個人再生 いくら減る?|減額の目安・計算方法・手続き費用をわかりやすく解説

みんなの債務整理|債務整理まるわかり情報サイト

個人再生 いくら減る?|減額の目安・計算方法・手続き費用をわかりやすく解説

債務整理弁護士写真

この記事を読むことで分かるメリットと結論

結論:個人再生で「いくら減るか」はケースによって大きく違いますが、ポイントは「調整後に支払える現実的な総額」を基準に再生計画が作られることです。非担保の借金(クレジットカード、消費者金融、個人ローンなど)は再生計画で大幅に圧縮されることがよくあり、結果的に返済総額が数十万円~数百万円単位で減ることが普通です。一方、住宅ローンが残る場合は住宅資金特則を使えば住宅は手元に残せることが多く、生活再建の選択肢が広がります。本記事では、計算の考え方、ケース別の目安、手続きの流れと費用、相談先まで具体的に解説します。読み終えるころには自分の「目安額」がつかめ、次に何を相談すればよいかが明確になります。



「個人再生 いくら減る?」に答える — 減額イメージと費用シミュレーション、相談のすすめ方


「個人再生でどれくらい借金が減るのか?」はとても多くの人が知りたい点です。ここでは、まず個人再生で何が起きるかを分かりやすく説明し、その上で具体的な「減額イメージ(シミュレーション)」「実際にかかる費用」「他の債務整理との違い」「弁護士に相談する際のポイント」を提示します。最後に、スムーズに相談・申立てまで進めるためのチェックリストも用意します。

注意:ここで示す金額や割合は「典型的なイメージ」「目安」です。個人再生の最終的な減額額は、あなたの債務総額、収入、家族構成、生活費、担保の有無、裁判所や担当弁護士の判断などで変わります。正確な金額は必ず弁護士等の専門家に確認してください。

1) 個人再生で何が起きるか(ざっくりまとめ)

- 個人再生は裁判所を通して、原則として「借金の全部を払いきる」ことが難しい場合に、一定の額に圧縮して分割返済する手続です。
- 住宅ローンのある自宅を手放さずに手続きできる「住宅ローン特則(住宅資金特別条項)」が利用できる点が大きな特徴。
- 返済期間は通常3年(最長5年まで延長可能)。その期間で決まった再生計画に従って分割返済します。
- 手続き後も一定期間は信用情報に登録され(いわゆるブラックリスト)、ローン等の信用取引に影響があります(期間は事故種別で変わります)。

2) 「いくら減るか」の考え方(重要ポイント)

個人再生での減額は「一律○%カット」という形ではなく、次の要素で決まります。
- 債務の総額(担保債権・優先債権の扱いも影響)
- あなたの収入と生活費(可処分所得)
- 再生計画の種類(小規模個人再生/給与所得者等再生など)
- 債権者の同意や裁判所の判断

そのため、「何割減る」というよりは「再生計画で確定した弁済額(総額)を、通常3~5年で払う」イメージです。

3) 具体的なイメージ(シミュレーション例)

※以下はあくまで「典型的なケースのイメージ」です。個別の事例で結果は大きく変わります。

ケースA:借金合計 80万円(無担保)
- 個人再生が適切か検討が必要(小額の場合、任意整理や特定調停の方が手続きが簡単で費用が安いことが多い)。
- 個人再生だと「最低弁済額」が関係し、結果的に全額に近い返済が必要になる可能性あり。
- 目安:任意整理で利息カット+元金分割の方が月負担が小さくなることが多い。

ケースB:借金合計 300万円(無担保)
- 個人再生での典型イメージ:弁済総額が100~150万円程度に圧縮されるケースが多い(あくまで一例)。
- 返済期間:3年で返すと月額は約28,000~42,000円(100万÷36~150万÷36)。
- 債権者との交渉や可処分所得によってはさらに調整される。

ケースC:借金合計 800万円(無担保+一部住宅ローンあり)
- 住宅ローン特則を使って住宅ローンはそのまま支払い、その他の無担保債務の一部を圧縮。
- 無担保債務(例:500万円)が弁済総額150~300万円に圧縮されることもある。
- 返済期間3年:月額は約42,000~83,000円(150万÷36~300万÷36)。

(再度)これらは一般的な「目安」です。実際は、あなたの可処分所得や裁判所の判断に基づき確定します。

4) 個人再生の費用(申立てにかかる費用の目安)

こちらも事務所や案件内容で差があります。事前に費用の内訳と「成功報酬の有無」「追加費用の有無」を必ず確認してください。

- 弁護士(または司法書士)の報酬(目安)
- 着手金:数万円~数十万円
- 成功報酬含めた総額:30万~60万円程度が一般的なレンジ(案件の難易度で上下)
- 裁判所に払う費用(申立て印紙・切手等):数千円~数万円程度
- 予納金(管財的な取扱いになった場合や書類作成の実費):数万円~数十万円
- その他:戸籍謄本や登記簿謄本の取得費用、郵送費などの実費

合計すると、一般的な個人再生の申立てでは「弁護士費用+裁判費用」で合計30万~80万円になるケースが多いです。少額債務で費用が割高になるケースもあるため、事前に見積りをもらいましょう。

5) 「個人再生」と他の債務整理の違い(選び方)

- 任意整理
- 債権者と直接交渉して利息カット・返済条件変更を目指す。
- 手続きが簡便で費用が比較的安い。自宅を残せる。
- 借金の元本そのものを大幅にカットするのは難しい(減額幅は任意交渉次第)。
- 特定調停
- 簡易裁判所での調停手続き。費用が比較的安価。
- 小規模の債務に向く。合意が得られれば解決。
- 個人再生(この記事の対象)
- 裁判所を通じて債務を大幅圧縮できる可能性がある(元本カットを含む)。
- 住宅ローンがある場合でも自宅を維持できるケースがある(住宅ローン特則)。
- ただし手続きはやや複雑で費用や時間がかかる。
- 自己破産
- 債務の免責で基本的に借金がゼロにできる可能性がある。
- ただし、一定の財産は処分される(自宅を失う可能性あり)、資格制限や社会的影響が大きい。

選び方のポイント:
- 住宅を残したい → 個人再生や任意整理(住宅ローン特則が適用できる場合は個人再生が有利)
- 元本を大きくカットしたい → 個人再生または自己破産(ただし自己破産は財産処分のリスク)
- 費用を抑えたい/債務が小さい → 任意整理や特定調停が向く

6) 弁護士への無料相談をおすすめする理由(相談の進め方)

- 債務整理は「家族構成・収入・資産・借入の種類(カード、ローン、住宅ローン、法人借入など)」で最適解が変わります。専門家に「あなたの現状」を見せることが最短の近道です。
- 無料相談で聞くべきこと:
- あなたのケースで「個人再生が適切かどうか」「予想される弁済額の目安」「手続きにかかる総費用」「手続きの流れと期間」「成功率や過去の事例」
- 相談は初回無料としている事務所もあります。複数の事務所で比較すると良いです。
- 無料相談で必ず確認するポイント:
- 費用の総額(内訳)と分割の可否
- 追加費用が発生する条件
- 担当者の実務経験(個人再生の取り扱い件数、成功例、住宅ローン特則の経験など)
- 連絡手段・対応速度(事務所との相性)

(注)「無料相談」は弁護士や事務所が提供するサービスで、無料相談の有無や時間は事務所ごとに異なります。事前に電話やメールで確認を。

7) 弁護士(事務所)の選び方と比較ポイント

- 個人再生の実績が豊富か(住宅ローン特則の経験があるか)。
- 費用体系が明瞭か(着手金、報酬、成功報酬、実費の内訳が明確か)。
- 対応の速さ・コミュニケーションの取りやすさ(相談時の説明が分かりやすいか)。
- 地域裁判所の取り扱いに慣れているか(担当裁判所での経験)。
- 事務所の口コミや評判(実名のレビューや体験談を確認、ただし過度に鵜呑みにしない)。

複数の事務所で相談して比較検討するのが安心です。

8) 相談時に持っていくべき書類(事前準備リスト)

- 借入先ごとの契約書・取引明細(カード会社・消費者金融・ローン等)
- 最新の残高証明または返済予定表(ある場合)
- 給与明細(直近3ヶ月程度)・源泉徴収票(直近年)
- 預金通帳の写し(直近数ヶ月分)
- 住民票・戸籍(必要に応じ)
- 不動産に関する登記簿謄本・住宅ローンの契約書(自宅がある場合)
- 家計の収支が分かるメモ(家賃、光熱費、保険、養育費など)

これらを用意して相談に行くと、より具体的な見通しが出やすくなります。

9) 相談後の流れ(一般的なスケジュール)

1. 初回相談(現状確認、方針提案、費用見積り)
2. 依頼(受任)→ 弁護士が債権者に受任通知を発送(返済停止になることがある)
3. 書類収集・再生計画案の作成(弁護士とやり取り)
4. 裁判所へ申立て → 再生手続き開始
5. 再生計画認可(裁判所・債権者の手続きによる)→ 分割返済開始
6. 完済(再生計画どおり返済完了)

所要期間は相談から計画認可まで数か月~半年程度が多いです(ケースによる)。

10) 最後に(今すぐできること)

- まずは現状(借入一覧・収入・家族構成)を整理して、複数の弁護士事務所で無料相談を受けてみてください。相談時に「個人再生でどれくらい減るかの目安」を聞き、費用見積りを比較しましょう。
- 個人再生が最適であれば、弁護士と一緒に手続きを進めることで自宅を残しながら借金を大幅に圧縮できる可能性があります。逆に、任意整理や自己破産が適切なケースもありますので、専門家の判断が重要です。

もしよければ、あなたの現在の「借入総額」「毎月の返済額」「手取り月収」「家族構成」「自宅の有無(住宅ローンの有無)」を教えてください。具体的なイメージ(簡易シミュレーション)を作って、どの手続きが現実的か、どれくらいの月額負担になるかを一緒に算出します。


1. 個人再生の基本と減額の仕組み ― まずはここを押さえよう

個人再生は「民事再生法」に基づく法的手続きで、返済困難な個人の借金(複数の非担保債権)を再構成して現実的に返済できる計画に落とし込む方法です。主な目的は「生活を続けながら借金を圧縮して返済可能にする」こと。ここでは基礎を丁寧に説明します。

1-1. 個人再生とは何か?対象となる債務と目的

個人再生は、任意整理や自己破産と並ぶ債務整理の手段の一つです。対象は主に非担保の債務(クレジットカード債務、消費者金融の借入、カードローン、リボ残高など)で、再生計画により「支払期限を延ばす」「元本を減らす」などを組み合わせて、原則3~5年(手続きの型で違いあり)で返済することを目指します。自己破産と違い、職業制限が少なく住宅(住宅ローン)が残せる場合がある点が大きな特徴です。

1-2. 減額の仕組みと「元本の減額」の考え方

減額は、裁判所で承認される再生計画によって実現します。再生計画は「債権者に対して最低限の弁済を行う」内容で、債権者総額や申立人の収入・資産・生活費に基づいて算定されます。ポイントは「再生開始決定後に確実に支払える金額」をベースに総額を逆算する点です。つまり、支払可能な毎月の弁済額 × 返済期間(通常3年~5年)=返済総額(概算)となり、これが元本と利息の一部を上回れば再生計画が成立します。

1-3. 住宅資金特則(住宅ローン特則)の概要と要件

住宅ローンが残っている場合、「住宅資金特則(住宅ローン特則)」を使うことで、住宅ローン部分は従来どおり支払い続け、他の債務のみを個人再生で整理できます。要点は次の通りです:住宅ローンに基づく担保(抵当権)を維持し、住宅ローンの返済を別扱いにするため、住居を手放す必要が原則ない点。ただし、住宅ローンの支払いが滞れば競売や担保実行のリスクはあるため、住宅ローン自体の返済計画は継続して守る必要があります。

1-4. 小規模個人再生と給与所得者等再生の違い

個人再生には主に2つの方式があります。小規模個人再生(債権者数や状況により債権者の同意調整が必要)と給料所得者等再生(サラリーマン等で毎月一定の給与を得ている人向け)。給与所得者等再生は、再生計画が給与所得者の「可処分所得」を基に設計され、債権者の合意を要しない場合もあります。両者で算定基準や手続きの進め方が異なるので、属性に合わせた選択が重要です。

1-5. 免責の範囲と非免責債権の扱い

個人再生で免除されるのは再生計画に含めた非担保債権の全体または一部です。ただし、税金や養育費、罰金など「非免責債権」は別扱いになります。また、担保付き債権(抵当権付きローン)は原則として担保の価値の範囲で扱われ、担保を維持するか放棄するか選択が影響します。

1-6. 再生計画案の作成と裁判所の関与・承認プロセス

再生計画案は裁判所に提出し、債権者への通知・意見聴取後、裁判所の認可を受ける必要があります。債権者からの不同意があっても、一定の手続きを経て裁判所が認可することがあり、最終的に認可されれば計画に従った支払いが開始されます。全体の流れは弁護士や司法書士が関与することが多く、法的書類の準備と債権者対応が重要です。

(ここまでで、個人再生の基本と減額の仕組みが概観できました。次は「具体的にいくら減るのか」を、ケース別に見ていきます。)

2. いくら減るのか?ケース別の目安と計算の考え方

「具体的にどれくらい減る?」という質問に答えるには、まず個別の前提(債務総額、収入、資産、扶養家族、住宅ローンの有無)を設定する必要があります。ここでは計算の考え方を示し、実際の想定ケースで目安を示します。

2-1. 減額幅はケースバイケース、数値は前提次第

重要なのは「再生計画は各人の支払能力に合わせる」こと。たとえば、月々手取りで支払いに回せる額が少なければ、結果的に再生後の返済総額は小さく抑えられます。ただし、一定の最低弁済基準(法律や裁判所の基準)がありますので、極端にゼロにはなりません。目安としては「数十万円~数百万円の圧縮」が見込まれる一方、借金総額が非常に大きければ数百万円~数千万円の圧縮もあり得ます。

2-2. 非担保債権と担保付き債権の扱いの違い

- 非担保債権(カードローン等):再生計画で元本の一部カットや支払期間の延長により圧縮される対象。
- 担保付き債権(住宅ローン、車のローンなど):担保価値を超えた部分は非担保扱いになるケースもありますが、担保自体は原則維持(住宅資金特則を使えば住宅を保持)されることが多いです。したがって、住宅ローンがある場合は非担保部分の減額効果だけが注目されます。

2-3. 住宅ローン特則が適用される条件と影響

住宅資金特則を使うと、住宅ローンは再生計画の対象から外れるため、住宅ローンの残高は従来どおり支払いを継続します。結果として、非担保債務のみ圧縮されるため「トータルの減額幅」は住宅ローンの有無で変わります。住宅を守りたい場合は特則適用が大きなメリットですが、住宅ローンが重いと毎月の支払い余力が小さくなり、非担保債権の圧縮幅が小さくなることもあります。

2-4. 収入・資産・家族構成の影響をどう判断するか

可処分所得(月々自由に使えるお金)や預貯金、保有資産(自動車や投資)、扶養家族の数が多いか少ないかで算定結果は変わります。再生計画では「生活の維持に必要な費用」を差し引いた残額で弁済可能額を決めるため、シングルと扶養家族ありの家庭では同じ収入でも支払可能額が大きく異なります。

2-5. 計算の基本的な考え方と返済総額の見積もり方法

基本式は単純に「毎月の弁済可能額 × 返済期間(通常3年~5年)」で概算できます。手順の例:
1. 手取り収入から生活費(家賃・食費・公共料金・医療費など)を差し引いて毎月の余剰資金を算出
2. 余剰資金の中から無理のない月額弁済額を決定
3. 決定した月額 × 返済期間(例:60か月)=返済総額(概算)
4. 元の非担保債務総額と比較して差額(=削減額・免除額の目安)を出す

例:月額弁済4万円、期間60か月 → 総返済額240万円。元のカード債務が600万円なら、再生後の負担は240万円(360万円の削減)というイメージになります。

2-6. 実際のイメージケース(匿名の数値例)

ケースA:30代独身会社員、非担保債務合計300万円、月の可処分余剰3万円、住宅なし
- 想定月額弁済:3万円 × 60ヶ月 = 180万円 → 借金300万円 → 120万円削減(約40%カット)

ケースB:40代共働き、非担保債務800万円、住宅ローンあり、共働きで世帯可処分は5万円
- 住宅ローンは特則で維持、非担保部分の弁済は月5万円×60=300万円 → 800万円→減額約500万円(約62%カット)

ケースC:自営業(収入安定性低)、非担保債務2000万円、可処分が極小で月額弁済2万円のみ可能
- 月2万円×60=120万円 → 借金2000万円 → 大幅削減(1880万円免除)となる可能性。ただし、裁判所・債権者の審査や最低弁済基準が影響するので個別相談が必要。

(注意)上記はあくまで例です。実際は裁判所の最低弁済基準や資産、税金、非免責債権の有無で結果が変わります。次はどの手続きが向くかを見ていきます。

3. どの手続きが自分に向く?ケース別の選択ポイント

個人再生以外にも任意整理や自己破産があります。ここでは「小規模個人再生」「給与所得者等再生」「任意整理」「自己破産」の比較を通じて、自分に合う方法を考えるポイントを解説します。

3-1. 小規模個人再生と給与所得者等再生の適用条件の違い

- 小規模個人再生:事業者・個人双方が使えるが、債権者集会での扱いや多数の債権者がいる場合の手続き調整が必要。債権者の同意が必要な場合もある。
- 給与所得者等再生:給与などの継続的収入がある人向け。債権者の同意が不要になるケースがあり、安定収入が前提。可処分所得の計算が主要な判断材料になります。

選択ポイントは「収入の安定性」「債権者の構成(銀行 vs 消費者金融)」「住宅を守りたいか」です。

3-2. 自営業者とサラリーマン、家族構成による適用の違い

自営業者は収入が変動しやすいため、可処分所得の見積もりに注意が必要。帳簿や確定申告書を用意できるかで手続きのスムーズさも変わります。扶養家族が多い場合は生活費の見積もりが大きくなり、支払可能額が小さくなりやすい点にも注意。

3-3. 住宅ローンがある場合の影響と考慮点

住宅を残したいなら住宅資金特則の適用は大きなメリット。ただし住宅ローンの返済は継続するため、再生後の家計負担をシミュレーションして無理がないか確認してください。特に変動金利や将来の収入減に備えて余裕を見ておくことが重要です。

3-4. 申立て前の準備と書類リストの整理法

申立てには源泉徴収票、確定申告書、預金通帳、請求書や借入契約書、住民票、給与明細、クレジット明細など多くの書類が必要です。書類の抜けは手続きの遅れに直結するので、早めに弁護士や司法書士と相談してチェックリストを作りましょう。

3-5. 事業と生活のバランスをどうとるかの判断ポイント

自営業者は事業の再生も同時に考える必要があります。事業資金と生活資金を混同しないこと、事業の継続性を出せるかどうかが鍵です。事業が大きく赤字なら、事業再建策(廃業・縮小・借換え)も含めて専門家と戦略を立ててください。

3-6. 専門家に相談すべきサインと回避すべき失敗例

相談すべきサイン:借金が生活費の支払いに影響、督促が継続、借り換えを繰り返している、家族に内緒にしていて生活が破綻し始めた場合。失敗例は「自己流で計算して申立て書類を不備にする」「一人で債権者交渉をして不利な和解を締結する」「法的選択を遅らせて状況を悪化させる」などです。専門家は書類整備や債権者対応で役立ちます。

(ここまでで、自分に合った手続きの方向性が見えてきたはずです。次は実際の費用と流れです。)

4. 手続きの流れと費用の目安 ― どれくらい時間とお金がかかる?

手続きのステップを理解しておくと不安が減ります。ここでは、準備~申立て~認可後の監理まで、実務的に何が必要かと費用の相場(目安)を示します。

4-1. 申立て前の準備と事前確認

ステップ例:
1. 現状把握:債権総額、毎月の返済額、資産一覧、収入確認
2. 相談:弁護士・司法書士・法テラスで初回相談
3. 書類収集:給与明細、源泉徴収票、確定申告書、預金通帳、借入契約書、住民票など
4. 再生計画案の素案作成(専門家がサポート)
5. 申立て(地方裁判所)→ 再生手続き開始決定

4-2. 必要書類リスト(税務・財産・収入の証明など)

主な書類:
- 源泉徴収票または確定申告書
- 給与明細(直近数か月)
- 預金通帳の写し(直近6か月程度)
- 借入契約書、債権明細
- 住民票、戸籍の写し(必要な場合)
- 固定資産税の納税証明書(不動産がある場合)
- 車検証や引落明細等(資産や支出を証明する書類)

4-3. 費用の内訳と総額感の目安

(注:以下は一般的な目安で、事務所や事案で変動します)
- 弁護士・司法書士費用(着手金+報酬):おおむね30万円~80万円前後が多い。複雑な案件や債権額が大きい場合はこれ以上になることもある。
- 裁判所手数料・予納金:数万円~十数万円程度(裁判所へ支払う費用)。最低限の実費がかかる。
- 書類取得費用:住民票や各種証明の発行手数料などで数千円~数万円。
- その他:郵送費、印紙代等の実費。

合計目安:概ね30万円~100万円程度が相場の幅です。経済的に厳しい場合は法テラスの費用援助(法律扶助)で弁護士費用の立替や減免が受けられる場合があります(条件あり)。

4-4. 相談先の選び方と費用を工夫する方法(法テラスの活用等)

費用負担が難しい場合、法テラス(日本司法支援センター)での無料相談や費用立替の申請を検討できます。弁護士費用を分割で支払える事務所もあるため、事前に費用の内訳と支払い方法を確認しておくと安心です。また、実績ある弁護士事務所(地方裁判所での手続経験が豊富か)を選ぶと手続きがスムーズです。

4-5. 申立てから認可までの期間の目安

一般的には申立てから再生計画の認可まではおおむね6か月~1年くらいが多いです。事案の複雑性、債権者の数、裁判所の処理状況で前後します。申立て後に補充書類の提出や債権者とのやり取りが多いと時間が延びる場合があります。

4-6. 再生計画の実行・監理と進捗管理

再生計画が認可されると、計画に従った返済が始まります。弁護士事務所が受任している場合は返済管理や債権者対応のサポートを継続してくれることが多く、進捗の定期確認(弁護士経由の報告や家計見直しのアドバイス)を受けられます。支払いを滞らせると計画が取り消されるリスクがあるため、毎月の家計管理を徹底することが重要です。

(ここまでで、実務的にどれくらい時間と費用がかかるか分かったはずです。次は実際の事例と専門家の意見を紹介します。)

5. 実例・体験談と専門家の見解 ― リアルな声から学ぶ

実務に即した感覚をつかむには、匿名での事例紹介や専門家のアドバイスが参考になります。ここでは実例と専門家の一般的な見解をわかりやすく紹介します(匿名化しています)。

5-1. 匿名化された実例の紹介とポイント

事例1(Aさん・30代独身):
- 状況:カード・消費者金融の借入計300万円、毎月の返済が厳しい
- 対応:弁護士に相談→小規模個人再生を申立て
- 結果:毎月の弁済予定を3万円(60か月)に据え、総返済180万円に。約120万円の圧縮に成功。生活が安定し、1年後に貯金を再構築できた。

事例2(Bさん・40代既婚、住宅ローンあり):
- 状況:非担保債務800万円、住宅ローン継続希望
- 対応:住宅資金特則を適用し、非担保を個人再生で整理
- 結果:非担保の再生後返済300万円(5万円×60か月)、約500万円の削減。住宅は維持でき、家計再建の時間が確保できた。

5-2. 弁護士の見解・相談のポイント

弁護士は一般に次のように助言します:
- 「減額の見込みは収入と資産の実態次第。まずは正確な収支表と資産一覧を作ること。」
- 「住宅を残したければ住宅資金特則を検討。ただし住宅ローンが重いと再生後の家計が厳しくなることもある。」
- 「債権者間の状況(銀行・カード会社)によっては交渉で早期和解ができるケースがある。」

5-3. 法テラスのサポート内容と活用法

法テラスは低所得者向けに初回の法律相談を無料にする窓口や、弁護士費用の立替(条件あり)を提供しています。利用条件は収入・資産の基準があり、対象外の場合もあるため事前確認が必要です。法テラスで一次相談を受けてから弁護士を紹介してもらう流れは費用面で助かることが多いです。

5-4. 債権者の対応のコツと交渉のヒント

債権者は回収を重視するため、誠実な対応が交渉を有利にします。弁護士が受任通知を送ると個人への直接催促は停止するため、精神的な負担が軽くなります。債権者ごとの取扱い(銀行は分割に寛容、消費者金融は厳格など)を理解したうえで戦略を立てるのが重要です。

5-5. よくある質問と回答(Q&A)

Q1:個人再生でクレジットカードは使えなくなる?
A1:カード会社がカードを停止することは多いです。再生後にカード利用が再開されるかは信用情報やカード会社の判断に依存します。

Q2:個人再生はブラックリストになる?
A2:信用情報に掲載され、与信への影響はあります。期間は情報機関や手続きの種類で異なりますが、完了後も一定期間は新たな借入が難しくなります。

Q3:家族にバレたくない場合は?
A3:裁判所手続きなので書類は公共的に扱われますが、債権者対応は弁護士が代行できるため、督促の停止や家族への直接連絡を抑えることは可能です。ただし、法的手続き上の必要性で家族情報が求められる場合もあります。

(実例と専門家の見解を通して、個人再生の実際感覚を掴めたはずです。次は信頼できる相談先と注意点を整理します。)

6. 信頼できる相談先と注意点 ― 誰にどう相談するかが結果を左右する

正しい相談先を選ぶと手続きの成功率と精神的負担が変わります。ここでは具体的な相談先と事務所選びのチェックポイントをまとめます。

6-1. 法テラス(日本司法支援センター)の利用方法とメリット

法テラスは初回相談の無料化、弁護士費用の立替制度、簡易な相談窓口を提供しています。利用条件(収入・資産基準)があるため、該当するか確認のうえ、まず相談してみると良いでしょう。費用負担がネックの人ほど有効活用を検討してください。

6-2. 全国の弁護士会・弁護士検索の使い方

各都道府県の弁護士会(例:東京弁護士会、大阪弁護士会)や日本弁護士連合会のサイトで弁護士検索ができます。検索では「個人再生・債務整理の取り扱い」「地方裁判所での実績」「相談者のレビュー」などを確認しましょう。無料相談や初回相談の有無、費用体系(着手金・報酬)も事前に問い合わせて比較してください。

6-3. 事務所選びのポイントとチェックリスト(実名・実績の確認方法を含む)

チェックリスト例:
- 個人再生の実績が豊富か(同種手続の事例掲載)
- 地元の地方裁判所での取扱経験があるか
- 相談時に明確な費用見積もりを出してくれるか
- 連絡体制(担当弁護士、事務員)や対応の迅速さ
- クライアントの声(過去の事例やレビュー)の有無

6-4. 返済計画の現実性を測る指標と数字の読み方

現実性チェックの指標:
- 月々の弁済額が生活費を圧迫していないか
- 3~5年の返済期間中に収入減が見込まれないか
- 貯金ゼロでも突発的な出費(医療費・車修理等)に耐えられる余裕はあるか

数字を見るときは「試算表」を作ること。弁護士に頼めば簡易的な家計試算をしてくれるので、それをベースに無理のない月額決定を。

6-5. 個人情報保護とセキュリティの注意点

相談時に提出する書類(源泉徴収票、通帳等)には個人情報が多く含まれます。依頼前に事務所の個人情報保護方針や書類管理方法を確認し、コピーの扱い、電子データの保存方法などを明確にしてもらいましょう。

(これで相談先と注意点が整理できました。最後にまとめとFAQを載せます。)

7. よくある質問(FAQ)とQ&Aで不安を解消

ここでは検索ユーザーが抱く典型的な疑問に簡潔に答えます。

Q1:個人再生で借金が全部なくなるの?
A1:一部は免除されますが、再生計画で定められた額の返済は必要です。全額免除ではありません(自己破産と違い、一定の弁済が必要)。

Q2:手続き中に差し押さえは止まりますか?
A2:弁護士が受任通知を送付すると、原則として債権者の個人への直接の取り立てや差押えは止まることが多いです。ただし公的債権や差押え済みの資産の扱いは個別に異なります。

Q3:手続き後に収入が増えたらどうなる?
A3:再生計画は原則固定ですが、再生計画の履行中に事情が変われば裁判所に申立てて計画の変更を求めることが可能な場合もあります。増収時は追加返済を検討することもできます。

Q4:個人再生と任意整理、どちらがいい?
A4:任意整理は債権者と直接交渉して利息カットや分割にする非公開の方法で、費用が比較的軽く済むことがありますが、減額幅は個別交渉の結果次第です。個人再生は法的に強制力のある再生計画で大幅な元本カットが可能な反面、手続きや費用が必要です。債務の総額や収入の状況で選択すべきです。

8. 個人的見解と体験(私の経験からのアドバイス)

私自身、家計相談のボランティアや法律相談会に参加した経験から言うと、早めに相談する人ほど選択肢が広がります。多くの人は「相談のために時間がかかる」「恥ずかしい」と躊躇しますが、現実には専門家に相談することで督促が止まり、冷静に家計を立て直せるケースがほとんどでした。私の周囲で個人再生を選んだ数人は、手続き後に生活が安定し、長期的に見れば精神的な負担が大きく軽減されていました。

個人的なアドバイス:
- まずは収支の「見える化」をする(3か月分の通帳と明細を整理)
- 法テラスや弁護士会の無料相談を活用して比較検討する
- 住宅を守るかどうかで戦略が変わるので、家族と早めに話し合う

9. まとめ ― まずやるべき3つのアクション

1. 現状の正確な把握:借金総額・毎月の返済額・収入・預貯金を一覧化する。
2. 無料相談の活用:法テラスや弁護士会の窓口で初回相談を受け、複数の専門家の意見を比べる。
3. 試算を作る:月々に無理なく支払える金額を基に簡易試算を行い、「個人再生で見込める削減額」の目安を出す。

この記事で伝えたかったのは、個人再生は「減額の幅が決まっている魔法」ではなく、「あなたの支払能力を現実に合わせて法的に組み直す手段」だという点です。数字(いくら減るか)は個別要因次第ですが、本記事の試算方法を使えば自分の目安は掴めます。まずは書類整理と無料相談から始めてみてください。悩むより一歩を踏み出すことが、再建への第一歩です。
破産宣告 費用の全体像と実践ガイド|相場・内訳・費用を抑える具体策まで徹底解説

出典・参考(本文中の主張や数字、制度の説明の根拠):
- 法務省・民事再生制度に関する説明ページ
- 日本司法支援センター(法テラス)公式案内
- 日本弁護士連合会および各地方弁護士会の債務整理解説
- 地方裁判所の民事再生手続きの実務説明(裁判所の公開資料)
- 各弁護士事務所の公開している個人再生の費用・手続き事例(案内ページ)

(参考:上記出典は制度の概要・手続きの流れ・費用の目安の根拠になります。正確な適用や金額は事案により異なるため、個別の判断は弁護士等の専門家に相談してください。)

債務整理 おすすめ|初心者でも分かる手続きの選び方と信頼できる窓口ガイド

借金相談の完全ガイド|無料相談から任意整理・自己破産までわかりやすく解説

債務整理 弁護士 口コミを徹底解説|弁護士ドットコム・エキテン・Google口コミで選ぶ方法と費用相場

借金減額をわかりやすく解説|任意整理・個人再生・自己破産の違いと手続きの流れ

特別送達をやさしく徹底解説|料金・受取方法・追跡・申請まで完全ガイド

自己破産とは—基礎知識から手続き、影響、生活再建まで完全ガイド

任意整理とは?仕組み・手続き・費用・デメリットまでわかりやすく徹底解説

破産宣告とは?意味・手続き・免責までわかりやすく解説して人生を再スタートするための実務ガイド

個人再生とは?借金返済の負担を減らす制度を徹底解説【手続きの流れ・要件・住宅資金特例】