信用情報の登録内容と期間は?カード・ローンのケースで分かりやすく解説!

信用情報の登録内容と期間は?カード・ローンのケースで分かりやすく解説!

信用情報とは、クレジットカードやローンなどに関するさまざまな情報を一人ずつ管理しているもので、返済が滞ってブラックリストに載るというのも、この信用情報に記載されていることを指します。

 

この信用情報に登録される内容は住所や勤務先をはじめ、借入状況など多岐にわたります。
もちろん返済が遅れたことなども記録されますが、いつまで経っても登録内容が消えないというものでもありません。

 

そこでこの信用情報とはどういったものでどのようなことが登録され、それはいつまで登録されているのかといった、信用情報に関する詳細をお話してきます。

 

 

信用情報や事故情報とは何?どのようなことが記録されるのか

クレジットカードを初めて作ったときやスマートフォンなど携帯電話の割賦販売を含むローンを初めて組んだとき、消費者金融などでお金を借りた時などにはその契約内容や契約日などとともに、あなたの氏名・生年月日・郵便番号・電話番号・勤務先などが登録されます。その後は約定日(返済日)に正しく返済があったかなどの情報も記録されていきます。この情報のことを信用情報と呼びます。信用情報には延滞などの金融事故についても記録されていき、61日以上の延滞や債務整理などを行った場合に記録される情報を事故情報または異動情報といい、この状態のことを一般的にブラックリストと呼んでいます。事故情報とまではいわないものの、例えば約定日までに入金するのを忘れその後すぐに入金するケースもありますが、このことも信用情報には記録されているのです。

 

日本の個人信用情報機関は何社あるのか

信用情報は個人の重要なプライバシー情報のため、経済産業大臣が指定する指定信用情報機関のみが扱えることになっており、日本では全国銀行個人信用情報センター(KSC)・日本信用情報機構 (JICC)・シー・アイ・シー(CIC) の3社が指定されています。KSCには銀行と銀行系のクレジットカードが主に登録しており、JICCは消費者金融などの金融業者が主に登録を、CICはクレジットカード会社や信販会社などが登録しています。なお金融機関や金融業者によっては複数の信用情報機関に登録していることも珍しくありません。またこれら3つの信用情報機関の事故情報はCRIN(クリン)情報として1つのサーバーに一定期間共有され、各信用情報機関がお互いに事故情報を閲覧できるようになっており、さらにJICCとCICはFINEという交流ネットワークで結ばれており、貸出金額や残高、支払の遅れといった情報を共有できるようになっています。消費者金融のカードローンで延滞をしたことがある人がクレジットカードの申し込んだ場合、別の信用情報機関に登録されている事故情報を確認できるため審査に落ちカードが発行されないのはこのためです。

 

 

信用情報や事故情報はどのくらいの期間登録されているのか

申込みの情報登録と抹消されるまでの期間

クレジットカードの新規発行の申し込み、自動車や住宅ローンなど融資の申し込みなど行った場合にも、利用しようとする信販会社や金融機関などが加盟する信用情報機関にどのような申し込みを行ったのかが記録されます。この申込みに関する情報は登録から6カ月間は保持されます。あまりにも頻繁にさまざまな会社のクレジットカードを申し込んだりすると、申込み情報を確認されて審査に落ちることも考えられます。申込み情報の登録期間は6カ月間ですので、6カ月を過ぎてから申し込むようにしましょう。

 

借入れの情報登録と抹消されるまでの期間

自動車や住宅ローンのほか、カードローンやクレジットカードによるキャッシングなど借金をする方法はいくつもありますが、どの方法を利用しても信用情報に記録されます。契約の種類・契約日・貸付日・ 契約金額・貸付金額・保証額・残債額・請求額・入金額・入金履歴・返済状況などさまざまなことが記録されていきます。契約期間中はもちろんですが、完済日または契約終了後5年間は情報が登録されたままとなります。

 

債務整理の情報登録と抹消されるまでの期間

債務整理には任意整理・個人再生・自己破産があります。それぞれ利息のカットや債務の減額、免除を行う方法ですが、信用情報機関によって扱いが異なります。KSCの場合は個人再生や自己破産の場合には決定日から10年間は抹消されずに記録され続けますが、任意整理については記録されません。JICCの場合は債務整理の事実が発生してから5年間は情報が登録されます。CICの場合は自己破産は5年間情報が記録されますが、任意整理や個人再生は記録自体がされません。信用情報機関によっては債務整理でも記録されない場合がありますが、それまでの延滞による事故情報は登録されていますので、ブラックリストの状態であることに違いはありません。なお弁護士や司法書士に依頼して過払金返還請求を起こし、過払金が返還されただけでは信用情報には記載されません。過払金請求と並行して債務整理を行うため、その債務整理の事実が各信用情報機関に登録されるのです。

 

クレジットカードの延滞はどのくらいの期間登録されるのか

クレジットカード会社が多く加盟するCICの事例で説明します。クレジットカードの返済が遅れてしまった場合ですが、約定返済日に返済できなかった場合には信用情報にAなどのマークが記載されます。これは数日遅れて入金した場合でも記載されたままとなり、これは2年間消えることはありませんが事故情報(ブラックリスト)としては扱われません。ただし支払いの遅れが61日以上または3ヶ月以上にも及ぶ延滞となった場合には事故情報として、信用情報に「異動」と記載されます。異動と記録された場合ですが、延滞解消日または債務整理を行うなどしてから5年間は登録され続けます。クレジットカードで61日以上の延滞をした場合には、その延滞を返済してから5年間はブラックリストの状態が続くのです。

 

 

信用情報に事故情報が記録されるデメリットについて

信用情報は新たなクレジットカード発行や自動車・住宅ローン融資の実行、カードローンや消費者金融などの金融業者の貸出に際して審査に使われます。信用情報に事故情報が記録されている方に対して、新たにお金を貸そうと思うでしょうか。独身の頃にクレジットカードでキャッシングして、数カ月遅れで返済した場合は当然事故情報が記録されています。4年後に結婚して家を買おうと銀行へ住宅ローンの融資を申し込んだところ、審査に落ちて融資が実行されず結局家を買うことはできませんでした。クレジットカードでの事故情報はJICCに5年間は登録されており、銀行はJICCに加盟はしていなくてもCRIN情報としてあなたの事故情報を把握できるのです。このように事故情報の登録がある状態では、新たなローンやクレジットカードの申し込みをしても審査に落ちてしまうのです。

 

 

信用情報の開示請求の方法について

ご自身の信用情報がどのような状態になっているのかが気になる方も多いと思いますが、自分の信用情報を確認する情報開示を請求することができます。もっとも手軽な開示手続はインターネットによるもので、毎日8時から21時45分まで利用でき、利用手数料はクレジットカード決済となります。ただしCICが指定したクレジットカード以外では決済ができないので注意が必要です。パソコンやスマートフォンで「お手続き前の確認事項」を確認した後に電話をかけて受付番号を取得します。電話をかける際には、クレジットカード会社などに届け出ている電話番号の電話からかける必要があり、届け出ていない電話番号の電話からでは受付番号を取得できません。パソコンやスマートフォンから必要事項や受付番号などを入力すれば、信用情報開示報告書が閲覧できますので必要に応じてプリントアウトしましょう。その他にも郵送による請求や、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡にあるCIC開示窓口で直接請求もできます。気になる開示情報の内容ですが、CICに登録した業者ごとにページが分かれており、氏名・住所・電話番号・勤務先・本人確認書類として提出した運転免許証の免許番号などとともに、入金状況は24か月分が記載されていて、請求通りの入金があった・約定日に入金がなかった、といった情報が記号によって表されています。また61日以上または3か月以上の長期延滞を示す「異動」など入金状況や返済状況、返済遅延の有無や残高、そして終了の状況などが開示されます。

 

 

信用情報機関に登録される内容と期間

信用情報とは、あなたがクレジットカードやローンなどを利用した際に記録されるもので、利用した年月日や金額、残債、約定日に返済が行われたのかなど、取引のすべてが記録されるものです。信用情報は国が指定した3つの信用情報機関が管理しており、共有できるデータもあります。記録は一定期間が経過すれば抹消されますが、長期の延滞など事故情報は返済完了後5年間は登録されるので、新たな融資を受けにくくなるといったデメリットがあるのです。