夫(妻)に内緒で個人再生できる?家族や会社にバレずに手続きする方法

周囲に内緒で個人再生できる?

個人再生に限らず債務整理すうrことは「恥」だと思っている方も多いです。
そのため、債務整理したことを家族にも内緒にしたいとと考える人は少なくありません。

 

実際、家族や会社に知られずに債務整理をすることは可能なのでしょうか?

 

結論からいうと、家族に個人再生を隠し通すことは難しいです。
ですが、会社の場合は書類の準備さえクリアすれば、バレずに個人再生できる可能性があります。

 

このページでは、どんなときに個人再生がバレるのか、個人再生したことをバレにくくする方法などについて解説していきます。

 

 

誰にも内緒で個人再生することはできる?

家族に内緒で個人再生できる?

親や配偶者と同居している場合、家族に内緒で個人再生するのはかなり難しいです。

 

というのも個人再生は必要書類が多く、手続きの準備をしているときにバレる可能性が高くなります。

 

収入証明書が必要でバレる

個人再生では、裁判所に収入証明を提出することになります。
そして配偶者にも収入がある場合は、自分だけなく配偶者の「過去2ヶ月分の給与明細」も必要になります。

 

その際に確実に理由を聞かれると思うので、妻や夫に内緒で手続きを進めるのは困難です。

配偶者が無収入の場合は、自分の給与明細だけで手続き可能です。

 

家族が保証人だとバレる

親兄弟や配偶者が借金の保証人になっている場合も、内緒で進めることは難しいです。

 

なぜなら債権者が個人再生をすると、その保証人に請求されるようになるからです。
個人再生は保証人にも迷惑をかけてしまうので、必ず事前に報告しておいたほうがいいでしょう。

 

ローンが利用できなくなってバレる

個人再生後はクレジットカードなどのローン類が一切利用できなくなります。

 

例えば、家電などの大きな買い物をする際もクレジット払いができなくなります。
また、スマホの端末料金なども分割払いができないので、現金一括でしか購入できません。

 

こうしたことから、「債務整理をしたのでは?」と疑われることもあるでしょう。

 

その他に家族にバレるケース
  • 裁判所からの郵便物や電話が原因でバレる
  • 個人再生の費用を捻出する際にバレる
  • カーナビの履歴などから法律事務所に通っていることがバレる

 

他に、借金問題で悩んでいること自体を家族に知られている場合についても考えてみましょう。
個人再生をすると借金問題はある程度解決しますが、家族としては「どうして借金額が減ったのか?」と思うのが普通でしょう。
個人再生ではなく任意整理をした、と誤魔化すこともできますが、借金の減額幅からバレることも。

 

 

このように家族に知られずに個人再生するのは容易ではなく、いつかはバレてしまう可能性の高いものです。

 

ただでさえ借金問題で悩んでいるのに、家族にバレるかどうかで悩みたくないという人もいるはず。

 

このため、後述するように家族に打ち明ける方が良いこともあります。

 

会社に内緒で個人再生できる?

個人再生をしても会社に通知がいくことはないため、家族と比べると会社にバレる可能性は低いです。

 

ただし、次の内容に該当する場合は、バレる可能性が高いので注意しましょう。

 

「退職金見込額証明書」の取得理由が必要な会社だとバレる

個人再生では、退職金をどれくらい受け取れるかを証明する「退職金見込額証明書」が必要になるケースがあります。

勤続年数が5年以上ある場合に必要となります。

 

会社によりますが、この書類を発行するときに取得理由を求められる場合があります。
その場合は正直に説明するしかないので、担当者には知られてしまうことになります。

 

 

その他に会社にバレるケース

債務整理時には給与明細などが必要となりますが、こうした書類を発行してもらう際に疑われることもあるかもしれません。

 

また、裁判所出頭のために有給などを取ったりすると、「何かしているのでは」と勘ぐられることもあります。

 

債務者の不注意からバレる可能性もあります。
例えば、借金で悩んでいることを同僚に話したりすると、「債務整理しているのでは」と疑われることにもなります。

 

また、債務整理費用を賄うために前借りなどをするのもバレることがあるため危険です。

 

 

逆にこうした点に気をつけていれば会社にバレることはほとんどないと言っても良いでしょう。

 

個人再生が会社にバレるとクビになる?

また、もしも会社にバレてしまってもクビになるということは基本的にありません。

 

昇進に影響するぐらいいはあるかもしれませんが、債務整理は違法でもなんでもありませんし、債務整理を理由としてクビにすることもできないからです。

 

個人再生したことが知人に知られてしまう可能性

個人再生をしたことが知人にバレてしまう可能性はゼロではありません。

 

個人再生後は官報に氏名や住所が掲載されますが、これにより知人などにバレることがあります。

 

他にも、保証人経由でバレることもあります。これは保証人は知人を選択する人が少なくないためです。

 

このように知人にバレることは確かにありますが、バレる可能性はかなり低いものです。
「保証人に黙っていてもらう」といった対策をしっかりすることで、よりバレる可能性も下がります。

 

個人再生を内緒にするのが難しい場合はどうすればいい?

実績豊富な弁護士に依頼する

法律事務所によっては、債務整理がバレないように対策してくれるところもあります。

 

具体的には、次のような対応をしてくれます。

  • 取り立てを止めるよう迅速に対応してくれる
  • 裁判所からの郵送物や連絡を全て事務所で引き受けてくれる
  • 事務所からの郵送物や連絡は、すべて個人名で対応してくれる

 

債務整理の実績が豊富な事務所ほど細かい配慮をしてくれるので、そういった事務所にを利用するのも一つの手かもしれません。

 

バレる可能性の低い任意整理を検討する

どうしても家族に内緒にしたいのなら、よりバレる可能性が低い「任意整理」を検討しましょう。

 

任意整理は裁判所を通さずに手続きできるので、個人再生に比べて必要書類が少ないです。

 

詳しくはこちらで解説しているので、チェックしてみてください↓

 

ときには家族に正直に打ち明けることも必要

前述のように、家族に個人再生を隠し通すことはかなり困難です。
一時的に隠せてもいつかはバレてしまうこともあります。後でバレると配偶者や子どもとの信頼関係も崩れてしまうことも。

 

こうしたこともあり、「どうせバレる可能性が高いならば、正直に打ち明ける」くらいの気持ちでいる方がいいのかもしれません。

 

そうすることで精神的に楽になりますし、債務整理そのものに専念できます。
また、家族の助けを得られることももちろんあるでしょう。

 

個人再生では自宅を失うこともありますが、こうした危険性についても家族にしっかりと打ち明けておきたいところです。

 

人によっては個人再生の危険性などを家族に伝えなこともありますが、個人再生は決して気軽にできるものではありません。
そのため、個人再生のリスクや費用などについても全て包み隠さず打ち明けて、家族に納得してもらいましょう。

 

個人再生をするとどういった影響がある?

個人再生することで生じるデメリット

個人再生するとどういったデメリットが有るのでしょうか。これは実に色々ありますが、最も良く指摘されるのが「官報に名前・氏名が掲載される」ことです。これにより友人などに個人再生をしたことがバレる可能性があるだけでなく、この情報を元にしてヤミ金業者などから手紙が来ることもあります。また、信用情報機関にも登録されてしまい、クレジットカードやカードローンを契約することが事実上出来なくなります。他にも、個人再生にかかる費用にも注意しておきたいところです。個人再生は総額で50万円以上かかることも珍しくなく、かなりの出費となります。他にも、個人再生中は何度か裁判所にも出頭しなければいけませんし、弁護士事務所に行く必要性もあります。このため、本業に影響を与えてしまうこともあるでしょう。このようにデメリットは決して少なくありませんから、個人再生する際には弁護士としっかり検討しておきましょう。

 

個人再生で保証人に対して生じる影響について?

借金によっては保証人が付いていることもあるでしょう。この場合、保証人のことも考えておかないといけません。例えば、個人再生をすると借金額が減額されますが、消費者金融や金融機関はこの減額分を保証人に対して請求することがあります。これにより、保証人に多大な迷惑をかけることになってしまうのです。場合によっては保証人も債務整理に追い込まれるようなことも。他に、保証人が合意しないと個人再生の交渉に債権者が応じてこないこともあります。こうした理由から、個人再生をする際には保証人にその事実を隠すのは止めておきましょう。むしろ保証人に誠実に事実を話して一緒に協力していくことが求められます。

 

個人再生をすると家族に迷惑をかけてしまう?

個人再生は自己破産に比べて家族に与える影響が少ない債務整理方法です。住宅ローン特則を利用すれば住宅を手放すこともありません。しかし、住宅ローン特則を利用しない・利用できない場合には自宅を失う可能性も高く、一緒に住んでいる家族にも迷惑をかけることになります。他に、「個人再生をすることで家族がカードを作れなくなるのでは」と考える人もいます。これはよくある誤解ですが、実際には個人再生をしても家族の信用情報に悪影響が出ることはありません。確かに個人再生をすると官報に名前や住所が掲載され、信用情報機関にもチェックされますが、ブラックリストに載るのは飽くまで個人再生をした人だけです。個人再生者の配偶者や子供などには影響が出てきません。また、配偶者が連帯保証人になっているといった場合には注意しておきたいこともあります。この場合、個人再生をすると連帯保証人となっている配偶者に借金の一括請求が行くことがあるからです。こうしたこともあるため、個人再生をしても全く家族に影響がないとは言い切れないのです。他に、個人再生をすることで家族にも不安を与えてしまうこともあるでしょう。個人再生に失敗すると自己破産する他なくなりますから、それによって家を失うという不安も出てきます。こうしたこともあり、個人再生する際には家族の協力・理解を得ることが大事になってくるのです。

 

個人再生を内緒でしたい人に知ってもらいたいポイント

・個人再生は内緒で行うことも可能
・しかし、家族にはいつかバレてしまう可能性が高い
・個人再生を始める時点で家族には正直に話した方がよいことも
・会社にバレる可能性は低くなっている
・不注意から勤務先にバレることはある
・知人には官報経由でバレることがある
・個人再生はいろいろな人に影響を与える
・個人再生をすることで「官報に載る」「費用がかかる」といったデメリットが有る
・保証人に対して減額された借金請求が行くことも・家族に与える影響は少なくない
・個人再生時にはなるべく家族に話しておくべき
個人再生は人生の一大イベントです。会社などに隠したい気持ちは十分わかりますが、家族にまで隠すのは賢明ではないこともあります。基本的には正直に打ち明けることをおすすめしておきます。

 

 

個人再生にはどういったメリットがある?

数ある債務整理法の中で個人再生を選択するメリットとは何でしょうか。人によっては「任意整理との違いが分からない」という人もいます。確かに任意整理も同じように借金額を減額してもらい、返済計画に従って返済を進めていきます。しかし、個人再生は債務減額幅がより大きくなることが多いのが特徴です。例えば、裁判所に再生計画が承認されれば債務額が5分の1にまで減ることもあります。減額された債務額を返済する期間も長くなっており、時間の余裕があることも利点でしょう。もしも返済中に返済が難しくなったら返済猶予措置なども利用する事が可能です。こうしたこととともに、住宅を手放さないで済むのも良いところです。自己破産だと原則としてマイホームやマイカーなどは全て失うこととなりますが、住宅ローン特則を利用することで個人再生では住宅を失わないで済みます。これは個人再生が優れているところでしょう。それだけ、家族に迷惑をかけにくいというメリットもあります。このようにメリットは実に多いですが、「信用情報機関のブラックリストに掲載される」「個人再生を行うのにはかなり費用が欠かる」「収入がない人は基本的に利用不可能」といったようなデメリットもあります。また、個人再生の手続きは煩雑かつ時間がかかり、面倒なことが多いのも難点かもしれません。とはいえ、どんな債務整理方法であっても良い点・悪い点それぞれあるものです。大事なことはこうした点をしっかり理解して自分に最適な債務整理方法を選んでいくことでしょう。

 

 

アルバイトやパートの場合には?個人再生はできなくなる?

アルバイト・パートをしている人であっても個人再生は利用できるのでしょうか。これは弁護士事務所に寄せられることも多い質問ですが、結論から言えば「可能」です。まず、個人再生は基本的に安定した収入があることが条件となっています。これは正社員だけでなく派遣社員やアルバイト・パートをしている人も含まれます。しかし、余りに収入が少なかったり、収入の変動が多い場合には裁判所から認可が下りないこともあります。こうした場合には個人再生の小規模個人再生を利用してみると良いでしょう。小規模個人再生は自営業者など向けの個人再生であり、アルバイト・パートの人でも問題なく利用可能です。小規模個人再生であれば収入の変動が激しくても問題ありませんから、こちらを利用してみることをおすすめします。他にも、ポイントとなってくるのが「3ヶ月に1回以上の頻度で返済が可能かどうか」ということです。これが出来ると見なされれば収入変動が激しくても個人再生が認められる可能性が高くなってきます。このようにアルバイトやパートをしていても個人再生できる可能性は高いですが、完全に無職であると話は別です。この場合には個人再生は基本的に出来ず、自己破産する他なくなります。