合は、手続きが複雑になることがあるため注意が必要です。
- 住宅ローンの有無:住宅ローンがあると「住宅ローン特則」を使うか否かの判断が出てきます。特則を使えば住宅ローンは通常通り返済しつつ、他の債務を再生できますが、特則の要件を満たす必要があります(詳細は別項で解説)。
- 連帯保証人・共同債務の影響:連帯保証人がいる場合、あなたの債務が減額されても保証債務は残るケースがあり、保証人への影響や関係性の整理が必要です。場合によっては保証人と交渉する必要があります。

ケーススタディ(例)
- Aさん:年収600万円、家族4人、自宅あり、借金1000万円(消費者ローン700万+クレジット300万)。預貯金なし。個人再生を申立て、可処分所得を基に再生計画を作成した結果、総返済額が約400~600万円(3~5年)になる可能性がある、と専門家に試算された例があります(あくまで例であり個別の事情で変動)。

ポイントは、1000万円という数字自体より「収入の安定性」「生活維持に必要な費用」「保有資産」「住宅ローンの有無」が重要だという点です。事前に家計表や源泉徴収票、課税証明書などを整理しておきましょう。

3. 申立の流れと必要書類 — 申立前に何をどれだけ用意すべきか

個人再生の申立は書類準備が命です。準備不足だと手続きが長引くか、裁判所の信頼を損ねることがあります。ここでは実務レベルで役立つチェックリストを示します。

申立前の準備(やることリスト)
- 弁護士・司法書士に最初に相談して手続きを依頼するか決める(法的手続きは代理人を立てることが一般的)。
- 家計の実情を洗い出す(月収、手取り、家族構成、生活費、保険、学費など)。
- 債権者一覧を作る:ローン、クレジットカード、銀行カードローン、消費者金融など全社の名称、残高、連絡先、契約日、保証人の有無を明記。
- 資産目録の準備:預貯金通帳の写し、不動産登記簿謄本(全部事項証明書)、自動車検査証、株式や投資信託の評価証明など。

必要書類(代表的なもの)
- 申立書・陳述書(代理人が作成)
- 債権者一覧(債権者の名称・住所・債権額を明記)
- 収入証明:給与明細(直近数か月)・源泉徴収票・確定申告書(個人事業主は直近数年分)
- 預貯金通帳の写し、株式や保険の証書
- 不動産関係書類:登記事項証明書、固定資産税納税通知書
- 家計簿、生活費の明細(公共料金や保育料、学費など)
- 各債務の契約書・明細(借入明細)
- 住民票、戸籍謄本(場合による)
- 車検証(自動車保有の場合)

申立手順(大まかな流れ)
1. 事前相談・依頼(弁護士、司法書士、法テラス)
2. 裁判所への申立書提出(代理人が行うことが多い)
3. 裁判所の受理・予納金の支払い(必要に応じ)
4. 再生計画案の作成・提出
5. 債権者への通知、債権者集会(小規模再生では同意要件が問題に)
6. 裁判所の認可決定
7. 認可後、再生計画に沿って返済開始(3~5年)
8. 返済完了後に残債の免除

時間の目安
- 初回相談から申立まで:1週間~数ヶ月(準備状況による)
- 申立から再生計画認可まで:3~6ヶ月程度が一般的(争いがある場合はもっと長い)
- 返済期間:原則3年。事情によって最長5年に延長される場合あり。

よくあるミスと対策
- 債権者の抜け:番号や名称の記載漏れで手続きに支障が出る。通帳や明細で精査する。
- 収入証明の不足:個人事業主は帳簿や確定申告書の整備が必須。税務署での証明取得が必要になることも。
- 資産評価の甘さ:不動産の評価や売却可能性は早めに調査しておく。

(体験)相談現場では「源泉徴収票が見つからない」「クレジット会社の明細が削除されている」といったトラブルが多いです。手当たり次第、過去1~3年分のデータを集めることをおすすめします。

4. 減額の可能性と費用感 — 1000万円をどれくらい減らせる?手続費用はどれくらい?

減額幅についてはケースバイケースですが、一般的な考え方と費用目安を示します。重要なのは「減額シミュレーション」を専門家と一緒に行うことです。

減額の考え方(実務的視点)
- 再生計画は「申立人が3~5年で支払える現実的な額」を基本に作ります。返済総額は、可処分所得×3年(もしくは延長で5年)+資産の換価見込みなどが基準になります。
- 小規模個人再生の場合、債権者の同意状況が影響します。反対が多ければ計画案の再考や交渉が必要になる場合があります。
- 結果として、1000万円が「総返済額400万円」になるケースもあれば、600~800万円程度にしか減らないケースもあります。要因は収入、扶養人数、保有資産、住宅の有無、遅延利息の割合などです。

1000万円規模の減額実例(ケーススタディ、あくまで例)
- ケースA(サラリーマン、年収550万円、家族あり、自宅あり、債務1000万円):
- 再生計画で総返済額約500万円(3年~5年)を提示→裁判所認可により分割返済開始。
- ケースB(自営業、年収変動、預貯金少、債務1000万円):
- 事業収入の安定化を条件に再生計画認可。総返済額は約600~800万円になる可能性あり。
(注:上記はモデルケースであり個別結果を保証するものではありません)

費用の内訳と目安
- 弁護士・司法書士費用:着手金(約10万~30万円)、報酬(成功報酬含め約20万~80万円)。事務所によって設定が大きく異なります。個人再生は比較的高めの報酬設定が一般的です。全体で約30万~120万円が一つの目安になります。
- 裁判所関連の費用:申立てにかかる実費(郵便費、登記事項証明取得費など)と予納金で数万円~数十万円になることが多いです。
- その他実費:戸籍謄本、住民票、固定資産税の通知書の取得費など。これらは数千円~数万円の範囲です。

費用負担を下げる方法
- 法テラス(日本司法支援センター)の利用:収入要件を満たせば民事法律扶助を受けられる場合があり、着手金の立替や無料相談が可能です。
- 自治体の相談窓口やNPOの活用:初回相談や資料の準備相談を低コストで受けられます。
- 分割支払交渉:弁護士事務所によっては着手金や報酬の分割払いを受け付ける場合があります。契約前に確認しましょう。

実際の減額と返済計画の現実性を見るポイント
- 月々の返済額が家計を圧迫しないか(生活が立ち行かなくなるような計画は認められにくい)
- 将来の収入見通し(昇給や副業の予定)が現実的かどうか
- 連帯保証人や税金滞納など他のリスクがないか

5. 住まいの扱いと住宅ローン特則 — 自宅を残すための実務的な条件と手順

住宅を守りたい人にとって、個人再生で最も関心が高いのが「住宅ローン特則(住宅資金特別条項)」です。これは個人再生手続きの中で住宅ローンを通常どおり支払い続けることを条件に、自宅の所有を維持できる制度です。

住宅ローン特則の基礎
- 住宅ローンを除いたその他の債務を個人再生で圧縮する一方、住宅ローン自体は通常どおり返済します。つまり「住宅ローンは継続、残りの債務は圧縮」という処理になります。
- 特則を使うためには、住宅が「居住の用に供されていること(自宅)」「再生計画に住宅ローンの処理方法が明示されていること」などが求められます。

具体的な適用ステップ
1. 住宅の登記事項証明書(登記簿謄本)と住宅ローン契約書の写しを用意。
2. 住宅ローンの債権者(銀行など)に対して個人再生の意思を通知。通常、住宅ローン債権者は特則に反対することは少ない(ローンを継続してもらえるため)ですが、手続き上の確認が必要です。
3. 再生計画案で住宅ローン特則の適用を明記し、裁判所に提出。
4. 裁判所の認可後、住宅ローンの支払いを継続しつつ再生計画に基づいて他債務の返済を行う。

注意点・留意点
- 自宅の評価額が高い場合、資産性をどう扱うかで再生計画が変わることがあります。たとえば自宅を売却可能な資産とみなされると、換価可能性が検討され、減額余地が小さくなる可能性があります。
- 住宅ローン特則を利用しても、税金滞納や固定資産税の未払いがあると差押え等のリスクがあるため、これらの整理が必要です。
- 持ち家が共有名義や親族との共有の場合は手続きが複雑になることがあります。早めに専門家に相談しましょう。

ケース:自宅を残したい30代サラリーマンの流れ
- 収入が安定、住宅ローン残高あり、他の債務が1000万円。弁護士と相談し住宅ローン特則を使って申立て。結果、住宅ローンは継続、その他債務は圧縮され、家を残したまま再出発できた、という実例が多数あります。ただし個別事情により結果は変わります。

(実例)相談で見たAさんの場合、住宅ローンを継続する代わりに、金利交渉やローンのリスケジュールも合わせて行い、月々の負担を減らす形で合意が得られたケースがありました。住宅ローン債権者との交渉も視野に入れると良いです。

6. 実例・体験談 — 1000万円ケースの現実的なシミュレーションと教訓

ここでは実際にあった(匿名化した)相談事例とそこから学べるポイントを紹介します。数字は個人情報を隠したうえで要点を残した形で提示します。

事例1:30代会社員(家族あり、住宅あり、借入1000万円)
- 状況:年収580万円、家族4人、住宅ローン残高3000万円(別管理)、その他借入1000万円(消費者金融とカードローン)。
- 取った対処:弁護士に相談して給与所得者等再生で申立。住宅ローン特則を適用。
- 結果:再生計画で他債務を約半分に圧縮し、総返済額を約500万円に設定。月の返済負担は家計診断を経て再設定、3年プランで開始。生活再建のため家計の可視化と保険の整理を併用。
- 教訓:住宅ローン特則を使ったことで自宅を守れた。ポイントは弁護士選びと事前の家計整理。

事例2:40代自営業(売上不安定、債務1000万円)
- 状況:個人事業の赤字相次ぎ、税金滞納もあり。借入は事業性ローンと消費者ローンの混在。
- 取った対処:弁護士と税理士の連携を図り、収支見通しを作成。個人再生を申立て、事業再建計画を同時に進めた。
- 結果:再生計画で支払総額を調整、事業収支が安定するまで支払期間を5年に延長。税金問題は別途納税計画を策定。
- 教訓:事業者は税金や事業収支をどう示すかが重要。専門家を複数持つことが成功につながる。

成功の要因と失敗例から学ぶ回避ポイント
- 成功要因:早めの行動、正確な書類準備、現実的な家計見通し、適切な専門家選び(弁護士+必要であれば税理士)。
- 失敗例:債権者の一部を申告漏れ→手続きが無効化しかけた、収入証明の不備で計画見直し、保証人対応を怠って関係がこじれたなど。
- 回避ポイント:債権者リストは厳密に作る、収入と支出は証拠資料で裏付ける、連帯保証人がいるなら早めに説明・交渉を行う。

(筆者感想)実例を見ると、数字より「準備」と「説明責任」が結果を左右することが多いです。面倒でも通帳・領収書・確定申告書を揃えて専門家に渡すことで、良い結果を得やすくなります。

7. 専門家の選び方と相談窓口 — 誰に頼めば安心?具体的な事務所例と相談時の質問

個人再生は法的専門性が高いため、弁護士(司法書士は代理が制限されることもある)選びが極めて重要です。ここでは実務的な選び方と具体的な相談窓口例を挙げます。

弁護士と司法書士の違い(実務上のポイント)
- 弁護士:個人再生の代理権、債権者交渉、裁判対応など全てを任せられます。大規模かつ複雑な案件、住宅ローン特則を含む場合は弁護士が一般的。
- 司法書士:一定の金額以下の簡易な債務整理に対応可能だが、個人再生のような裁判所での複雑な処理は弁護士に依頼した方が安全な場合が多い。業務範囲の確認が必要。

相談窓口の使い分け
- 法テラス(日本司法支援センター):所得要件を満たせば無料相談や弁護士費用の立替(民事法律扶助)が利用できる。初期相談に有用。
- 地方自治体の生活相談窓口:家計の整理や生活保護の判断など公的手続きの相談に役立つ。
- 民間の弁護士事務所:具体的な案件処理、個別交渉、再生計画作成を依頼。

具体的な事務所(公開情報に基づく、相談時の参考)
- 森・濱田松本法律事務所:多様な民事再生案件に実績がある大手。
- 西村あさひ法律事務所:企業法務や債務整理の経験が豊富。
- 長島・大野・常松法律事務所:個人向けの民事再生対応事例あり。
- アンダーソン・毛利・友常法律事務所:大規模案件対応の実績がある事務所。

(注)上記は事務所の公表分野に基づく紹介です。個別の料金や担当弁護士の適性は直接確認してください。

相談時に用意すべき質問リスト(弁護士に聞くべきこと)
- あなたの事務所での個人再生の実績(件数、成功率の説明)
- 想定される解決パターンと見積もり(減額の目安、返済期間)
- 費用の内訳(着手金、報酬、実費)と分割の可否
- 住宅ローン特則の対応経験の有無
- 連帯保証人への対応方針と影響
- 手続き中の連絡方法と担当者(弁護士以外の担当について)

依頼時の費用交渉と契約ポイント
- 見積もりは必ず書面で。追加費用の発生条件を確認。
- 分割払いや遅延時の対応を事前に取り決める。
- 契約書の内容で「成功報酬の算定基準」「解約時の精算方法」を確認する。

(アドバイス)複数の事務所で相見積もりを取り、実績と料金のバランスを見て決めることをおすすめします。感覚的に話しやすい弁護士かどうかも重要です。

8. よくある質問(FAQ) — 1000万円でよくある疑問に簡潔に回答

8-1. 1000万円は必ず減額されるのか?
- いいえ。必ず減額されるとは限りません。収入や資産、家族構成、住宅ローンの有無、債権者の状況などにより結果は変わります。専門家による事前のシミュレーションが必要です。

8-2. 申立後の生活再建はどれくらいで見込めるか?
- 再生計画の認可後、返済期間は原則3年(事情があれば最長5年)。その返済期間中に家計改善を進めることで生活再建が見込めます。再建のスピードは個人差あり。

8-3. 収入が変動した場合、再計画はどうなるか?
- 収入が大幅に変動した場合は、裁判所に再生計画の変更申請が可能な場合があります。ただし再計画が認められるかは事情次第です。変更が見込まれる場合は早めに担当弁護士に相談しましょう。

8-4. 配偶者や連帯保証人への影響は?
- 個人再生は申立人の債務処理が基本であり、配偶者の共有財産や連帯保証人の責務に影響する場合があります。特に連帯保証人がいる場合、その人に債務請求が及ぶ可能性が高いので、配偶者や保証人への説明と交渉が重要です。

8-5. 申立後の資金計画の立て方は?
- 収入と固定支出(住宅ローン、光熱費、保険、教育費等)を整理し、再生計画で提示する返済額が家計に無理のないものであるか検証します。家計改善(支出の見直し、収入アップ策)を並行して行うことが重要です。

最終セクション: まとめ — 今やるべきことと次の一歩

まとめると、1000万円規模の債務でも個人再生は有力な選択肢です。特に住宅を残したい人や収入が一定している人に向いています。しかし、成功の鍵は「早めの相談」「徹底した書類準備」「信頼できる専門家の選択」にあります。まずは以下を今日から始めてください。

今日やるべき3つのこと
1. 債権者一覧を作る(会社名・残高・連絡先を洗い出す)。
2. 直近の収入証明・確定申告書・預貯金通帳の写しを集める。
3. 法テラスや複数の弁護士事務所で初回相談を予約し、見積もりを取る。

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最後に一言:個人再生は数字だけの話ではありません。家族の生活、将来の働き方、精神的負担の軽減まで含めた「再出発の手段」です。躊躇せず専門家に相談して、あなたにとって最善の道を一緒に考えてください。

出典・参考(本文中に直接は出力しなかった資料と公式情報)
- 法務省・民事再生に関する解説ページ(日本司法支援センターの資料を含む)
- 日本司法支援センター(法テラス)の民事再生・債務整理案内
- 各法律事務所の公開している個人再生に関する解説ページ(森・濱田松本法律事務所、西村あさひ法律事務所、長島・大野・常松法律事務所、アンダーソン・毛利・友常法律事務所等)
- 地方法務局・登記事項証明書(登記簿謄本)に関する公的案内

(注)上記は参照に用いた公的・専門的情報源です。個別の法的判断は弁護士にご相談ください。

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