2回目の債務整理は条件が厳しくなる?申立ての前に確認すべきこと

2回目の債務整理は条件が厳しくなる?申立ての前に確認すべきこと

2回目の債務整理は条件が厳しくなる?申立ての前に確認すべきこと

債務整理は2回目以降でも申請できる?

「任意整理で減額したものの、返しきれずに破産してしまった」

「過去に自己破産をしたが、また新たに借金を抱えてしまった」

 

実際、このような事例は少なくありません。そのため、なかには債務整理を2度、3度繰り返す方もいます。

 

この記事では、2回目以降の債務整理を検討している方に向けて、「2回目以降の債務整理で気をつけるポイントはある?」、「認められるためにはどんな対策をしたらいい?」といったことを中心に解説していきます。

 

 

2回目以降でも債務整理はできる!

結論から言うと、2回目以降でも債務整理をすることは可能です。

 

ただ、いくつかデメリットがあることもしっかり把握しておきましょう。

2回目以降の債務整理のデメリット
・前回の債務整理によっては制限が出ることがある
・1回目の債務整理よりも難易度が高くなる
・弁護士や裁判所への費用を再び支払う必要がある

 

このように、何度も債務整理をするのはおすすめできない側面もありますが、どうにもならなくなった時にはやはり債務整理が役立ちます。

 

そんな債務整理を再び行う際にしっかり理解しておきたい点をチェックしていきましょう。

 

2回目以降の債務整理の条件

2回目以降の債務整理の条件

 

ここでは、先述した「前回の債務整理によっては制限が出ることがある」とは、一体どいういうことかについて説明していきます。

 

1回目が任意整理のケース

1回目に行ったのが「任意整理」だった場合、自己破産と違って制限期間などは発生しません。
そのため、2回目以降の債務整理であっても自由に行う事が可能となります。

 

〇:前回分を完済している場合は問題なし
前回の任意整理で計画通りに完済を終えていた場合は、2回目以降でも認められる可能性が高くなります。

 

これは「前回の任意整理を計画通りに行ったため、2回目も計画通りに返済してくれるだろう」と、債権者や裁判所から判断されるためです。
つまり、一種の信頼が生じているといっても良いでしょう。

 

✕:前回分を完済できなかった場合は問題あり
反対に、1回目の任意整理で滞納をしてしまった場合、返せずに破産に至った場合などは、再び任意整理を選択するのはオススメできません。

 

なぜなら、債権者から「返済能力がない」と判断され、和解交渉が難しくなるからです。

 

そのため、前回の任意整理を失敗してしまったのであれば、2回目以降は専門家と相談して、個人再生や自己破産を選ぶのが無難です。

 

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1回目が自己破産のケース

自己破産を行うことで、免責決定から7年間は自由に債務整理ができなくなります。
また、繰り返し自己破産されることを防ぐため、前回よりも免責の認可が厳しくなる傾向にあります。

 

2回目でも認められるケース

とはいえ、2回目の自己破産であっても必ずしも認められない訳ではありません。
例えば、「生活苦」や突然の「入院」など、どうしようもない理由による借金であれば、2回目であっても自己破産の認可は下りるでしょう。

 

また、7年間という縛りがありますが、この期間内であっても裁判所の判断で債務整理できることがあります。

 

不認可事由に該当しても認められる「裁量免責」とは?

 

1回目が個人再生のケース

一度目に行ったのが個人再生の場合、自己破産と同様に、免責後7年間は申請ができなくなります。

 

免責後7年間が経過すれば、再び債務整理が出来るようになりますが、個人再生は認められない可能性があります。
なぜなら、「個人再生をしたのに反省せずにまた借金をした」と裁判所が判断して、個人再生の審査の難易度が上がるためです。

 

もしも個人再生の許可が下りない場合には、自己破産などに移っていくことになりますが、こうした困難があるのは把握しておきましょう。

 

2回目の個人再生はできる?申立ての条件と不認可になる原因とは?

 

7年間の期間中でも認められるケース

個人再生の場合は、免責後7年間の期間中であっても、借金を減額してもらったり、金利を減らしてもらうといったことは可能です。

 

例えば、個人再生返済計画を守っていくのが難しい場合には、裁判所の判断で月々の返済額を減らしてもらえる制度があります。
こうした制度を利用することにより、そもそも債務整理を行わなくても借金問題を解決することができることもあります。

 

その他:任意整理中に滞納をした場合

では、もしも債務整理中に、「新たに借金を抱えてしまった場合」はどうなるのでしょうか?

 

これは状況によって様々です。
任意整理中であれば、大きな問題にならないこともありますが、個人再生や自己破産となると事態は深刻となることも...。

 

例えば、自己破産だと免責不許可事由に当てはまり、債務整理自体ができなくなる可能性があります。
また個人再生の場合も、債務整理中の借入額は減額の対象外となります。

 

そもそも裁判所の心象を悪くすることから、個人再生計画や自己破産が認められるのが難しくなることも。

 

このように何一つ良いことがないため、債務整理中に借り入れをするのは大変危険です。

 

2回目以降の債務整理を成功させるコツ

2回目以降の債務整理を行うことは、決して簡単ではありません。だからこそ、しっかりとした準備をする必要があります。

 

ここでは、「2回目以降の債務整理を成功させるポイント」について、解説していきます。

 

債務整理の方法を今一度再確認してみよう

債務整理の方法を今一度再確認してみよう

 

2回目以降の債務整理を行うのであれば、「自分にとって最適な解決方法は何か」を検討しておくことが大事です。

 

1回目の債務整理で失敗したのであれば、「その方法は合わなかった」ということになります。
こうした過去の失敗を分析することで、これからすべき最適な方法が見えてきます。

 

例えば、最初の任意整理を行って失敗した場合、毎月の返済額が多すぎたのかもしれませんし、整理対象から外した借金が原因かもしれません。
もしも十分な手取り収入が無いのであれば、もっと大幅に減額できる個人再生を選ぶ、といったように検討していくことができます。

 

とはいえ、このような分析は専門知識が必要になるため、なかなか難しい部分もあります。特に自分の債務整理について客観的に考慮するのは大変だと思います。

 

そんなとき、無料であなたに合った解決方法を診断してくれる『借金減額シミュレーター』がおすすめです。
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より実績のある事務所に厳選して相談しよう

より実績のある事務所に厳選して相談しよう

 

ここまで紹介してきたように、2回目以降の債務整理はかなりハードルが高いものとなります。
そのため、債務整理を成功させるためには、たしかな経験と実力を持つ弁護士事務所にお願いすることが重要なポイントです。

 

実績あるプロの専門家に任せれば、困難な2回目以降の債務整理であっても成功する可能性がぐっと高くなります。
その分、弁護士費用が嵩むかもしれませんが、それだけの価値は十分にあります。

 

弁護士の依頼費用はどれくらいかかる?

弁護士費用は「借入状況」「借入件数」によって大きく変わりますが、大まかな目安は次のようになります。

 

弁護士費用の料金相場
・任意整理:約15万円前後~
・個人再生:約50万前後~
・自己破産:約50万前後~

 

なかには無料で相談を受け付けてくれる事務所もあるので、まずはそういった事務所の無料相談サービスを利用してみるといいでしょう。

 

以下のページで無料相談を受け付けていて、債務整理の解決実績が豊富な事務所をまとめています。ぜひ弁護士選びの参考にしてみてください。

 

実績豊富でおすすめ|債務整理に強い弁護士・司法書士を6つに厳選!

 

その他のよくある疑問

家族や同僚に内緒で手続きできる?

もう大丈夫!家族に内緒でできる債務整理とは

 

専業主婦でも任意整理できる?

債務整理、専業/兼業主婦でもできる?※旦那に内緒の診断法

 

まとめ:2回目以降の債務整理を行う際のポイント

ここまで、2回目以降の債務整理について説明してきましたが、まとめると次のようになります。

  1. 債務整理を「申込む」ことは何度でも可能
  2. 2回目以降の債務整理は、より難易度が高くなる
  3. 前回の自己破産、個人再生から7年間は申請ができない
  4. 「債務整理せざるをえない理由」があるかどうか
  5. 「実績のある弁護士」に相談することが大切

 

2回目以降の債務整理を成功させるにあたって、とくに後半の④と⑤が大事なポイントになります。
経験豊富な弁護士であれば、様々な解決方法から、あなたに一番合ったものを提案してくれるでしょう。

 

以下に実績豊富で、かつ無料相談を受け付けてくれる弁護士事務所を掲載しておきます。
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