ジャックスから債権回収ハガキが届いたときの対処法｜時効で借金を無くせるって本当？
突然ジャックスから届いた債権回収のハガキ！いったいどうすれば…
ある日突然、「ジャックス債権回収サービス株式会社」というところから督促ハガキが届いた…。
こんなときは一体どうすれば良いのでしょうか？
ここでは、債権回収のハガキが届いた場合の対処方法をお教えいたします。
「連絡をください」と書かれたハガキに焦って連絡すると返済不要だった借金に返済義務が生じる（時効の中断）など状況が悪化する可能性があります。
ですが、ハガキを無視して何もしないのもリスクが大きいのです。
【ハガキへ間違った対応をすると…】
- ハガキへの連絡で時効が中断
- 無視して一括返済請求に切り替わる
- 対応しない間に遅延損害金が増えていく
- 連絡せずに債権者がしびれを切らし裁判に
- 給与の差し押さえで職場に借金がバレる
督促のハガキが届いた場合の5つの解決策
- 時効の通知をして返済義務をなくす
- 過払い金の請求で借金を相殺
- 利息カットを交渉をする
- 返済金額の減額交渉を行う
- 自己破産で借金を帳消しにする
どの方法が良いか人によって違うのですが、診断ツールなら簡単にシミュレーションすることができます。
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債権回収通知から給料の差し押さえまでどのくらい？
少額の借金、未払金であっても債権回収会社に債権が渡った時点で、差し押さえの裁判がいつ始まってもおかしくありません。
裁判になる前であれば、取り立て・督促のストップ、返済額の減額、分割払いへの変更の交渉をすることが可能です。
個人での交渉は難しいので、借金問題に詳しい弁護士や司法書士などの専門家に相談するのが確実です。
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借りた覚えのないジャックスから督促ハガキがくるのはなぜ？
- カードローンやキャッシングの返済遅れ
- クレジットカードの残高不足
- 奨学金の支払い延滞
- 家賃や公共料金などの未納
こういった支払の滞納が続くと自宅に督促状が届いたり、本人に取り立ての電話がくるようになります。
通常は借入相手から催促や請求がされますが、なかには身に覚えのない会社から突然督促がくるケースも十分にあります。
それが、債権回収会社が債権者（借入相手）に代わって取り立てを行うときです。
例えば、借金の滞納が合った場合、債権者である金融機関（消費者金融や銀行など）がジャックスに債権の回収を依頼することがあります。
そして、債権を委託・譲渡されたジャックスが金融機関の代わりに債権回収、つまり督促や取立を行うわけです。
ジャックスに債権回収されるのはどんなとき？
そもそも「債権回収会社（サービサー）」とは、債権の管理・回収を行う会社となります。
つまり、”借金の取り立てや督促の専門業者”です。
回収業務には法務大臣の許可が必要で、限られた企業でしか債権回収を行うことができません。
そして「ジャックス債権回収サービス株式会社」もその限られた企業の一つです。
ジャックスに債権回収されるのは、一般的にその人の借金が一括で返済するのが難しいほど膨れ上がっている状況です。
債権譲渡が行われるのは、借金を長期滞納している状態なのが通常です。
そのようなケースだと、延滞情報が事故記録として信用機関に登録され、ブラックリストになっています。
貸金業者は原則として、貸したお金を自力で回収しようとします。
ですが、債務者に返済意志がなかったり返済能力が低かったりと、長期間に渡って回収困難な状態が続くと、コスト削減のために債権回収会社に委託して債権譲渡をするのです。
「ジャックス債権回収サービス株式会社」とはどんな会社？
ジャックスグループの会社で、「株式会社ジャックス」が100％出資しています。
そのため、ジャックスをはじめジャックスの関連企業で滞納している場合などは、ジャックス債権回収サービス株式会社から督促がくる可能性が非常に高いといえます。
その他に有名な債権回収会社はこちらです。
ジャックスから届くハガキの例
ジャックスから送られてくるハガキでは、次のようなタイトルの書類が確認されています。
- ご案内
- 催告書
- お電話のお願い
- 債権譲渡譲受通知書
- ご通知
- お知らせ
内容としては、元の借入先から債権を譲り受けたことの連絡や、滞納総額や支払い期限の通知といったことが記載されています。
また、”一括返済に応じる or 分割返済を希望する”といったことを記入する「回答欄」という書類が同封されていることもあるようです。
ジャックスの会社概要
| 商号 | ジャックス債権回収サービス株式会社 (ジャックス・サービサー) |
|---|---|
| 認可番号 | 第21号 |
| 本社 |
東京都品川区東品川四丁目12番1号 品川シーサイドサウスタワー17階 |
| 株主 | 株式会社ジャックス（全額出資） | 主な事業 | 債権回収受託業務、債権譲受（買取）業務、入金案内受託業務、バックアップサービサー業務 |
2017年6月5日に本社事務所が移転しています。
放置は絶対NG！ジャックスのハガキを無視すると起こること
ジャックス債権回収からのハガキがきても無視したり、放置して対応が遅れてしまうとどのような問題が起こるのでしょうか？
まず、ジャックスをはじめ債権回収会社では、裁判などの法的手段によって、強制的に借金を回収することができます。
その場合、滞納している元金だけでなく、延滞金や損害賠償もプラスされて請求される可能性が高いです。
滞納問題が長引けば、最初は数万円程度だったのが最終的には何倍、何十倍もの請求となるケースも珍しくありません。
たとえ高額な請求であっても、裁判で認められれば、財産や給料などから差押えられてしまうのです。
債権回収ハガキが届いたときの対処法と注意点！
もしかしたら詐欺かも？不当請求を見破る方法
最近ではジャックスを装った悪質な詐欺や架空請求の被害に遭う方も増えてきています。
- 借金を支払わない場合は裁判を起こす
- 自宅や給料の差押さえをして強制執行をする
- 勤務先に行く、交通費などの出張料も合わせて請求する
- 信用機関のブラックリストに登録する
- 結婚相手や家族を保証人にして立て替えさせろ
このような内容が書いてあると、慌てて通知に書いてある連絡先に電話して、相手の指示通りに口座にお金を振り込んでしまうというケースもあります。
一旦支払ってしまうと取り戻すのは困難になり、支払ったことで更に請求をされる事例も数多くあります。
このような詐欺にあわないためには、以下のような対応を取りましょう。
心当たりのない請求には応じない
借金をしたことがないのに、ジャックス債権回収から通知が来たり、債権回収会社を名のる人物から連絡を受けても絶対に応じないようにしましょう。
債権回収のハガキは、裁判所から直接届いた書類でなければ法的な拘束力はありません。
まずは落ち着いて行動しましょう。
自分から連絡先に電話しない
債権回収会社からハガキが来ても自分からは絶対に連絡をしてはいけません。
たとえ本当に身に覚えがある借金だったとしても、自分で連絡せずに弁護士などの法律の専門家を通して連絡してもらいましょう。
自分から相手に連絡しないほうがよい理由は、時効の援用が出来なくなる可能性もあるためです。
本物の債権回収会社か調べる
詐欺集団が送りつける偽物の通知は巧妙です。
例えば「ジャックス債権回収サービス株式会社」が正式名称なのに「ジャックス債権回収サービサー株式会社」など、本物とほんの少し違う紛らわしい名前で送られてきたりします。
また住所は同じでも電話番号だけを詐欺会社の番号にしている場合もあります。
怪しい通知が届いたら、その債権がどこから譲渡されたものなのか確認してみましょう。
そして消費者金融の名前が書いてあれば、そこから借金をしたことがあるのか契約書などを探してみましょう。
債権回収通知が偽物なのか本物なのか調べるには、法務局のウェブサイトを見ればわかります。
法務大臣が許可した債権回収会社の情報は、すべてサイトに記載されているので届いた書面の会社名や住所と電話番号を照らし合わせて確認してみましょう。
詐欺かどうかの判断が難しい場合は専門家に相談する
いざ自宅に「期日までにご連絡がない場合、法的手続きを取らせていただきます」といったハガキが届くような状況では、誰しも冷静な判断ができなくなるものです。
そして実在する会社と似た社名や、電話番号が一部だけ違うなど、一目見ただけでは詐欺業者と断定しにくい架空請求も多いです。
焦って間違った対応をすれば、問題が更に深刻化することにもなりかねません。
そういった場合は、必ず弁護士などの法律事務所や警察、消費生活センターなどの専門機関に相談するようにしましょう。
弁護士に依頼すれば取り立てを辞めさせることができる
債権回収のハガキが来ても返済が困難な方は、弁護士に相談するとジャックス債権回収からの督促をストップさせることが出来ます。
なぜなら債権回収会社は、「サービサー特措法（債権管理回収業に関する特別措置法）」という法律に従う必要があるからです。
この法律の中には、「弁護士に解決を依頼した債務者には、取立てや督促を行ってはいけない」という内容があります。
つまり弁護士に依頼して相手に委任通知が届いたタイミングで、電話やハガキ、訪問などの取り立てが一切ストップするわけです。
弁護士は債務者と債権者である債権回収会社の間に立って、借金の減免などについて話し合い和解交渉をしてくれます。
ジャックス債権を時効で解消する
借金には時効があり、最終返済から5年経っていれば借金を0円にすることが出来ます。
時効を利用するには、「借金の時効援用」という手続きを行う必要があります。
債務の消滅時効の援用は、弁護士に依頼すれば手続きをしてもらえます。
逆に自分から債権回収会社に連絡をすると、相手方に「債務を承認した」ということになり、時効の援用が出来なくなる可能性もあります。
ですので、最後の返済から何年間も経過している場合や、5年以上前の借金の督促が来た方も、必ず自分で連絡して対応せず弁護士に委任するようにしましょう。
債務整理で解決するのも一つの手
債権回収のハガキが届いても借金が返済できない方は、債務整理をしたほうがよいといえます。
債務整理とは、合法的に借金を帳消しにしたり減額してもらえる法的手続きです。
債務整理にはいくつかの種類があり、借入状況や債務総額、年収によって合う方法が異なるので、弁護士に相談して判断してもらうのが適切です。
借金を帳消しにできる自己破産
債務整理の中でも自己破産は、すべての借金が帳消しになって支払い義務もなくなるため、本当に借金苦で追い詰められている方におすすめの方法です。
ただし、預貯金や持ち家、車などの財産を処分して債権者に返済することを求められますし、特定の職業に就いている方は、一定期間業務に就けなくなるなどの厳しい規約もあります。
裁判所を通さずに解決できる任意整理
任意整理は、裁判所を通さなくても出来る債務整理方法なので、選択する方が多いといえます。
任意整理をすると、将来的に払う予定の利息がすべてカットされます。また、借金の引き直し計算をしたときに過払い金が発生していれば、手続きをして返還してもらえます。
ただし、借金は帳消しになりませんので、減額後の借金は平均3年を目安に返済しなくてはなりません。
どの債務整理を選んでも、事故情報が信用機関に登録されるため、5年～10年間は新たな借入をしたりクレジットカードを作ることが出来なくなるというデメリットがあります。
債務整理のメリットデメリットについては、こちらのページで詳しく解説しています↓
ジャックス債権回収ハガキが届いたときに取る行動まとめ
- ジャックス債権回収サービス株式会社は、法務大臣の許可を得た「取立や督促のプロ業者」
- 「ジャックスからの通知＝ジャックスに債権を委託・譲渡した」なので、今後はジャックスに返済・交渉することに
- 自分で直接ジャックスに連絡するのは避け、弁護士に相談して判断を仰ぐ
- 債権回収詐欺が横行しているため、必ず実在する会社かチェックすること
以上のことを踏まえると、債権回収会社からハガキ等が来た場合、できるだけ早いタイミングで弁護士に相談するのが一番の対処方法であると言えます。
