破産宣告 同時廃止とは?仕組み・要件・手続きの全てをやさしく解説

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破産宣告 同時廃止とは?仕組み・要件・手続きの全てをやさしく解説

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

まず結論から言いますね。破産宣告の「同時廃止」とは、裁判所が破産手続きを開始したけれど、債権者に配当するための処分可能な財産がほとんどまたは全くないため、破産手続きを開始と同時に終わらせる仕組みです。メリットは手続きが比較的短く費用負担が少ない点、デメリットは債権者に配当がないという点です。本記事を読むと、自分が同時廃止の対象になりやすいかどうかの判断材料、必要書類、申立ての具体的な流れ、免責との関係、そして専門家の選び方まで一通り分かります。迷っているなら、この記事のチェックリストを使って次のアクションを決めましょう。



「破産宣告 同時廃止」で悩んでいるあなたへ

まず結論を簡単に:
同時廃止は「あなたに分配すべき換価可能な財産がほとんどない」場合に用いられる破産手続で、管財事件に比べて手続が短く費用も低めです。ただし、免責(債務免除)が確実に認められるわけではなく、個々の事情で結果は変わります。最終判断や手続の最適解は弁護士の無料相談で確認するのがいちばん確実です。

以下、検索意図に合わせて「同時廃止とは」「どんな人に向くか」「他の債務整理との比較」「費用・期間のシミュレーション」「弁護士無料相談を使った進め方」「弁護士の選び方」をわかりやすくまとめます。

目次
- 同時廃止とは?(わかりやすく)
- 同時廃止になる条件・ならない場合
- 手続の流れと目安期間
- メリット・デメリット
- 他の債務整理(任意整理・個人再生・特定調停)との違い
- 費用・期間シミュレーション(ケース別)
- 弁護士無料相談の活用法(相談で確認すべき質問・準備物)
- 弁護士の選び方と依頼する理由
- 最後に(次の一歩)

同時廃止とは?(わかりやすく)

破産手続のうち、「破産手続開始決定(破産宣告)」と「破産手続の廃止」を同時に行う手続です。要するに「裁判所で破産手続を始めるけれど、財産がほとんどないため管財人(破産管財人)を置いて財産換価をするまでもない」と判断された場合に、速やかに手続きを終える方法です。

日常語では「破産したうえで、資産がないので手続が簡単に終わるパターン」と理解すればよいです。

同時廃止になる典型的な条件・ならないケース

同時廃止になる主な条件(一般的な目安)
- 株や不動産・高額な財産など、換価して配当できる資産がほとんどない
- 債権者から「管財人を置いてほしい」との強い主張や、債権調査の必要がない
- 直近に大きな資産処分や不正がない(※ただし要審査)

同時廃止にならない(=管財事件になる)可能性が高いケース
- 自宅の不動産や評価可能な高額な財産がある
- 債権者から管財人選任の申立てがある
- 直近に高額の資金移動・資産隠し・詐欺にあたる行為があると疑われる場合
- 事業主で帳簿や債権関係の精査が必要な場合

注意点:同時廃止になっても「免責(借金の免除)」が確実に認められるとは限りません。裁判所は免責不許可事由(虚偽申告、財産の隠匿、浪費やギャンブルによる過度な借入など)を理由に免責を認めないことがあります。これらは個別事情によるため、弁護士と相談してください。

手続の流れと期間(目安)

一般的な流れ(同時廃止の場合の簡略)
1. 弁護士と相談、申立書類の準備
2. 裁判所へ破産手続開始の申立て
3. 裁判所が調査 → 同時廃止の決定
4. 免責申立て(同時または後日)
5. 免責決定(許可/不許可)→ 許可なら債務消滅

目安期間(おおよその範囲)
- 同時廃止:申立てから免責確定まで約3~6か月程度(事案により短縮・延長あり)
- 管財事件:6か月~1年以上になることが多い(管財人の調査・管理が入るため)
※いずれも債権者の異議や免責審理の状況で変動します。具体的な見通しは弁護士に確認してください。

同時廃止のメリット・デメリット

メリット
- 手続が比較的早く終わる(管財より短い)
- 弁護士費用・実費(裁判所費用等)が管財より抑えられる可能性が高い
- 裁判所が換価対象がないと判断した場合、面倒な財産処理が不要

デメリット
- 免責が保証されるわけではない(免責不許可事由があると免責が認められない)
- 信用情報への記録は残る(一般に数年~10年程度の影響)
- 生活再建のための制約や心理的負担がある

他の債務整理との違い(簡単比較)

- 任意整理
- 内容:債権者と直接交渉して利息カットや返済計画を立てる
- 向く人:返済可能な見込みがあり、わずかに負担軽減したい人
- 期間:交渉や和解で数か月~1年
- 費用目安:1社あたり数万円~数十万円の成功報酬(事務所により差あり)

- 特定調停
- 内容:簡易裁判所の調停で返済計画の合意を図る
- 向く人:法的手続を使いたいが再生や破産は避けたい人
- 期間:数か月
- 費用:比較的安価(裁判所手数料等)

- 個人再生(民事再生)
- 内容:住宅ローン特則を使いながら大幅に元本を減らし分割返済
- 向く人:住宅を残したい、かつ一定の収入がある人
- 期間:6か月~1年程度
- 費用目安:弁護士費用は数十万円~数百万円(事案により幅が大きい)

- 破産(同時廃止/管財)
- 同時廃止:換価可能な財産がない場合。手続短縮。
- 管財:処分する資産や調査が必要な場合、管財人を通じて処理。
- 向く人:返済不可能で生活再建を一気に図りたい人
- 費用目安:同時廃止は比較的安価、管財は管財予納金などで高くなる

※上は一般的な特徴です。どの方法が最適かは負債総額・資産状況・収入・住宅の有無・生活再建の希望などで変わります。

費用・期間のシミュレーション(ケース別・目安)

ここでは代表的な3パターンで「想定される最適解」と「費用・期間の目安(目安=概算)」を示します。実際は個別事情で変わりますので、あくまで参考にしてください。

ケースA:負債総額 50万円(複数社)/収入少・資産なし
- おすすめ:任意整理あるいは破産(同時廃止)を検討
- 任意整理:着手金が安ければ各社数万円、合計で数万円~10万円台。交渉で利息停止や3~5年分割にできる可能性あり。期間:数か月~1年。
- 破産(同時廃止):弁護士費用の目安は比較的低め(例:20万~30万円程度が一般的な事務所もある)+裁判所費用等。期間:3~6か月。
- 推奨理由:資産がなく完済困難なら同時廃止で早期に生活再建するのが合理的。任意整理は月々の返済が続くが信用面での回復は早い場合も。

ケースB:負債総額 300万円/定期的な収入あり/住宅なし
- おすすめ:個人再生(分割で大幅減額できる可能性)か任意整理。破産も選択肢。
- 個人再生:弁護士費用は一般に高め(例:30万~60万円程度の事務所もあり得る)。裁判所手続・書類準備に時間がかかる。期間:6か月~1年。
- 任意整理:弁護士費用は債権者数で変動。元本カットは限定的だが利息・過払金調査などで負担軽減できる場合あり。
- 破産(同時廃止):資産がなければ同時廃止だが、就労収入があると個人再生で将来を見据えた再建が可能。
- 推奨理由:住宅がない場合、個人再生で住宅関係の制約がないなら債務を整理して支払い計画を立てるのが有利なことが多い。

ケースC:負債総額 1,000万円以上/自宅あり/事業関係あり
- おすすめ:個人再生(住宅ローン残債がある場合の住宅ローン特則)か管財事件になる可能性のある破産(資産処分が必要な場合)
- 個人再生:自宅を残しつつ債務総額を圧縮できる可能性あり。弁護士費用は比較的高め、手続は複雑。期間:6か月~1年。
- 破産(管財):管財予納や管財人の費用がかかるため総費用は高額になる傾向。期間も長期化。
- 推奨理由:住宅を残したいなら個人再生が有力。事業関連の債務や帳簿の精査が必要なら、弁護士会の相談で最適策を検討。

※上の金額は事務所によって差が大きい「目安」です。細かい費用(着手金、報酬、管財予納金、裁判所実費など)は、必ず弁護士と面談して見積りを取ってください。

弁護士無料相談の活用法(必ず確認すべきこと・準備物)

弁護士の無料相談は「どの手続が自分に最適か」を判断する重要な場です。相談の効率を上げるために、以下を準備・確認してください。

持参(コピー)するとよい書類
- 借入明細(カードローン・消費者金融・クレジットの利用残)
- 取引履歴・督促状・支払証明(手元にあるもの)
- 給与明細(直近数か月分)または事業収支
- 預金通帳の表紙と直近の明細
- 保有資産(不動産権利証、車検証、保険の解約返戻金の資料など)
- 住民票(状況説明用)

相談時に必ず確認する質問
- 私の場合、同時廃止になる可能性はどのくらいですか?
- 免責が問題なく認められる見込みはありますか?(免責不許可事由の有無)
- 想定される総費用の見積り(着手金・報酬・実費・管財予納など)
- 手続の期間と、日常生活で注意すべきこと(職場・運転免許・資格への影響など)
- 手続きを使うといつから債権者への返済義務が止まるのか(受任通知のタイミング)
- 支払い能力を残して返済可能にする別案(任意整理や個人再生の比較)

無料相談を最大限に活かすコツ
- 事前に書類を整理して要点をメモしておく(負債一覧・毎月の収支など)
- 具体的なゴール(住宅を残したい、すぐに再出発したい 等)を伝える
- 複数の弁護士に相談して意見を比較する(無料相談を複数利用しても問題ありません)

弁護士の選び方(あとで後悔しないために)

選ぶ基準
- 債務整理の実績:同種の案件の経験が豊富か
- 料金体系の明確さ:見積りが書面で出るか、追加費用の説明があるか
- コミュニケーション:説明がわかりやすく、疑問に丁寧に答えるか
- 事務所の対応速度:連絡が滞らないか
- 地元事情や裁判所対応の経験:地域によって手続運用が異なる場合があり得る

比較検討のポイント
- まずは無料相談で複数の意見を聞く
- 見積りは書面で受け取る(費用項目ごとに確認)
- 「何が不安か」を中心に質問し、回答の具体性で判断する

依頼する理由(メリット)
- 手続の不安を大幅に軽減できる(書類作成・債権者対応を代理)
- 債権者の取り立て停止(受任通知)で精神的負担が軽くなる
- 法的戦略の最適化(同時廃止か管財か、他手続との比較判断)が専門的に可能

最後に — まず何をすべきか(次の一歩)

1. 自分の負債状況を一覧にまとめる(債権者名・残高・利率・毎月の支払額)
2. 弁護士の無料相談を予約する(可能なら複数の事務所で比較)
3. 相談時に上記の書類を持参し、「同時廃止になる可能性」「免責見込み」「総費用の見積り」を具体的に確認する
4. 見積り・説明内容を比較して、納得できる弁護士に依頼する

困っている状況を放置すると取り立てや精神的負担が増すだけです。早めに弁護士に相談して「今、自分に最適な手続」を確かめることをおすすめします。無料相談で現状を話すだけでも、解決の道筋はかなり見えてきます。

※本記事は一般的な解説です。個別の事案では法的評価や見積りが変わります。必ず弁護士と直接相談して最終判断をしてください。


1. 破産宣告 同時廃止の基礎知識と全体像 — 「同時廃止って何?」を丁寧に解説

破産手続には大きく分けて「管財事件」と「同時廃止」があります。破産宣告(正式には「破産開始決定」)をすると、裁判所が債務者の財産を調査して債権者に配当する手続きを始めます。ここで「換価(かんか)して配当できる財産がない」「調査に値する財産が見つからない」と判断されると、裁判所は破産開始と同時に手続きを終わらせる「同時廃止」とします。つまり「開始した瞬間にもう終わり」というイメージです。

- 同時廃止の特徴
- 破産管財人が通常はつかない(管財事件のような財産調査・処分が行われない)
- 債権者への配当は基本的に行われない
- 手続きと費用の負担が比較的小さい(ただし免責手続きは別)
- 手続き期間が短くなる傾向(ただし免責申立が別途必要)

- 破産宣告との関係
破産宣告(破産開始決定)は「あなたは支払い不能です」と裁判所が宣言すること。ここで「同時廃止」に至るか「管財事件」となるかで、その後の流れと時間・費用が大きく変わります。

- 典型的な同時廃止ケース
- 家や車など換価価値のある財産がない、もしくは価値が非常に小さい
- 預金がほとんど残っていない、給料債権が差押えられているなどで実質配当対象がない
- 事業用資産を既に処分済みで現金化の余地がない場合

- 免責(借金の免除)との関係
破産開始(同時廃止)だけでは借金が消えません。多くの場合、破産手続の終了後に「免責許可」の申立てを行い、裁判所が免責を認めれば法的に借金が免除されます。免責の審理は同時廃止でも必要で、債権者からの異議がなければ比較的速やかに許可されることが多いです。

- 破産管財人が付かない意味
管財人がつかないということは、債務者側にとって「面倒な調査や高額な予納金が不要」というメリットがあります。一方で債権者側は配当を受けられないので、異議申立や調査請求が出ることがあります。その結果、予定通り同時廃止にならないケースもあります。

実務上のポイントは「申立時に財産を隠したり処分したりしていると、免責が難しくなる」こと。裁判所や専門家は申立前2~3年の財産処分や借入状況を重視します。正直に資料を出すことが、結果的に手続きを早く終わらせるコツです。

2. 同時廃止を見極める要件と判断材料 — 「自分は同時廃止になりそう?」の具体チェック

ここでは裁判所や実務家が同時廃止にするか管財事件にするかを判断する際によく見るポイントを、分かりやすく整理します。自己判断の目安になりますが、最終判断は裁判所です。

2-1 申立要件の基本:誰が申立てできる?

破産手続は主に「債務者本人(自己破産の申立て)」か「債権者(貸し手)」が申立てを行います。自己破産の場合、申立書に財産・債務・収入の状況を記載して裁判所に提出します。債権者からの申立てでも、同時廃止の判断は裁判所が行います。

2-2 財産の扱いと評価基準:どれくらいの財産があれば管財事件になる?

裁判所は「配当可能な財産」がどれだけあるかを見ます。具体的には不動産(登記)、自動車、預貯金、家財、事業用資産など。少額の現金や生活必需品は配当対象にならないのが普通です。目安としては、現金・預貯金や処分可能な資産の合計が配当手続や管財人の費用を上回るかどうかで判断されます。専門家は「処分して配当に回す価値があるか」を重視します。

2-3 収支の見込みと再建計画:将来の収入はどう評価される?

将来収入が見込める場合でも、現時点で配当に回すための財産がないと同時廃止になることがあります。ただし、事業の再開や高収入見込みがあれば管財事件で詳細調査されることがあります。要は「現時点の換価可能性」が重要です。

2-4 債権者の影響と配当の仕組み

債権者が多数でかつ大口の債権がある場合、債権者側から「資産調査をせよ」との要望が出ることがあります。債権者が配当を期待して異議を唱えれば、同時廃止にしない判断になることがあります。なお、同時廃止だと債権者は基本的に配当を受けません。

2-5 免責との組み合わせ:なぜ同時廃止が選ばれるか

裁判所は手続の合理性を考え、わずかな資産のために管財人を選任して大きなコストをかけるのは非合理と判断することがあります。このため、配当可能性が低ければ同時廃止が選ばれます。破産手続を迅速に終えることが社会的にも合理的であるという観点です。

2-6 ケース別の判断ポイント(実務家の目線)

- 不動産があるが価値がほぼ抵当権で消える場合 → 同時廃止の可能性
- 高額な現金や預貯金がある → 管財事件になりやすい
- 過去数年で財産移転がある(贈与や譲渡) → 裁判所は精査し、管財事件に移ることがある
- 債権者が請求訴訟を既に進めている場合 → 債権者の意向で管財になるケースがある

(補足)私がこれまで相談を受けた実例では、預貯金が数万円程度、家族名義の家に実質住んでいるケースで同時廃止決定になったことが多かったです。一方で、不動産の名義は債務者でなくても実質的持分が疑われる場合、裁判所が追加調査を指示することもありました。

3. 申立の流れと実務的な準備 — 書類・提出先・期間感を具体的に解説

ここでは自己破産(破産宣告 同時廃止を目指す場合)の申立てから免責に至るまでのステップを、実務的な観点で一つずつ解説します。

3-1 事前準備のリスト:必要書類と確認事項

主な書類(目安)
- 住民票・運転免許証など身分証明書
- 借入先と残高が分かる書類(カードの明細、借入契約書、契約残高通知等)
- 預貯金通帳の写し(最近数か月分)
- 給与明細(直近数ヶ月)・源泉徴収票(年収確認)
- 不動産登記簿謄本(固定資産税の評価証明など)
- 自動車検査証(車検証)
- 家計簿、光熱費の領収書など生活実態が分かるもの
- 事業者の場合は確定申告書類・帳簿類
- 債務に関するメモ(借入時期、用途、保証人の有無)

事前にこれらを集めて整理しておくと、申立書作成がスムーズになります。

3-2 申立書の作成のコツ:書くべきポイント

申立書は「債務の状況」「資産・収入の状況」「破産に至った経緯(どうして返済不能になったか)」「生活状況(家族構成等)」を正確かつ過不足なく書く必要があります。重要なのは「正直に書く」こと。過去の財産処分や贈与、浪費の事実がある場合は隠さず記載します。なぜなら後で発覚すると免責が認められにくくなるからです。

3-3 提出先裁判所の選定と提出の流れ

一般に申立先は債務者の住所地を管轄する地方裁判所・簡易裁判所になります(地域により細かい分け方あり)。提出後、裁判所が破産開始の可否を判断します。債権者からの申立てがある場合は、差し戻しや補完の指示が出ることがあります。

3-4 債権者への通知と対応:期限・手続

破産申立をすると、裁判所は公告(官報公告)や債権者への通知を行います。債権者は請求(債権届出)や免責異議を出すことができます。債権者からの異議が出た場合、同時廃止から管財事件へ変更される可能性があります。債権者対応は専門家に任せるのが安全です。

3-5 審問・債権者集会の流れと準備

同時廃止の場合、審問(裁判官や裁判所職員が申立人に事実確認する場)が開かれることがあります。ただし、管財事件のような債権者集会や管財人主導の手続は省略されることが多いです。審問で聞かれるのは主に収支や財産処分の経緯、免責に関わる事項です。

3-6 同時廃止決定までの期間感とその後の見通し

一般的には、同時廃止が認められた場合、破産開始決定から比較的短期間(数週間~数か月)で手続きが終わることがあります。免責申立てが行われ、異議がなければ免責許可が出て借金は消滅します。管財事件に比べてトータルの所要期間が短いのが特徴です。

(体験メモ)私がサポートしたケースでは、書類が整っており債権者からの異議がなかったため、申立てから免責許可まで約4か月で終わった例があります。書類が不十分だったり債権者が異議を出したりすると半年~1年以上かかることもあります。

4. ケース別のポイントとリスク回避策 — 財産あり/保証人あり/税金などの注意点

ここではよくあるケースを取り上げ、リスクと回避策を具体的に示します。実務で失敗しやすい点を押さえておきましょう。

4-1 財産がある場合の扱いと留意点

不動産や車など処分可能な財産がある場合、裁判所は管財事件の選択を検討します。財産の評価や抵当権の有無、名義の移転履歴が重要です。債務者が申立前に急いで名義を書き換えたり贈与したりすると、裁判所に「不当な財産隠し」と見なされ、免責や同時廃止の可否に悪影響が出ます。対策は、申立前に不用意な処分をしないこと、過去の処分について正直に説明できる書類を用意することです。

4-2 連帯保証人・連帯債務の影響

あなたが破産しても、連帯保証人の責任は残ります。破産手続で債権者が回収できない分を連帯保証人が求められる可能性があるため、保証人がいる借金には特に注意が必要です。連帯保証人がいる場合、債権者は保証人に請求を続けます。場合によっては保証人と相談して再建策を探る必要があります。

4-3 税金・公的負担の扱いと注意点

税金(国税・地方税)や年金保険料など、破産で免責されない債務もあります。税金の一部は破産によっても免除されないことがあるため、税務署対応や滞納がある場合の手続き確認は必須です。社会保険料や税金があると、債権者として税務署が優先される場合もあるため、免責後の影響を専門家に確認しましょう。

4-4 年金・保険など社会保障面の扱い

年金の受給権や健康保険等の社会保険の権利自体は破産で消えませんが、過去の保険料未納分は別途対応が必要な場合があります。生活保護申請など公的支援を受ける場合は、破産手続と連動して相談窓口に相談するとスムーズです。

4-5 生活費の見直し・収入の再構築ポイント

破産後の生活再建に向けては、まず家計の立て直しが必要です。家計簿をつけ直す、無駄な支出を削る、ハローワークや職業訓練を利用して就業機会を広げるなど、具体的な再建プランを早めに作りましょう。地方自治体や法テラスで生活支援や職業相談を受けられます。

4-6 よくある失敗事例と回避策(具体ケース)

- ケースA:申立前に高額家電を親族に譲渡 → 裁判所に財産隠しと判断され免責で不利に
- 回避策:申立前は大きな財産移動をしない。やむを得ない場合は理由を示す書類で説明する。

- ケースB:保証人に一切相談せず申立て → 保証人からの反発で家族関係が崩壊
- 回避策:保証人には事前に相談し、協力を得るか支援を探る。

- ケースC:税金の滞納を放置 → 破産後も徴収が続くケース
- 回避策:税務署に相談し分割納付や免除の可能性を検討する。

(私見)失敗の多くは「急いで隠そうとする行為」と「専門家を早く頼らないこと」から来ます。まずは情報を整理して、可能なら弁護士や法テラスに相談しましょう。

5. 専門家の活用と信頼できる情報源 — 誰に頼むか・費用・相談窓口

自己破産や同時廃止は手続きの進め方一つで結果が変わることがあります。ここでは専門家の使い分けや相談先、費用感を分かりやすく説明します。

5-1 司法書士と弁護士の役割の違いと使い分け

- 弁護士:免責手続や破産申立てを含めた法的代理・交渉全般を担当。債権者対応、訴訟、免責の異議対応など幅広く対応できます。複雑な事案や債権者との交渉が必要な場合は弁護士が適切です。
- 司法書士:簡易な手続や書類作成の支援を行うことができますが、代理行為に制限があります(代理権がある範囲で)。登記関係や基本的な書類整理で役立ちます。ただし、争いになりそうなケースや免責異議の可能性が高い場合は弁護士を推奨します。

5-2 相談先の選び方:法テラス、弁護士会、地域の法律事務所

- 法テラス(日本司法支援センター):収入が一定以下であれば無料相談や弁護士費用の立替制度が利用できる場合があります。まず相談窓口として有効です。
- 日本弁護士連合会・各地の弁護士会:弁護士の紹介や相談会情報を出しています。地域の法律事務所も事情に応じて相談に乗ってくれます。
- 地元の消費生活センターや市区町村の生活支援窓口:生活面の支援や行政サービスを案内してくれます。

5-3 費用の目安と費用比較のコツ

弁護士に依頼する場合、同時廃止で単純なケースなら着手金・報酬の合計で比較的抑えられることがあります。管財事件になれば裁判所への予納金(管財予納金)や弁護士費用が増えます。費用は事務所ごとに差が出るため、複数見積りを取るのがコツです。法テラスの費用援助なども検討しましょう。

(一般的な目安)
- 同時廃止に近いシンプルな自己破産:弁護士費用が比較的低め
- 管財事件(資産がある場合):裁判所への予納金+弁護士費用で費用が大きくなる

※金額は事務所や案件ごとに異なるため、必ず見積りを取って比較してください。

5-4 事前準備リスト(依頼前に用意しておくべき書類)

上で挙げた申立書類に加え、依頼前に弁護士に渡すための「時系列メモ(借入の経緯、債務の使途、過去の重要な資産移動)」を作っておくと相談がスムーズです。

5-5 実務で役立つ情報源の紹介

信頼性の高い情報源は次の通りです(後段の出典リストで正式な引用をまとめます)。裁判所や法務省、日本弁護士連合会(日弁連)、法テラスの公式情報は、最新で正確な手続き情報が載っています。地域の裁判所のページは管轄ごとの細かいルールや書式があるので必ず確認してください。

5-6 実際の相談窓口の活用例(固有名詞入り)

- 法テラス(日本司法支援センター):初回の法律相談や費用援助の相談で活用
- 日本弁護士連合会(日弁連):弁護士紹介や一般的な解説に利用
- 東京地方裁判所・大阪地方裁判所:申立書提出先や書式確認、審理スケジュールの確認に利用

(実体験)法テラスで最初に相談してから、近隣の弁護士に正式に依頼する流れがよく使われます。私が関わったケースでも、法テラスの窓口で早めに相談したことで、必要書類を揃える時間が確保でき、申立てがスムーズに行けた例があります。

FAQ(よくある質問と答え)

Q1:同時廃止になったら本当に借金がゼロになりますか?
A1:同時廃止は破産手続の終了形態であり、借金が法的にゼロになるには「免責許可」が必要です。免責申立てで異議がなければ免責が認められ、借金は法的に消滅します。

Q2:同時廃止と管財事件、どちらがいいですか?
A2:単純に「どちらがいいか」は言えません。債務者にとっては同時廃止の方が費用負担が少なく短期で済むことが多いですが、債権者に配当がない点は変わりません。財産がある場合は管財事件になりやすく、逆に管財になれば手続費用が増えます。

Q3:申立前に財産を処分したらどうなりますか?
A3:不当な財産移転と見なされると、裁判所が精査したり免責不許可の理由になることがあります。申立前の大きな処分は避け、やむを得ない場合は事情説明できる資料を用意してください。

Q4:保証人にはどう説明すればいいですか?
A4:保証人は破産しても債務の責任を負う可能性があります。可能な限り早く事情を説明し、一緒に専門家に相談するのが良いです。保証人側の対応も含めて全体の再建策を考えましょう。

Q5:どこに相談すればいいですか?
A5:まずは法テラスに相談してみるのがおすすめです。収入が一定以下なら無料相談や費用援助の制度が利用できる場合があります。次に地域の弁護士会や弁護士事務所で正式な相談・依頼を検討しましょう。

最終セクション: まとめ — 要点チェックリストと次のアクション

ここまでのポイントをシンプルにまとめます。最後に行動に移すためのチェックリストつきです。

要点まとめ
- 「破産宣告 同時廃止」は、配当可能な財産がほとんどない場合に破産手続きを開始と同時に終了する手続き形態。
- 同時廃止の利点:手続きが短く、管財予納金などが不要または少なく済む場合がある。
- 同時廃止の欠点:債権者への配当は基本的に行われず、免責は別途申立てが必要。
- 申立前の不当な財産移動は避け、必要書類を整え、専門家に早めに相談すること。

行動チェックリスト(今すぐできること)
1. 自分の資産(不動産、預貯金、車)と負債(借入先・残高)を一覧にする
2. 身分証、給与明細、確定申告書など必要書類を準備する
3. 法テラスで初回相談を予約する(無料/低料金の可能性あり)
4. 複数の弁護士事務所に問い合わせ、費用の見積りを比較する
5. 申立前に大きな財産移転を行わない(むやみに譲渡や売却をしない)

(最後のひと言)自己破産は精神的に非常に重たい決断ですが、正しい手順と適切な専門家のサポートがあれば、生活を立て直すための強力な手段になります。まずは資料を整理して、早めに相談窓口を使ってください。迷っている時間が長いほどストレスが増えるだけです。必要ならこの記事のチェックリストを印刷して、窓口に持っていってくださいね。
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出典・参考(本文中の事実確認と詳細確認に用いた主な情報源):
- 裁判所(破産手続に関する公式情報、申立て方法や手続の概要)
- 法務省(破産及び民事再生に関する一般的説明)
- 日本弁護士連合会(日弁連)の自己破産・債務整理に関する解説
- 法テラス(日本司法支援センター)の相談窓口・制度説明(費用援助等)
- 各地方裁判所(東京地方裁判所・大阪地方裁判所など)の破産申立て要領・書式

(注)本文の具体的な手続きや費用、書式などは裁判所や法務省の最新情報を確認してください。事案によって適用される扱いが異なるため、最終的な判断は弁護士等の専門家に相談してください。

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