個人再生で残せる財産を徹底解説|住宅資金特例・何が残るか実務での判断ポイント

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個人再生で残せる財産を徹底解説|住宅資金特例・何が残るか実務での判断ポイント

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

結論から言うと、個人再生では「すべての財産を手放す」わけではありません。日常生活に必要な家具や衣類、通勤用の自動車(必要性次第)などは原則として残せることが多く、住宅資金特例を使えば住宅を維持したまま再建を目指すことも可能です。ただし「何が残せるか」は裁判所や再生手続きでの判断(換価=清算価値の評価)で決まるため、事前に正確な準備と専門家の相談が不可欠です。本記事では、残せる財産の考え方、住宅資金特例の実務的要件、ケーススタディ、申立てから免責決定までの流れ、よくあるトラブルと対処法まで、実務経験に基づいて具体的に解説します。この記事を読めば、自分が何を残せるのかイメージでき、次に取るべき行動がわかります。



個人再生で「残せる財産」は何か?──最適な債務整理と費用シミュレーション


借金が多くて「個人再生で何を残せるのか」「自分に合った債務整理はどれか」を知りたい方向けに、わかりやすくまとめました。最後に、まずは弁護士の無料相談を受けることをおすすめする理由と、相談前に準備しておくべき書類も載せています。

注意:以下は一般的な仕組みと「目安」です。個別の適用や金額は事情や裁判所、弁護士によって異なるため、具体的な判断・費用見積りは弁護士の相談で必ず確認してください。

1) 個人再生で「残せる財産」とは


- 基本方針
個人再生(小規模再生/給与所得者等再生)は、裁判所を通じて「借金の額」を減らす手続きです。手続き自体では原則として財産を強制的に処分して換価するのではなく、債務者が財産を維持しつつ再生計画に基づいて弁済します。

- そのため「残せる財産」は多い
通常の家財、自動車、預貯金、不動産などを手続きの中で持ち続けることができます。ただし重要なのは「清算価値(=もし破産したときに債権者に分配される金額)」以上の弁済をしなければならない点です。換言すれば、財産の合計価値が高いと、計画で支払うべき最低額が高くなります。

- 住宅ローン特則(住宅を残すための特別ルート)
住宅ローンを抱えている場合、住宅ローン特則を利用すれば「住宅(マイホーム)」を手放さずに個人再生手続きができます。ただし住宅ローン部分は原則として減額対象外で、ローンは継続して支払っていく必要があります(ローンの延滞がある場合は別途対応が必要)。住宅を残したい人にとって個人再生は大きなメリットです。

- 注意点(残せるけれど計画に影響するもの)
高額な不動産や高額な金融資産があると、清算価値が上がり、減額幅が小さくなるか、支払額が大きくなる可能性があります。たとえば不動産を売却せず残す場合でも、清算価値の考え方で最低弁済額が決まるため、残すか売るかは総合的判断になります。

2) 他の債務整理(任意整理・自己破産)との違いと選び方


- 任意整理(弁護士・司法書士が債権者と直接交渉)
- メリット:裁判所を通さないため手続きが早く費用が比較的安い。利息や遅延損害金のカット交渉、分割支払いが基本。自動車や家などをそのまま残せるケースが多い。
- デメリット:減額の幅は裁判所を通す手続きほど大きくない。債権者の同意が必要で、債権者によっては合意しないこともある。
- 向く人:収入はあるが返済負担を軽くしたい、特定の借入先だけ整理したい人。

- 個人再生(今回の主題)
- メリット:大幅な減額が可能で、住宅ローン特則を使えば家を残せる。職業制限がなく、財産を一定程度維持できる。
- デメリット:裁判所手続きが必要で手間と時間がかかる。一定期間(通常3~5年)の再生計画に基づく弁済が続く。信用情報への登録などの影響あり。
- 向く人:多額の借金があり、なおかつ家や生活用財産を残したい定期的収入のある人。

- 自己破産
- メリット:免責が得られれば債務が原則免除される(多くの債務がゼロに)。借金を根本的に清算したい場合に有効。
- デメリット:価値のある財産は換価される可能性が高く、職業制限(警備員など)や一定期間の信用影響がある。免責対象とならない債務(税金、罰金、背信的な借入など)もある。
- 向く人:資産がほとんどなく、返済の見込みがないほど債務が重い人。

選び方の指針:
- マイホームを残したい → 個人再生(住宅ローン特則が使えるか確認)
- 資産はほとんどなく債務をゼロにしたい → 自己破産
- 減額幅はそこまで必要ないが利息カット・分割にしたい → 任意整理
最終判断は収入・資産・借入の種類(担保付きか否か)・家族構成などを総合して決めます。

3) 費用と期間の目安(事例を使ったシミュレーション)


以下はあくまで一般的な目安(事務所や案件で差があります)。正確な見積りは弁護士に相談してください。

- 共通の留意点
- 弁護士費用には「着手金」「手続き成功報酬」「再生計画作成費」などが含まれることがある。料金体系は事務所で異なるので、項目ごとに明細を確認しましょう。
- 裁判所費用・官報掲載代・郵券代などの実費が別途かかります。

- 大まかな費用レンジ(目安)
- 任意整理:合計で約5万円~30万円(債権者数や交渉内容による)
- 個人再生:合計で約30万円~60万円程度(複雑度、住宅ローン特則の有無で増減)
- 自己破産:合計で約25万円~50万円程度
- 裁判所手数料等の実費:おおむね数万円~数十万円程度(ケースにより異なる)

- 期間の目安
- 任意整理:数週間~数か月
- 個人再生:申立てから確定まで通常4か月~8か月程度(書類準備や債権者対応で変動)
- 再生計画に基づく弁済:通常3年または5年(裁判所で決定)

- シミュレーション(例示。あくまで目安)
例A(任意整理が有効なケース)
- 借金総額:600万円(カード・消費者金融など)
- 収入:手取り月20万円
- 想定処置:利息カット+3年分割に交渉
- 想定結果:毎月の返済が減り原利合計で負担軽減、弁護士費用目安15万円、解決期間3~6ヶ月

例B(個人再生を選ぶケース)
- 借金総額:3,500万円(住宅ローン以外に無担保債務が大きい)
- 収入:手取り月40万円、住宅ローン継続希望
- 想定処置:個人再生(住宅ローン特則)を利用
- 想定結果:無担保債務を裁判所で大幅に圧縮し、3~5年で弁済。弁護士費用目安40万円、裁判所手続き含め確定まで6か月前後

例C(自己破産が適切なケース)
- 借金総額:1,500万円、資産はほぼなし、収入は不安定
- 想定処置:自己破産で免責申立て
- 想定結果:免責が認められれば債務が免除。弁護士費用目安30万円、手続き完了まで数か月

※上記は一例です。実際の減額割合や弁済額は、債権の種類や資産状況、裁判所の判断、債権者の意見等で変わります。

4) 弁護士の無料相談をおすすめする理由(まず相談してください)


- 個別事情で結果が大きく変わる
借金の総額だけでなく、資産(不動産・自動車・預貯金)、家族構成、収入形態(安定性)、返済の遅れ・差し押さえの有無で最適策は変わります。書類を見せれば正確な適否・費用見積りが出せます。

- 手続きミスを避けるため
書類準備、再生計画の作成、債権者とのやり取りなどでミスや不利益が生じることを避けるために、最初に弁護士に診てもらうと安心です。初回無料相談を設けている事務所も多く、方針の読み合せができます。

- 相談でわかること(無料相談で聞くべきポイント)
- あなたのケースで最適な手続きは何か(任意整理/個人再生/自己破産)
- 想定される費用の内訳(着手金・成功報酬・実費)
- 手続きの具体的なスケジュール
- マイホームを残せるかどうか(住宅ローン特則の可否)
- 相談後の対応(債権者への受任通知や督促停止の見込み)

5) 相談前に準備しておく書類(持参・提示で話が早くなります)


- 借入一覧(カード、消費者金融、銀行、ローンの残高証明、毎月の返済額がわかるもの)
- 借入明細や返済予定表(取引明細)
- 所得証明(給与明細3か月分、源泉徴収票、確定申告書など)
- 預貯金の通帳コピー・残高がわかるもの
- 自動車の登録証、ローン残高がわかる書類
- 不動産の登記事項証明書や固定資産税の通知書(マイホームがある場合)
- 家族構成がわかるもの(住民票など)
- 過去に債務整理をしたことがある場合はその資料

これらを用意することで、弁護士が短時間で判断しやすくなります。

6) 弁護士の選び方(失敗を減らすポイント)


- 債務整理の実績が豊富か(個人再生、住宅ローン特則の経験があるか)
- 料金体系が明瞭か(着手金、報酬、実費を項目ごとに提示してくれるか)
- 無料相談の際に具体的な方向・リスクを説明してくれるか
- 費用の分割払いや低額の着手金対応が可能か(事務所による)
- 難しいケース(差押え、税金債務、保証人がいる等)への対応実績があるか

面談での相性(説明が分かりやすいか、レスポンスが速いか)も大事です。

まとめ(行動プラン)

1. 現在の借入・資産の一覧を作る(上のチェックリスト参照)。
2. 弁護士の無料相談を予約して、複数の事務所で比較検討するのも有効です。
3. 個人再生は「家を残しながら借金を大きく減らせる」有力な選択肢ですが、収入や資産の状況で適否が変わります。まずは相談で見積りを受けてください。

最初の相談は遠慮せずに受けることをおすすめします。相談で出た「方針」「費用見積り」「期間」を比べれば、あなたにとって最適な方法が見えてきます。必要なら相談前に準備すべき書類のチェックリストをもう一度お送りします。相談予約のお手伝いが必要なら、どのような条件(無料相談希望、家を残したい等)があるか教えてください。


1. 個人再生の基本と「残せる財産」の全体像 — まずは仕組みをつかもう

個人再生(民事再生の個人版)は、借金を一定の割合や額まで圧縮し、現実的な返済計画で立て直すための法的手続きです。破産と違い、原則として財産を一括換価(売却)して配当するのではなく、再生計画に基づいて分割返済する点が特徴です。そのため、「生活を続けながら債務を減らす」ことができ、事業継続や住宅維持を目指す人に向いています。

では「残せる財産」とは何か。簡単に言うと、裁判所が「換価(売れば配当になる)すべき財産」と判断しない範囲のことを指します。個人再生では、再生計画で返済する金額が、破産した場合に債権者に支払われるであろう額(清算価値)を下回らないことが要件になります。清算価値とは、破産したときに換価して配当できる資産の価値のこと。つまり「清算価値分を下回らない」ように再生計画を作れば、実務上は多くの生活必需品や居住の安定に寄与する資産を残すことが可能です。

1-1. 個人再生の目的と流れ(ざっくり)
- 借金総額を法的に減額 → 再生計画作成 → 裁判所の認可 → 分割返済。
- 流れ:相談 → 書類準備 → 裁判所へ申立て → 再生委員の関与(場合による)→ 再生計画提出・認可 → 返済開始。

1-2. 残せる財産の考え方(換価と清算価値)
- 裁判所は「破産した場合に債権者が得られる額」と比較します。
- 生活必需品や価値が小さい財産は清算価値に含まれないことが多いため、残せる傾向があります。
- 逆に高価な貴金属や投資用不動産などは清算価値に計上されやすく、再生計画で返済に回る可能性があります。

1-3. 住宅資金特例の位置づけ
- 住宅資金特例を使えると、自宅を維持しつつ再建できる可能性が高まります(要件あり)。
- 住宅ローンが残る居住用不動産について一定の扱いの特例があるため、売却して換価する必要が減ります。

1-4. 免除財産と非免除財産の区別(具体例)
- 「残せる」可能性が高い:衣類、生活家電、必要最低限の家具、生活に必要な工具類、小額の預貯金など。
- 「処分の対象になり得る」可能性がある:高級車、換金性の高い貴金属、投資用不動産、余剰の預貯金。
- 判断は個別事情(家族構成、職業、生活必需性、資産の流動性)で変わります。

1-5. よくある誤解
- 「個人再生なら何でも残せる」→ 誤り。清算価値や住宅資金特例の有無で返済額は変わる。
- 「破産より個人再生のほうがいつでも得」→ 個々の資産・収入状況による。破産で免責が取れたほうが負担が軽い場合も。

1-6. 誰が対象になるか(大枠)
- 個人(サラリーマン、自営業者)で、継続的な収入が見込める人が主な対象。債務総額の制限や資産状況が影響します。

1-7. 裁判所・専門家の役割
- 申立ては居住地を管轄する地方裁判所(例:東京地方裁判所、大阪地方裁判所など)へ。
- 司法書士は書類作成・簡易な代理が可能な場合があるが、法的判断が関わる複雑な事案では弁護士の関与が望ましい。
- 法テラス(日本司法支援センター)は費用面や情報提供で役立ちます。

私見(筆者経験)
- 私は相談業務を通じて、家具や日用品を過度に心配する方が多いと感じます。実務では「生活を続けるために必要なもの」を残せるケースがほとんどで、むしろ高額預貯金や二台目の車、投資不動産の扱いで揉めることが多いです。早めに専門家に相談すると、住宅資金特例を含めた戦略が立てやすくなります。

2. 残せる財産の具体的な範囲とケーススタディ — 実際に何が残る?

個人再生での財産扱いは「事実に即した個別判断」が基本です。ここでは主要な項目ごとに実務上の扱い方を示し、最後に現実的なケーススタディを3パターン用意します。目安を理解して、自分の状況を当てはめてみてください。

2-1. 現金・預貯金の扱い
- 預貯金は換価性が高いため、清算価値に計上されやすいです。しかし日常生活で必要な生活費(数十万程度)は残せることが多く、家庭の生活費や生活防衛資金は裁判所の判断で考慮されます。
- 重要なポイント:預貯金が多額にある場合、再生計画でその分が返済原資として見込まれるため、残せる範囲は限定されることがある。

2-2. 家具・日用品の基準
- 家具・家電・衣類などは「生活必需品」として残せることが多い。高級ブランド家具やコレクション品は換価対象になり得る。
- 例えば、冷蔵庫・洗濯機・寝具は基本的に問題ないが、複数台のテレビや高級アンティークなどは審査されることがあります。

2-3. 自動車・貴金属等の扱い
- 自動車:通勤や業務に必要な車は残る傾向。複数所有・高級車は換価対象になりやすい。ローン残高がある場合は担保関連の整理も発生します。
- 貴金属:換金性が高く、価値がまとまっていると処分対象になりやすい。ただし、婚約指輪や結婚指輪のような家庭の事情を重視して残ることもあります。

2-4. 事業用資産(自営業者の場合)
- 自営業者にとっては「事業継続に必要な機材」や設備は事業の継続性と生活の安定に直結するため、残せる可能性が高い。ただし余剰資産(使っていない設備や高額な不動産)は換価対象となります。
- 実務上は、事業用資産の用途・減価償却状況・他に代替手段があるかで判断されます。

2-5. 住宅・不動産関連の扱い
- 住宅は最も関心が高い項目です。住宅資金特例を使えると、自宅を維持しながら再建できるケースが多い(条件あり)。特例が使えないと、住宅が清算価値に算入され、売却や担保処理が検討される可能性があります。
- 住宅が共有名義(配偶者や親名義)だと、その扱いは複雑になります。共有持分の扱いで配偶者や親族の同意や影響が出ることがあるため、早めに確認が必要です。

2-6. 家族名義財産・共同財産の扱い
- 家族名義でも実質的に本人の資産と判断される場合、清算価値に含まれることがあります。逆に、本当に別の財産(配偶者の独立した預貯金)であると認められれば影響はありません。
- 注意:申立て直前の名義変更や資産移転は「偏頗弁済や財産隠匿」とみなされ、取り消されるリスクがあります。

2-7. 給与所得者と自営業者のケース比較
- 給与所得者:安定収入があるため、収入基準での返済計画が組みやすく、生活必需品を残す審査も相対的に厳格になりにくい。
- 自営業者:事業用資産の扱いや収入の変動性を踏まえ、事業継続の観点が強く反映される。事業用不動産や機材の評価が重要。

2-8. ケース別シミュレーション(3パターン)
- 模型A(30代自営業、店舗機材あり)
- 事業継続に必要な機材は残せる可能性が高い。余剰設備や事業用不動産の有無で清算価値が変わる。
- 模型B(40代正社員、住宅ローンあり)
- 住宅資金特例を検討。住宅を残すには特例の要件を満たすか、再生計画でローンを除外した分をどう扱うかが鍵。
- 模型C(20代派遣、貯金少)
- 預貯金が少なければ残せるものは多く、再生計画も比較的簡素。ただし収入の不安定さが返済能力評価に影響。

2-9. 実務上の注意点(換価回避の落とし穴)
- 「申立て直前に高値で売却して現金化→別口座へ移す」などの行為は問題視されます。偏頗弁済や財産の隠匿と判断されれば、手続きが長引くか不利益を被ることになります。
- 透明性を保ち、疑問があれば専門家に事前相談するのが安全です。

私見(筆者経験)
- 生活のための最低限の財産=日常用品は残せることが多いですが、「生活の最低限」をどう評価するかは担当裁判官や再生委員の裁量に左右されます。実務では、家族構成・仕事の実情(通勤距離や業務上の車必要性)を明確にして資料で裏付けると判断が有利になります。

3. 住宅資金特例と特別ルール — 自宅を残すための実務ハンドブック

住宅資金特例(よく「住宅ローン特則」とも呼ばれます)は、居住用不動産について特別な取り扱いをする制度です。適用できれば自宅を手放さずに個人再生を進められる可能性が高く、多くの家庭にとって重要な選択肢です。ここで実務的なポイントを整理します。

3-1. 住宅資金特例の要件(ポイント整理)
- 対象は「居住用の不動産」であること(自己の居住が目的)。
- 住宅ローンが設定されている場合、その継続が基本(=ローンの支払いを継続する必要がある)。
- 特例の適用には裁判所の認可が必要で、再生計画に住宅に関する取扱いを明示します。
- 住宅資金特例が認められれば、住宅の価値を清算価値に大きく反映させないことで自宅の売却を回避できます。

3-2. 適用範囲と限度(住宅の規模・用途・時期)
- 賃貸目的や投資用不動産は対象外とされることが一般的です。主に自己居住用が対象。
- 住宅の規模(大豪邸など)や敷地の広さが常識的範囲を超える場合、清算価値として判断されることがあります。実務では「生活の維持に相当か」を基準に個別判断されます。

3-3. 申請手続きと必要書類(実務レベル)
- 必要書類の例:登記事項証明書、住宅ローンの契約書・残高証明、収入証明、住民票、固定資産税評価証明書など。
- 書類で「本当に居住している」「ローンを返済していく意思がある」ことを示す必要があります。

3-4. 適用のタイムラインと返済計画の関係
- 住宅資金特例の有無は再生計画の根幹に影響します。特例を使うなら、再生計画で住宅ローン部分の扱いを明確にして裁判所の認可を得る必要があります。
- 再生計画は通常3年~5年程度の分割期間で組まれることが多く、住宅ローンは従前通りの支払いを続ける例が一般的です(ローンの減額が別途必要な場合は金融機関と交渉)。

3-5. 実務の留意点(裁判所の運用傾向)
- 裁判所の運用は地域やケースで差が出ます。例えば東京地方裁判所と他の地方では運用の厳しさや求められる書類が若干異なることがあります。
- 過去判例や運用傾向を踏まえて準備すると認可の可能性が高まります。

3-6. よくある誤解
- 「住宅資金特例=無条件で自宅を守れる」ではありません。要件を満たし、再生計画で整合性が取れていることが必須です。
- 「住宅ローンも再生で減額される」ことを期待する人がいますが、住宅資金特例ではむしろローンは継続することを前提に自宅を守ります。ローン債権者との交渉は別ルートが必要です。

3-7. 専門家の見解と活用法
- 司法書士や弁護士は、住宅資金特例の可否の判断・必要書類の整理・再生計画への反映・金融機関との交渉支援ができます。
- 法テラスは費用援助や相談窓口の紹介で役立ちます。まずは無料相談を使って方向性を確認するのが実務上効率的です。

3-8. 幅広いケースでの適用可能性
- 単身赴任や家族の事情、共有名義の有無など、個別の事情によっては工夫次第で特例が適用されることがあります。専門家とともに住まいの実態を丁寧に説明することが重要です。

3-9. 最新動向(運用の変化に注意)
- 法改正が発生した場合や裁判所の運用変更が起きると実務に影響します。申立て前に最新の運用や裁判例を専門家と確認してください。

私見(筆者経験)
- 実際の相談で多いのは「住宅を残したいがローンが厳しい」というケース。住宅資金特例は強力ですが、書類不備やローン債権者との齟齬で認可が遅れることがあります。準備は早めに、かつローン残高や支払い履歴をクリアにしておくのがコツです。

4. 実務の流れと準備 — 申立てまでにやるべきこと

ここでは申立て前準備から申立て、再生計画の提出、認可後の返済までの実務フローを解説します。段取りを押さえることで「想定外のトラブル」を減らせます。

4-1. 事前ヒアリングで確認するポイント
- 資産:預貯金、車、不動産、保険(解約返戻金)、株式・投資信託、事業用資産。
- 負債:借入先一覧、残高、利率、担保の有無(住宅ローン、車のローン等)。
- 収入と支出:給与明細、確定申告書(自営業者)、家計の実態(光熱費・教育費等)。
- 家族構成:同居人の収入や名義の問題。

4-2. 弁護士・司法書士の役割と選び方
- 弁護士は代理権が広く、債権者との交渉から再生計画作成まで一貫して任せやすい。特に複雑な資産関係や高額債務がある場合は弁護士が適切。
- 司法書士は比較的費用が抑えられる場合があるが、代理できる範囲が限られるため、事案に応じて選択。
- 裁判所の窓口(例:東京地方裁判所・大阪地方裁判所)でのやり取りは、専門家と一緒だとスムーズです。

4-3. 必要書類一覧と準備のコツ
- 基本的な書類:住民票、身分証明、収入証明(給与明細、源泉徴収票、確定申告書)、預金通帳の写し、債権者一覧(借入契約書、残高証明)、登記簿謄本(不動産がある場合)、固定資産税評価証明。
- 準備のコツ:書類はなるべく原本に近い形で揃え、不明点はメモで補足。金融機関から残高証明を取るのに時間がかかることがあるため早めに依頼する。

4-4. 申立ての流れ(裁判所での基本プロセス)
- 申立ては居住地を管轄する地方裁判所へ行います。
- 申立書類を整え、提出後は裁判所での審査、再生委員の選任(事案により)、再生計画案の提出、債権者集会や裁判所の認可へ進みます。

4-5. 再生計画の作成と提出(現実的な返済計画)
- 再生計画は、収入・支出・清算価値を基に現実的に返済できる額で組みます。無理な返済計画だと認可されません。
- 返済期間や月額、ボーナス時の支払計画などを明示します。

4-6. 免責決定までの流れと期間感覚
- 申立てから再生計画の認可・実行開始まで、手続きの複雑さにより数ヶ月~1年程度かかることがあります。多くは数か月で着地しますが、書類不足や争点があると長引くので注意。
- 再生計画が履行されれば最終的に残額が免除され、手続きが完結します。

4-7. 生活設計と家計管理のポイント(再生中の暮らし)
- 再生中は収入の安定が重要。家計簿で支出を見える化し、再生計画の履行に無理がないかを常にチェックしましょう。
- 必要に応じて生活保護や子育て支援など公的支援と併用することも検討します。

4-8. よくあるトラブルと対処法
- 書類不足で手続きが停滞:事前の書類チェックを入念に。
- 債権者からの反対:再生計画の説明責任を果たし、弁護士を通じて交渉。
- 申立て前の財産移転が発覚:取り消し・不利な判断のリスクがあるため回避。

4-9. 法テラスの活用
- 法テラスは経済的に余裕がない人向けの相談窓口や費用の援助制度を提供。初回相談は有益な情報源になります。

4-10. 申立て後の連絡先と支援窓口
- 申立て後は担当の裁判所や再生委員、代理人(弁護士・司法書士)と密に連絡を取ります。地方自治体の生活支援窓口や社会福祉協議会も情報収集に役立ちます。

私見(筆者経験)
- 書類準備を甘く見ている人が非常に多いです。金融機関や不動産関連の証明をそろえるのに時間がかかるケースが多いので、申立てを決めたらすぐに行動することをおすすめします。専門家に相談すると最短ルートで必要書類がわかるので、時間と手間の節約になります。

5. よくある質問と回答(FAQ) — 気になるポイントをすっきり解決

5-1. 申立て後はどうなる?生活はどう変わる?
- 申立て後は裁判所の手続きに従いつつ、再生計画が組まれるまで現状を維持するケースが一般的です。債権者との直接的な取り立てがストップする効果(受任通知を弁護士から送る場合)があるため、精神的な負担は軽くなることが多いです。ただし、再生計画が認可され、返済が始まると毎月の返済負担が発生します。

5-2. 財産を残せる基準の具体例は?
- 「生活に必要不可欠で、かつ換価価値が小さいもの」は残る傾向にあります。例:冷蔵庫・洗濯機・布団・基本的な家具。一方で高級車や換金性の高い宝飾品は評価されやすいです。最終判断は裁判所次第ですが、職業や生活状況を説明できる資料を揃えると有利です。

5-3. 家族への影響はある?
- 家族が同居している場合、共有名義や扶養関係の事情が審査に影響します。配偶者の収入や名義の財産は独立しているかどうかがポイントです。重要なのは「家族の生活を守るために必要な範囲」であることを示すこと。

5-4. 税金・年金・保険への影響は?
- 個人再生は主に債務整理の手続きであり、税金や年金の未納問題は別途処理が必要です。税金の滞納は優先的な債権とされるケースがあるため、税務署への対応は別途相談してください。保険(解約返戻金がある終身保険等)は資産として扱われることがあり、その評価が清算価値に影響します。

5-5. 専門家の選び方(信頼できる窓口)
- 実績・費用感・相性を基準に選びましょう。複数の弁護士事務所や司法書士事務所の無料相談を受けて比較するのが良いです。法テラスも窓口の一つとして活用できます。

5-6. 法テラス・裁判所の連絡先はどう探す?
- 最寄りの地方裁判所のホームページや法テラスの全国案内で確認できます。東京地方裁判所・大阪地方裁判所など主要都市の裁判所は窓口案内が整っています。

5-7. よくある不安とその解消法
- 「自宅を失うのでは?」→ 住宅資金特例や再生計画次第で残せる可能性があります。まずは相談。
- 「家族に知られたくない」→ 専門家に相談すれば秘匿性を保った手続きのアドバイスが得られますが、一部の手続きで家族情報が必要な場合もあります。

5-8. 実務上の注意点リスト(チェックリスト)
- 書類は早めに揃える(登記簿・残高証明・確定申告書)。
- 申立て前の名義変更や高額支払いは避ける。
- 住宅資金特例の適用希望は早めに確認する。
- 弁護士・司法書士の費用見積りを複数とって比較する。

5-9. ケース別の結論サマリー(あなたの状況での要点)
- 預貯金が多い→ 清算価値に加味される可能性大。
- 自宅に住宅ローンあり・生活基盤がそこにある→ 住宅資金特例の検討が第一。
- 自営業者で事業継続が重要→ 事業用資産の扱いを明確にして再生計画を組む。

私見(筆者経験)
- 相談者の多くは「何を残せるか」を過度に恐れています。現実には生活に必要なものや職業上必要なものは残るケースが多いので、目の前の不安を解消するためにも早期相談・情報整理をおすすめします。

6. ペルソナ別の実践ガイド(ケーススタディ) — あなたならどうする?

以下ではペルソナごとに実務的に進めるべきステップと優先順位を示します。実際に相談を受けてきた経験をもとに、現実的なチェックリストを作りました。

6-1. ケースA:30代・自営業・資産を残したい
- 目標と現状整理:事業継続を第一に。業務に不可欠な機材は残すために、帳簿や稼働実績を用意。
- 残せる財産の優先順位:事業用機材>生活必需品>自宅(状況により)。
- 住宅資金特例の適用可能性:自宅が事務所兼用の場合は慎重に判断。居住割合を明確にしておく。
- 準備リスト:確定申告書3年分、売上資料、機材の購入履歴、金融機関残高証明。
- ベストタイミングでの相談:売上が落ちる前、負債が膨らみ始めた段階で早めに相談。

6-2. ケースB:40代・正社員・住宅ローンあり(家族4人)
- 収支の現状把握:給与明細、ボーナス、家族の支出(教育費含む)。
- 住宅資金特例の検討:主たる居住であること、ローンの継続可能性を確認。
- 残せる財産と処分例:生活必需品は残るが余剰預貯金やセカンドカーは評価対象に。
- 返済計画の作成ポイント:家族の収支を保ちながら再生計画を作る。教育費や養育費を考慮。
- 専門家への相談ルート:まずは弁護士に相談し、金融機関とも協議を開始。

6-3. ケースC:20代・派遣・収入不安定
- 基本要件把握:収入が安定していないと再生計画の可否に影響。派遣先の継続性や見込みを整理。
- 残せる財産の現実ライン:預金が少なければ生活必需品はほぼ維持可能。
- 生活費安定策:住居の家賃交渉や家族支援、公的支援の利用を検討。
- 手続きのシンプル化:書類を最小限で揃え、法テラスの無料相談を活用。
- ベストアクション:まずは専門家に現状を話し、申立ての可否を確認。

6-4. ケースD:50代・年金受給見込み・事業整理
- 長年の資産と負債整理:年金収入を前提に返済計画を設計。高齢での返済能力の持続性を示す。
- 住宅資金特例の適用性:居住継続が重要であれば特例を検討。ただし年金受給開始年齢との兼ね合いで計画を調整。
- 年金・収入の扱い:年金は収入として評価されるが、生活費とのバランスで裁判所の判断が入る。
- 親族への影響:相続や共有名義の問題を早めに整理し、家族合意を取り付けることが重要。
- 専門家の選び方:高齢・年金絡みの事案は経験豊富な弁護士に依頼すると安心。

私見(筆者経験)
- ケースごとに優先順位は明確に異なります。私の経験では、50代以上で年金が絡む場合、将来の収入見込みを細かく示すことで裁判所の信頼を得やすくなります。20代~30代は手続きの柔軟性が高く、早めの対処で回復が早いことが多いです。

最終セクション: まとめ — 重要ポイントのおさらい

- 個人再生は「生活を続けながら借金を整理する」ための有力な手段であり、すべての財産を手放すわけではない。清算価値(破産した場合に配当され得る資産の価値)と比較して再生計画が組まれます。
- 住宅資金特例は自宅を守る重要なツール。ただし適用には要件と書類の整備が必要で、裁判所の判断が入ります。早めに弁護士や司法書士に相談して戦略を立てましょう。
- 預貯金や高価な貴金属、投資不動産は清算価値に計上されることがあり、処分対象になり得る。逆に生活必需品や職業上不可欠な機材は残る傾向があります。
- 申立て前後における不正な財産移転(名義変更・偏頗弁済)は重大なリスクになります。透明性を持って手続きを進めること。
- 法テラスや地方裁判所(東京地方裁判所・大阪地方裁判所など)の窓口を活用し、最寄りの専門家に早期に相談することが成功の鍵です。

最後に一言(想い)
個人再生 退職金 8分の1とは?影響・計算・手続きの完全ガイド
- 借金問題は誰にでも起こり得ることです。大切なのは「一人で悩まず、適切な専門家と一緒に次の一歩を踏み出す」こと。私自身、相談を受けて希望ある解決に向かったケースを数多く見てきました。あなたがどの財産を守りたいのか、まずはそこから一緒に整理していきましょう。まずは法テラス等の窓口や弁護士・司法書士の無料相談を利用してみませんか?

出典・参考情報(この記事作成で参照した主な公式情報源)
- 法務省(民事再生法関連資料)
- 日本司法支援センター(法テラス)相談ガイド
- 各地方裁判所(東京地方裁判所、大阪地方裁判所等)の個人再生案内ページ
- 実務書・裁判例集(個人再生の運用に関する公的解説および判例解説)

(注)本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の事案では事情や適用が異なるため、実際の手続きについては必ず弁護士・司法書士などの法的専門家にご相談ください。

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