無収入の専業主婦でも債務整理OK?夫に内緒でカード借金を解消する方法
借金返済に悩む主婦は、年々増加しています。
「借金減額したいけれど、主婦だと弁護士や司法書士に依頼できないんでしょ?」
いいえ、主婦でも債務整理することは可能です。
債務整理にはいくつか種類がありますが、今回は主婦におすすめの債務整理方法「任意整理」と「自己破産」についてご案内いたします。
主婦が抱えた借金は、債務整理の方法によって解決できます
旦那さんの収入だけでは生活資金が足りないときには、金融業者の融資サービスを利用して資金を得ている主婦の方もいらっしゃるでしょう。
金融業者から借り入れを行ったり、買いものの際にクレジットカードの使用を増やしてしまうと、返済金額が大きく膨らんでしまうことがあります。
借金問題を抱えてしまっている主婦の方も近年では増加しており、解決する方法としては債務整理の方法があります。
債務整理としては自己破産という名前を聞いたことのある人も多いと考えられますが、その他にも状況に応じて任意整理や個人再生などの手続きを行うことも可能です。
債務整理のうちの任意整理であれば、財産を失うことなく手続きを進めることが可能ですので、主婦の方にもおすすめです。
弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談することで、適切な法的な手続きについて説明を受けることができます。
任意整理であれば、解決したい金融業者の債務ごとに対処することが可能ですので、必要なローンについて継続して残しておきながら支払いを続けることができます。
弁護士などに依頼することで金融業者と直接的に交渉をしてもらって、借金額そのものを返済することや、金利の支払いを免除してもらうなどの和解を締結してもらうことができますので、抱えている借金額を減らして、支払いの負担を軽減させることが可能な手続きとなっています。
弁護士事務所には初めての相談を無料で行っているところもありますので、相談しやすい体制になっていると言えます。
専業主婦にすすめる任意整理
任意整理とは、債務者の主婦と債権者である金融業者とが、任意で借金減額について話し合って債務を圧縮する方法です。任意整理をすると今後支払う予定の利息はカットされるので、月々の返済額が減額されます。借金の元金だけを3~5年かけて返済していきますが、収入の無い専業主婦でも、家計の中で返済していけるのなら問題ありません。さらに、利息制限法に基づいて借金が計算し直されるので、利息を多く払いすぎていることが発覚すれば返済してもらうことも可能です。いいことずくめのように思える任意整理ですが、デメリットもあります。減額された後の元金は、必ず支払っていかなければなりません。そのため家計でやりくりできない専業主婦やパートで賃金の少ない主婦だと任意整理できない可能性もあります。さらに、任意整理はあくまでも債権者と債務者が両方の合意で話し合うので、減額したり過払い金を払いたくない消費者金融が相手だと交渉に難航して失敗するケースもあります。また、信用機関に債務整理したことが載るため(いわゆるブラックリスト)、任意整理後は5~7年間ほど新たにローンを組むことができません。
専業主婦にすすめる自己破産
自己破産とは、裁判所に破産を申し立てて、借金をすべて帳消しにしてもらう方法です。借金が全部無くなる代わりに、住宅や車、預貯金など20万円以上の価値のある財産は処分し、返済に充てる必要があります。収入の無い専業主婦が自己破産をする場合、自分名義の財産をどれだけ持っているかどうかに注意しなくてはなりません。もしマイホームが主婦の名義だった場合は、一緒に住んでいる家族も住む場所を奪われてしまいます。自己破産すると官報に個人情報が載るため、家族や近所の人に知られる可能性が絶対にないとは言い切れません。また、自己破産後は5~10年間ローンを組むことはおろかクレジットカードすら作れません。自己破産は、借金を減額しても支払うことが不可能なほど膨らんでしまった人が、最後に取る手段だといえます。自己破産には審査があり、借金の原因がギャンブルなどの遊興だと、自己破産の免責が下りない場合もあるので注意してください。
専業主婦でも過払い金を払ってもらえる?
債務整理をすると、借金を一度利息制限法で計算し直すことになります。その際に過払い金があることが分かった場合、過払い金請求をすることになります。貸金業者には、請求されれば必ず過払い金請求に応じなくてはならない決まりがあります。したがって、主婦でも請求すれば過払い金を支払ってもらえます。
家族に内緒で債務整理する方法
家族にバレにくいのは任意整理?
任意整理は裁判所を通さずに行う債務整理方法なので、比較的短期間で解決します。資料や必要な書面などを集める手間も少ないため、債務整理の中でも家族にバレにくいといえるでしょう。多額の過払い金が返ってきた場合、元金に補填すればその分早く返済できるので、家族に知られる確率も低くなります。主婦の場合は夫の給料から返済をするので、債務整理中よりも返済中にバレてしまうことのほうが多いといわれています。
自己破産すると家族にバレてしまう?
結論から申し上げますと、専業主婦でも夫に知られずに自己破産することは可能です。しかし、収入の無い専業主婦の場合、手続きの上で夫の収入を証明する書類が必要になります。具体的には「夫の給与明細書(申立て前の1ヶ月~2か月分)」と「夫の源泉徴収票(直近の年度のもの)」は、最低限必要になります。これらの書類が夫に知られることなく準備できるのであれば、家族に知られずに自己破産できる可能性は高いといえます。自己破産の際には、裁判所から様々な書類が送られることになりますが、弁護士には守秘義務があるので、事務所宛に送られるように対応してくれます。ですので、書類や電話から自己破産がバレる心配はありません。しかし、今後の家族関係や信用のことを考えると、専業主婦が自己破産をする場合、できることなら先に借金を打ち明けることをおすすめいたします。
主婦が債務整理すると家族に影響がある?
主婦が任意整理や自己破産をしても、夫の会社に弁護士や裁判所から電話がかかってきたり通知が届くことはありません。夫に知られずに自己破産手続きをしたのであれば、破産後もまったく変わらない生活が送れます。子供の将来を心配するかたもいますが、母親が自己破産をしたとしても子供の就職や結婚に影響が出ることはまずありません。子供が一般企業や公務員として就職するのであれば、企業やお役所が家族の自己破産履歴を調べるということは、まずないと思ってよいでしょう。ただし、家族が保証人になっていた場合は話しが違ってきます。保証人はその人が借金したのと同じ扱いになるので、主婦が自己破産をすると、返済義務は保証人に移ります。また、自己破産者は保証人になることができないので、誰かに借金の保証人や後見人を依頼されたときは、言い訳を考える必要があります。
借金主婦の体験談
A子さん(39歳)の体験談
結婚した当時、私はパートで働いていて5万円ほどの月収がありました。雲行きが怪しくなってきたのは子供が生まれてからです。出産の数ヶ月前から働けなくなったため収入が減り、家計が苦しくなりました。ですが、ベビー用品などを買わなければならず、出産祝いのお返しもかなりの出費になりました。最初はカードでなんとか支払をしていたのですが、子供が保育園や幼稚園に上がると、その教育費が家計をどんどん圧迫するようになりました。さらに、小学校に上がるころになると、学習机や洋服などの費用や習い事の月謝など、まとまったお金が必要になってきました。主人はお金に厳しい性格で、充分なお金を生活費として渡しているのだから、余分なお金は払わないという人です。家計をやりくりするためにはカードでのショッピングだけでは足りなくなり、キャッシングやカードローンも利用するようになりました。そんな自転車操業の状況が続くうち、借入額はついに300万円になってしまいました。思い切って弁護士に無料相談すると、自己破産をすすめられました。主人には絶対に知られないように自己破産できるのかと相談先の弁護士に聞くと、いくつか条件があるが可能との回答でした。まず、主人の会社の給与明細と源泉徴収票を、本人に知られずに取り寄せることに成功しました。「これで自己破産も内緒で手続きできるので、大丈夫ですよ」と弁護士に言われ、一安心です。電話は主人が居ない時間帯にかけてくれましたし、裁判所などからの通知も弁護士事務所預かりにしてもらえたので、内緒で自己破産ができました。弁護士費用も分割払いにしてもらえましたし、借金も裁判所から無事に免除されました。今は取り立てに悩まされることのない、健康的な生活を送っています。もう二度と借金地獄に陥らないよう、子供の成長を期にまたパートで働いている毎日です。