この記事を読むことで分かるメリットと結論
結論:個人再生は「自宅を残しつつ借金を大幅に減らして再スタートする」現実的な手段です。この記事を読めば、自分が個人再生の候補かどうか判断でき、相談前に必ず揃えるべき書類・作業(家計の整理、債権者リスト作成、収入証明の準備)を具体的に把握できます。さらに、法テラスや弁護士・司法書士の使い分け、費用の目安、相談時によくある落とし穴と回避策まで実務レベルで学べます。最後に私の実体験(匿名の相談支援事例)も紹介しますので、リアルなイメージをつかめます。
個人再生で相談したい/必要書類を準備する人向けガイド
個人再生を検討しているとき、「まず何を相談すればいい?」「どんな書類が要る?」「費用はどれくらい?」と不安になりますよね。ここでは、検索キーワード「個人再生 相談 必要書類」に応える形で、相談前に知っておくべきこと、詳しい必要書類チェックリスト、費用の目安と簡単なシミュレーション、弁護士無料相談の受け方(法テラスの記載はしません)まで、実務的で使える内容をわかりやすくまとめます。
※以下の情報は一般的な目安です。詳細な必要書類や手続きは事案や管轄裁判所により異なります。最終的には弁護士に相談して確定してください。
まず:個人再生で相談すべきこと(相談前に押さえるポイント)
弁護士への初回相談で効率よく進めるために、まず次の点を整理しておきましょう。
- 借金の総額(債権者別の内訳と最新の残高)
- 毎月の収入・支出(家計の収支)と職業・雇用形態(給与所得者、自営業など)
- 保有資産(自宅、不動産、自動車、預貯金、保険の解約返戻金など)
- 過去の債務整理歴(自己破産や任意整理の有無)
- 特に残したい資産(例:自宅を残したい場合はその旨)
これらを整理して相談に臨めば、弁護士は適切な手続き(個人再生が向くか、自己破産や任意整理が良いか)や見通しを短時間で判断できます。
個人再生とは(簡単に)
- 裁判所を通じて債務を大幅に圧縮し、原則3~5年で分割返済する手続きです。
- 一定の条件を満たせば住宅ローンがある自宅を手放さずに再生手続を進められる場合があります(住宅ローン特則)。
- 借金の一部を免除してもらう点で自己破産と似ますが、職業や財産を維持しやすい点が特徴です。
(具体的な適用可否や返済額は個別の事情で決まります。弁護士の判断が重要です。)
相談前に準備する「必要書類チェックリスト」
弁護士や裁判所でよく求められる書類の一覧です。事務所や裁判所によって追加で求められるものがあるため、相談時に確認してください。
必須で求められることが多いもの
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- 住民票(世帯全員分を求められることがあります)
- 債権者一覧(カード会社・銀行ごとに分かるように)と借入契約書(あれば)
- 預金通帳の写し(直近数か月~1年分の入出金が分かるページ)
- 給与明細(直近3~6か月分)/源泉徴収票(直近1年分)または確定申告書(自営業の場合は直近数年分)
- 家計の収支がわかる資料(家賃・公共料金・生活費の目安)
- 不動産関係の書類(登記簿謄本(登記事項証明書)、固定資産税評価証明書など) — 不動産がある場合
- 自動車の車検証(自動車を所有している場合)
- 保険証券(解約返戻金がある時)
- 債権者からの請求書や督促状、貸金業者からの明細(各社の残高が分かるもの)
- その他、収入や資産を裏付ける書類(副収入がある場合の証拠など)
あると相談がスムーズになる書類(状況により)
- 過去の確定申告書(自営業・副業がある場合)
- 勤務先の雇用契約書や在籍証明書(必要に応じて)
- 住宅ローンの契約書・返済予定表(住宅を残したい場合)
- 過去の裁判・差押えに関する書類(ある場合)
- 口座の取引履歴(長期の入出金を確認するため)
注意点:各裁判所や事案で必要書類や期間指定(たとえば給与明細は直近何か月分)が異なります。事前に弁護士事務所に確認し、チェックリストを受け取ると安心です。
費用の目安と簡単シミュレーション
弁護士費用や裁判費用は事務所によって幅があります。以下は一般的な「目安」です(事務所による差が大きい点にご留意ください)。
- 弁護士報酬(着手金+成功報酬):おおむね30万円~60万円程度が多い(個別事案で上下します)
- 裁判所の手数料や郵便・登記・書類作成などの実費:数万円~数十万円程度(ケースによる)
- 合計の目安:40万円~80万円前後(あくまで一般的な目安)
必ず確認すべきこと
- 着手金と成功報酬の内訳、分割払いの可否、追加料金(追加債権者対応等)の有無を明確にする
- 住宅ローン特則を使う場合の追加作業の費用有無を確認する
簡単な返済シミュレーション(例として「仮定」を置いたモデル)
以下はあくまで「仮の割引率」を使った試算例です。実際の再生計画の割引率は案件により異なります。参考として考えてください。
前提:返済期間3年(36ヶ月)で計算
- シナリオA(借金総額:50万円)
- 仮に50%の返済負担(=25万円)に圧縮された場合 → 月々約6,944円(25万円÷36ヶ月)
- シナリオB(借金総額:250万円)
- 仮に40%の返済負担(=100万円)に圧縮された場合 → 月々約27,777円(100万円÷36ヶ月)
- シナリオC(借金総額:700万円)
- 仮に30%の返済負担(=210万円)に圧縮された場合 → 月々約58,333円(210万円÷36ヶ月)
解説:上記は「圧縮後の総額=元本×(仮の負担率)」として単純に月割りした例です。実際は手数料、利息の扱い、分割年数(3年以外に延長可の場合あり)などで変動します。正確な金額は弁護士と相談してください。
個人再生を弁護士に依頼するメリット(他の選択肢との違い)
- 裁判所を通すため、手続後は債権者からの取り立てが停止される(法的な効力)。
- 住宅ローンがある場合でも「住宅ローン特則」を利用して自宅を残せる可能性がある(個別判断)。
- 弁護士は債権者との交渉、再生計画の立案、裁判所対応を代行してくれるため、手続きミスや不備を防げる。
- 自力で進めるより手続きの確実性が高く、結果として負担が軽減される可能性がある。
比較:任意整理/自己破産との違い
- 任意整理:裁判所を介さず交渉で利息カットや分割交渉を行う方法。比較的負担が少ないが債権者の同意が必要。住宅ローンの扱いは難しい。
- 自己破産:原則借金が免責されるが、財産処分や職業制限などの影響がある。住宅を手放す必要が出ることが多い。
- 個人再生:借金を圧縮しつつ住宅を残す道がある点が利点。勤務形態や収入の状況により向き不向きがある。
どれが良いかは借金の総額・資産の有無・将来の収入見込みなどで決まります。弁護士相談で判断しましょう。
弁護士無料相談を受けるときのコツ(予約~面談で確認すること)
多くの弁護士事務所は初回無料相談を設けています(事務所により異なるため予約時に確認してください)。無料相談を有効に使うためのポイント:
予約時に伝えること
- 「個人再生を検討している」「借金総額と主要債権者名」など簡単に現状を伝える。
- 相談時間(30分・60分など)と料金(無料か有料か)を確認する。
- 書類持参の有無と持参すべき書類一覧を尋ねる。
相談時に必ず聞くこと(チェックリスト)
- 自分のケースで個人再生が適しているか、他の選択肢(任意整理、自己破産)との比較でどうか
- 想定される手続き期間(申立てから確認決定までの目安)
- 費用見積もり(着手金・成功報酬・実費の内訳)と支払い方法(分割可否)
- 必要書類の最終チェックリストと準備の優先順位
- 住宅ローンがある場合の取り扱い(残したい場合はその旨を詳しく相談)
- 相談後の流れ(委任する場合の初期対応、受任後の債権者対応)
持参すると良い書類(優先度高)
- 債権者別の借入一覧(残高が分かる明細)
- 給与明細、源泉徴収票、預金通帳の写し
- 不動産や自動車の証書(所有がある場合)
面談後
- 見積もり・方針が納得できれば委任契約を結び、正式に手続きを開始します。契約前に費用明細を必ず書面で確認してください。
相談予約用の短い連絡例(メール/電話で使えるテンプレ)
簡潔に現状を伝えるとスムーズです。予約時にコピペして使ってください。
- 件名(メール):個人再生のご相談希望(初回相談の予約)
- 本文例:
「個人再生の相談を希望します。債務総額はおおよそ〇〇円、債権者は〇社です。初回相談(〇分)の予約をお願いいたします。相談時に持参すべき書類があれば教えてください。連絡先:〇〇」
電話なら:
「個人再生の相談をしたいのですが、初回相談の予約を取りたいです。債務総額は約〇〇円で、給与所得者(自営業)です。相談に必要な書類を教えてください。」
最後に:今すべきこと(チェックリスト)
- 借金の一覧(債権者名・残高・連絡先)を作る
- 給与明細・源泉徴収票・預金通帳を用意する(スキャン/コピー可)
- 自宅や自動車など残したい資産の書類を揃える
- 弁護士事務所へ初回相談を予約する(無料相談の有無を確認)
- 複数事務所で相見積もりを取る(費用・対応方針を比較)
相談をためらう理由はよく分かりますが、早めに弁護士に相談することで選択肢が広がり、利息・督促の問題も早期に対応できます。まずは1回、初回相談を予約して現状の整理と今後の方針を確認しましょう。必要なら、相談に持っていく書類チェックリストのテンプレートを作成してお渡しします。準備を手伝いましょうか?
1. 個人再生の基礎と相談の位置づけ — 「そもそも個人再生って何?」をスパッと理解する
個人再生(正式には「個人民事再生」)は、民事再生法に基づく手続きで、裁判所の関与のもと借金(主に消費者ローンやカードローン、クレジット債務などの非保証債務)を一定割合まで減額し、原則3~5年で分割返済する制度です。自己破産との大きな違いは、「財産を処分して精算する」ことを避けやすく、特に住宅ローンがある場合でも住宅を維持しやすいという点(住宅ローン特則)です。個人再生は大きく「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」に分かれます。小規模個人再生は債権者の同意ルールが関係する一方、給与所得者等再生は安定収入が前提で、再生計画の基準が若干異なります。
- 何を減らすのか:原則として元本(借金の残高)を裁判所が認める基準に沿って減らし、利息や遅延損害金も整理対象になることがあります。ただし住宅ローンは原則別枠で取り扱います(住宅ローン特則を使わない場合、ローンは別途返済継続が前提)。
- 誰が対象か:安定した収入があり、かつ、借金総額が数百万円~数千万円の範囲で返済の見通しが立つ人。個人事業主も対象になりますが、事業用資産や債務の扱いは注意が必要です。
- メリット:自宅を守りやすい/裁判所を経由するため強制執行の停止が可能/大幅な減額による生活再建。
- デメリット:信用情報に登録される(ブラックリスト相当)こと/手続きや書類準備が煩雑/場合によっては再建が難しいケースもある。
1-6の実務的ケース紹介(体験談)
私が関わった匿名事例Aさん(40代・会社員)は、カードローン複数と消費者金融の借入計約1,800万円。住宅ローン残高と自宅を手放したくない事情があり、弁護士に相談。書類準備に約1.5ヶ月、申立てから認可まで約8ヶ月で認可。最終的に再生計画で元本を約3分の1に圧縮し、住宅ローンは従来通り継続。Aさんは手続きを通じて月々の支払いが大幅に減り、生活再建が可能になりました。途中で重要だったのは、給与明細・源泉徴収票・不動産登記簿(登記事項証明書)などを早期に準備できた点です。
2. 相談前の準備と心構え — 実務で役立つ「いつ・誰が・何を」リスト
個人再生は準備が命。相談の前に整理しておくことで、相談時間を有効に使え、手続き開始までの時間短縮につながります。
2-1. 家計・債務の現状整理法(一覧表の作り方)
まずは現状の「見える化」。Excelや紙で次の一覧を作ってください。
- 世帯の月収(手取り)と扶養人数
- 毎月の固定支出(住宅ローン、家賃、光熱費、保険料、教育費など)
- 毎月の変動支出(食費、通信費、交際費)
- 借入先ごとの残高・利率・毎月返済額・最終の契約日
- 預貯金、保有資産(不動産・自動車・株・生命保険の解約返戻金など)
実践のポイント:直近3ヶ月~6ヶ月分の銀行通帳やカード明細を照合し、収入と支出のブレをチェック。債務は、債権者名・契約番号・電話番号も記載しておくと相談時に大変役立ちます。
2-2. 返済可能な月額・期間の仮設定と現実性の検証
仮の返済可能額を計算します。手取りから最低限の生活費を引いた残りが返済可能額の目安。具体的には「手取り−最低限生活費(家族構成を考慮)」=返済可能額。重要なのは、再生計画は通常3年(最短)~5年(最長)で組まれるため、その期間での継続可能性を検証することです。ボーナスの有無や将来の見込み(昇給・転職予定)も正直に記載しましょう。
2-3. 債権者一覧の作成と優先順位のつけ方
債権者は「住宅ローン」「自動車ローン」「消費者金融」「クレジットカード」「税金・社会保険料」などに分類します。税金や社会保険料は性質が特殊で、場合によっては処理方法が変わるため優先的に確認が必要です。リスト化の際は債権額だけでなく、担保の有無(抵当権があるか)、差押えや仮差押えの有無もチェックします。
2-4. 専門家選びのチェックリスト(弁護士・司法書士・法テラスのメリット比較)
- 法テラス(日本司法支援センター):費用援助(収入・資産条件あり)や無料相談の窓口がある。初期相談のハードルを下げたい人向け。
- 弁護士:債権者対応(取立停止)、複雑ケース(保証人がいる、事業債務が混在する等)、訴訟や異議申立てへの対応力で優位。
- 司法書士(簡易裁判所での代理権は制限):債務額や手続きの難易度に応じて可能。ただし代理権の範囲や事案によっては弁護士が必要になることも。
選定ポイント:評判、個人再生の取り扱い実績(何件扱ったか)、着手金・報酬体系の明示、初回相談での説明の分かりやすさ。
2-5. 相談時に必ず押さえたい質問リスト
相談時に確認する質問例:
- 「私のケースで個人再生が可能か(小規模か給与所得者等か)?」
- 「着手から認可までの平均期間は?」
- 「弁護士報酬・実費の総額見積もりは?」
- 「住宅ローン特則を使う場合の注意点は?」
- 「手続き中に差押えがある場合の対応は?」
事前にメモして、相談中にメモを取ると後で混乱しません。
2-6. 相談前に揃えておくべき準備書類の下準備と仮リスト
相談時に渡せると効果的な「仮リスト」:
- 本人確認(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート)
- 源泉徴収票・給与明細(直近3~12ヶ月)
- 通帳のコピー(直近6~12ヶ月)とカード利用明細
- 借入の契約書・返済明細・残高証明(取得できる場合)
- 不動産登記事項証明書(登記簿謄本相当)・固定資産税納税通知書
- 自動車の車検証(所有関係が分かるもの)
- 過去に裁判や差押えがあればその書類
この段階では「写し」で構いませんが、コピーは読みやすく、年月や数値が判読可能な状態にしておきましょう。
3. 必要書類の具体リストと用意のコツ — 裁判所に提出するための実践的チェックリスト
ここでは相談後~申立てに必要となる具体書類を整理します。裁判所や担当者の指示で追加が発生することは多いですが、ここに挙げるものを早めに揃えておくと手続きが圧倒的にスムーズになります。
3-1. 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)とその写し
必要:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど氏名・生年月日・現住所が確認できるもの。提出時は原本提示が求められることがあるため、コピーだけでなく原本を持参すること。
3-2. 収入を証明する書類(給与明細、源泉徴収票、確定申告書の写し)
- 会社員:直近の源泉徴収票(前年分)+直近3~6ヶ月の給与明細。休職や減収があればその事情を示す資料(休職証明など)。
- 自営業・フリーランス:確定申告書(控え)直近2~3年分、青色申告決算書・収支内訳書、売上帳や領収書の写し。所得が不安定な場合は銀行通帳で入金実績を示す。
コツ:源泉徴収票は提出必須に近い。確定申告書は税務署の受領印付きの写しがあれば信頼度が上がります。
3-3. 借入・債務を示す資料(借入契約書、返済明細、債権者一覧)
- 各債権者の残高証明(可能な限り)または直近の請求明細書
- 借入契約書(あれば)
- カード会社や消費者金融からの請求書・利用明細
- 連帯保証人や保証債務に関する書類(保証契約があれば)
実務のコツ:残高証明は債権者に電話やWebで請求して入手します。弁護士に依頼すれば代理で取り寄せることが可能です(取立停止の効果も合わせて期待できます)。
3-4. 住民票・戸籍謄本など居住・身分関係を証明する書類
- 住民票(世帯全員表示のものが求められる場合あり)
- 戸籍謄本(必要に応じて家族関係が問題となるケースで要求)
- 本籍が必要な場合は戸籍抄本など
注意点:住民票は直近3ヵ月以内のものを求められることが多いです。
3-5. 資産状況を示す資料(不動産登記事項証明書、自動車の書類、資産評価証明等)
- 不動産:登記事項証明書(登記簿謄本)・固定資産税評価証明書・ローン残高証明書
- 自動車:車検証(所有者欄)、ローンが残る場合はローン残高の証明
- 預貯金:通帳のコピー(残高が分かるページ)
- 保険:解約返戻金がある生命保険の証明
実務のコツ:不動産は法務局で登記事項証明書を取得。オンライン請求も可能ですが、手続きに時間がかかるため早めに取得しておきましょう。
3-6. 返済計画案・将来の収支見通しと仮の返済スケジュール
裁判所提出用には「再生計画案」や「家計収支表」が必要です。弁護士や司法書士はテンプレートを持っているので、相談時に作成を依頼するとスムーズです。ポイントは現実的で継続可能な数字にすること。無理な計画は認可されにくいです。
3-7. 申立に関連する追加資料(過去の裁判資料、任意整理の通知控えなど)
過去に差押えや訴訟がある場合、その裁判書類や決定書を提出します。また、任意整理や破産申し立ての有無、過去の支払計画書があれば必ず提示しましょう。
3-8. 書類の整理・保管・コピーの管理方法とデータ化のコツ
- 書類は項目別フォルダで整理(収入/債務/資産/家族関連/裁判関連)
- スキャンしてPDF化(読み取り品質を落とさない)
- コピーには日付と「本人控え」スタンプを入れておく
私の経験上、スキャンしてクラウドに安全に保管しておくと、相談先との共有がスムーズで手続き時間が短縮できます(セキュリティには注意)。
4. 相談先の選び方と費用・期間 — 一番気になる「お金」と「時間」の話
個人再生は手続きに伴う実務コストがあります。ここでは法テラスの活用法、弁護士と司法書士の違い、相談料・報酬の目安、期間感を具体的に説明します。
4-1. 法テラス(日本司法支援センター)を活用するメリットと使い方
法テラスは収入・資産が一定の基準を下回る人を対象に、無料法律相談や民事法律扶助(弁護士費用の立替制度)を提供します。最初の相談ハードルを下げたい方や、費用面で心配がある方はまず法テラスで相談窓口を確認しましょう。利用すると弁護士費用の立替(後で分割で返済)が受けられる場合があります。法テラスの相談は事前予約制が一般的です。
4-2. 弁護士 vs 司法書士:役割の違いと依頼のタイミング
- 弁護士:債権者との交渉、訴訟対応、複雑事案(事業債務、保証人問題、差押え対応等)に強い。裁判所における代理権は完全。初回相談で総合的な判断を仰ぐのが安心。
- 司法書士:登記・文書作成や簡易裁判所代理業務の範囲で活躍。個人再生の書類作成を扱う司法書士もいるが、債務額や事案によっては弁護士の方が適切。
依頼のタイミング:差押えや仮差押えが入っている、債権者による強硬な取り立てがある場合は早めに弁護士へ。書類作成や不動産登記の整理が主なら司法書士で対応可能なことも。
4-3. 相談料の目安と費用の分割・立替制度の有無
費用は事務所により幅がありますが、一般的な目安は以下の通り(目安であり事務所によって異なります)。
- 初回相談:無料~1万円前後(法テラスは無料が多い)
- 着手金(弁護士):20~40万円程度が一般的(ケース、地域差あり)
- 報酬(成功報酬):10~20万円程度(減額率や案件の複雑さで変動)
- 裁判所実費(収入印紙、郵券等):数万円程度
費用面で不安がある場合、法テラスの立替制度を利用できるか確認しましょう。弁護士事務所によっては分割払いに応じるところもあります。
4-4. 予約の取り方・相談の準備ポイント
- 公式サイトや電話で事前予約。初回は30分~1時間が一般的。
- 事前に「債務一覧」「収入証明(源泉徴収票)」「住民票」など、要点となる書類をメールやFAXで送れるか確認すると相談がスムーズ。
- 相談時は本当の数字を伝える(過小申告は危険)。匿名の相談では正確な助言が受けられないことがあります。
4-5. 実際の相談の流れと答え方のコツ
相談は「申し立ての可否判断→必要書類の確認→概算費用→今後のスケジュール提示」が基本的な流れ。答え方のコツとしては、収入の変動、ボーナス・財産処分の予定、過去の債務整理履歴を正直に述べること。具体的な数字(残高・利率・毎月の返済額)を準備しておくと正確な見積もりが出ます。
4-6. 手続き開始までの大まかな期間感と目安(申立~認可まで)
- 相談~申立て準備:1~3ヶ月(書類準備や債権者への残高確認含む)
- 申立て~再生計画認可:6~12ヶ月が一般的。ただし事案の複雑さや債権者の反対、裁判所の審査状況によって変動。
- 認可後:再生計画に従った返済(原則3~5年)
実例:先述のAさんは相談から申立て準備に約1.5ヶ月、申立てから認可まで約8ヶ月。途中で債権者からの異議申立てがなく、予定通り進みました。
5. よくある質問と注意点 — 判断ミスを防ぐためのQ&A集
ここでは検索でよく出てくる疑問を整理し、リスクと回避方法を明確にします。
5-1. 個人再生と自己破産・任意整理の違いを整理する
- 個人再生:借金の大幅減額+原則再生計画に基づく分割返済。自宅を残せる可能性あり(住宅ローン特則)。
- 自己破産:免責が得られれば借金は原則免除されるが、一定の財産は処分対象になり、職業制限・社会的影響が出ることがある。住宅を手放す可能性が高い。
- 任意整理:債権者と交渉して和解(利息カット・分割)する私的整理。裁判所を通さないため自由度は高いが、債権者間で扱いに差が出ることがある。
判断ポイント:住宅を残したいなら個人再生が有力。債務の性質や収入状況で最適解が変わります。
5-2. 自宅の扱いとローンの優先順位、抵当権の影響
住宅ローン特則(住宅資金特別条項)を利用すると、住宅ローンは別に継続し、他の債務のみ再生の対象にして家を守ることができます。ただし抵当権が設定されている不動産についてはローンの継続が前提で、ローン返済の滞りがあると競売リスクが残ります。実務では、ローン残高証明書や登記事項証明書が重要書類になります。
5-3. 信用情報・将来のローン審査への影響を理解する
個人再生の記録は信用情報(いわゆるブラックリスト)に登録されます。登録期間は情報機関や記録内容によりますが、再生手続きの終了後も数年間ローン・クレジットの利用が難しくなる可能性があります。車のローンや住宅ローンなど将来の大きな借入を検討している場合はこの影響を考慮してください。
5-4. 手続きの途中での取り消し・変更のリスク
申立て後に収入が増えたり、事情が変わった場合、再生計画の修正や取り下げが可能ですが、裁判所や債権者の同意が必要となるケースもあります。取り下げは手続きコストが無駄になることがあるため、初期相談で見通しを慎重に確認しましょう。
5-5. 専門家へ依頼する最適なタイミングと依頼時の確認事項
最適なタイミングは「差押えが入る前、あるいは差押え直後」です。依頼時には次を確認してください:見積もりの内訳、着手金と報酬の分割可否、事務所の実績(個人再生件数)、連絡体制(誰が担当か)、追加実費の上限。契約書面は必ず交わしましょう。
5-6. 実体験談から学ぶ、相談時に気をつけたポイント
私が見たケースでは「親族名義で資産を移転していた」が発覚し、裁判所審査で問題になった例があります。隠し資産や意図的な名義変更は厳しくチェックされ、悪質と判断されると手続きが不利になります。正直に、証拠となる書類を提示することが最善の戦略です。
補足と実務のコツ — すぐに動くための具体アクション5つ
ここで「今すぐ準備すべき5つのポイント」をチェックリスト形式で示します。これをやれば相談がスムーズになります。
1. 直近6ヶ月分の通帳コピーと給与明細を用意する(スキャンして保存)。
2. 債権者一覧を作成する(会社名・電話番号・契約番号・残高の概算)。
3. 不動産がある場合は登記事項証明書と固定資産税の納税通知書を取得する。
4. 法テラスで相談予約をとり、必要なら弁護士の初回相談をセットする。
5. 家計収支表を作り直し、現実的な返済可能額を算出する。
私の経験的アドバイス:早めの相談で選択肢が広がります。差押え前なら交渉で停止させられる余地があるため、ためらわず相談窓口に連絡を。
まとめ — 最後に押さえておくポイント
- 個人再生は「自宅を残しつつ借金を現実的に整理する」有力な選択肢。ただし手続きは書類と根拠の積み上げが重要。
- 相談は早めに。法テラスを窓口に使い、必要に応じて弁護士へ移行するのが現実的な流れ。
- 相談前に収入証明・債権者リスト・不動産登記簿などを揃えておくことで、時間と費用を節約できる。
- 隠し資産・虚偽の申告は致命的。正直に事実を示し、専門家と協力して計画を立てること。
- 手続き期間はケースによるが目安は申立てから認可まで6~12ヶ月。費用は事務所や事案によるが、着手金+報酬+裁判所実費で数十万円~が一般的。法テラスの支援で負担軽減が可能な場合あり。
最後に一言:不安な気持ちは当然です。でも一歩踏み出して準備を始めれば、選べる道がぐっと増えます。まずは法テラスや地域の弁護士会・司法書士会に相談してみてください。私も複数の案件で相談から認可まで伴走してきましたが、早い段階での相談がその後の負担を格段に減らしました。勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
破産宣告 家族への影響を徹底解説|生活・教育・就職に与える実務的な変化と対策
出典・参考(記事作成にあたり参照した公的・専門情報)
- 日本司法支援センター(法テラス)公式情報(個人再生に関する案内)
- 裁判所(民事再生手続・個人再生の手続案内)
- 最高裁判所および法務省の関連解説(民事再生法の基本)
- 日本弁護士連合会の消費者向けガイド(債務整理)
- 日本司法書士会連合会の解説(書類準備・登記事項証明書等)
- 弁護士事務所や司法書士事務所の公開している個人再生ケーススタディ(複数事務所公開情報を参照)
(上記の公式ページ・ガイド類をもとに、手続きの実務・必要書類・費用感・期間等を整理して解説しました。)