借金を減らす方法は?家族や会社にバレずに完済できるの?

借金を減らす方法は?家族や会社にバレずに完済できるの?

借金を減らして家族に内緒で完済する方法はあるの?

借金が返せずどうにもならなくなってしまった人が陥りがちな考えは「夜逃げ」や「時効待ち」で、ドラマなどでは結構うまく逃げおおせるケースがあるように見えます。

 

しかしこの2つは現実的ではありません。

 

もはや普通の人としての生活を送ることは叶わなくなり、遅かれ早かれ破綻してしまうものなのです。
もし収入の3分の1以上にまで借金が膨らんでいるのなら、債務整理を行いましょう。

 

債務整理にはデメリットもありますが、借金問題を根本的に解決することができるからです。またデメリットも夜逃げや時効待ちよりはるかに小さなものです。

 

 

夜逃げと時効で借金を減らすことはできない

夜逃げと時効待ちのメリットとデメリットについて解説しましょう。
・夜逃げのメリット
夜逃げとは夜中にこっそりと行方をくらますことです。取り立ての追求を逃れて借金の時効が成立すれば、借金は「チャラ」となります。
・夜逃げのデメリット
夜逃げの成功率は大変低いものです。現在の居場所から脱出できても、その後も新天地で暮らしていかなければなりません。夜逃げでは住民票を移すことができないため住民登録ができません。また夜逃げの際には仕事を辞めますが、当然失業手当の申請などもできません。このように生活そのものが危うくなってしまうのです。また夜逃げが発覚すれば、債権者はすぐに時効の中断を行って時効が成立しないように手を打ちます。この期間に借金は利息や遅延損害金で膨らむ一方となるのです。夜逃げはやめておくことを強くおすすめします。
・時効待ちのメリット
時効が成立すれば、借金は「チャラ」になります。
・時効待ちのデメリット
債権者が黙って5~10年間借金を見逃してくれたら時効は成立しますが、そのようなことはまずありません。時効は「中断事由」があれば何年たっても成立しないのです。中断事由には「請求」「差押えや仮差押え・仮処分」「債務の承認」があり、これらによって時効を中断させるために債権者は裁判に訴えるなどの手段を取ります。

 

時効の援用で借金を減らすための条件は厳しい

時効の期間が経過しただけでは、借金はなくなりません。借金を消滅させるためには消滅時効の「援用」という手続きが必要で、配達証明付きの内容証明郵便で債権者に時効を援用することを知らせます。時効の援用には専門的な知識が必要です。例えば時効の成立前にうっかり時効の援用を行ってしまうと債務の存在を認めたことになり、時効の中断事由となるのです。時効の援用で借金をなくすためには多くの条件がそろわなければなりません。また債権者は時効を延長させるためや時効を成立させないために、法的手段に訴えます。このように、時効の援用で借金を無くしたり減らしたりすることは難しいのです。運良くもう少しで時効期間が終了しそうになっているなら、自分で手続をするのではなく専門家に相談するのが無難でしょう。

 

 

借金を減らす現実的な方法は繰上げ返済での利息削減

借金を減らすために有効な方法としては、繰り上げ返済が挙げられます。繰り上げ返済のメリットはなんといっても利息を大幅に減らすことができる点です。繰り上げ返済では元金の返済にお金が充てられます。例えば毎月1万円返済していて元金の返済に5,000円あてられている場合なら、支払い利息は1年間で6万円にもなります。ところが1年分の12万円を繰り上げ返済したとすると、一瞬で1年間に掛かる利息6万円が消えるのです。カードローンのような高金利の借金なら返済金額にしめる利息の割合が高いため、繰り上げ返済のメリットも大きくなります。

 

 

借金の繰上げ返済に必要な2つの方法

ここからは繰り上げ返済の方法をご紹介します。借金を減らすために大変有効な繰り上げ返済ですが、まとまった資金がなければ始まらないのでそのための方法を考えます。ひとつは借金をリアルに把握すること、もうひとつは繰り上げ資金を作ることです。

 

借金の額を把握することで利息も節約できる?

毎月の返済額は把握していても、借金の総額まで把握している人は少ないものです。まずは借金の総額を正確に把握するために、信用情報の開示請求を行いましょう。どこからいくら借りているのか、利息はいくらなのかをきちんと調べるのです。信用情報には、利用履歴や支払い履歴が記録されているので、よく確認してください。一般的なカードローンやキャッシングのような無担保フリーローンの場合には、追加の借入でいつの間にか借金が増えていることがよくあります。無自覚に借金を重ねていたことに気づけたなら、それだけでも大きな進歩です。次にどの借入から返済するかを考えましょう。金利が高いものや残高が多いものを選んで繰り上げ返済すれば、簡単に利息を節約することができます。このように、信用情報から得られる情報は借金を減らすうえで大変有効なものなのです。信用情報の開示は、借入先が消費者金融や信販会社の場合には日本信用情報機構(JICC)、クレジットカード会社と信販会社の場合ならシーアイシー(CIC)、銀行や銀行系カード会社の場合なら全国銀行個人信用情報センター(JBA)のホームページから必要書類をダウンロードして郵送で申し込むことができます。

 

副業で収入を増すのはOK?

借金を繰り上げ返済するためのお金を作るために、副業で収入を増やす方法があります。もし仕事があまりハードでなく休みの日にヒマを持て余しているようなら、副業は大変有効です。収入が増えるだけでなく、遊興費の節約にもなるからです。しかし本業がハードで休みの日には寝ていたいような状態なら、副業は差し控えるべきでしょう。身体を壊して本業が続けられなくなっては元も子もなくなってしまいます。

 

 

おまとめローンで借金を減らせる

もし借入先が3社以内なら、繰り上げ返済と同時に検討していただきたいのがおまとめローンです。おまとめローンは、複数社からの借入金を一本化するというものです。つまり複数社の借金をまとめて繰り上げ返済するためのお金を、おまとめローンで借り入れるというシステムです。カードローンでは借入額が低いと金利が高くなるため、ひとまとめにすることで金利を低く抑えることができます。また、毎月の返済額を減らすことができるうえ、返済口座がひとつになって返済しやすくなるというメリットもあるのです。一方デメリットとしては、審査が厳しいことが挙げられます。おまとめローンは総量規制の対象ではありませんが、借入総額が大きくなりがちだからです。正社員でなかったり、すでに信用情報に事故情報があったりすれば、残念ながら審査には通りません。おまとめローンでどのくらい借金が減るかについてみてみましょう。例えば300万円を金利18%で消費者金融数社から借りていた借金を金利9%のおまとめローンに乗り換えたケースでは、約420万円から約350万円にまで借金を減らすことが可能です。

 

借金を減らすためのカードローン利用方法

おまとめローンは審査が厳しいため、思うように乗り換えができないこともあります。そのような場合には、自分でおまとめしてしまう方法もあるのです。まず現在の借入先の金利より低金利のカードローンや、借入限度額が高いカードローンをみつけます。そしてそのカードローンを利用して現在の借金を完済してしまうという方法で、繰り上げ返済をすればOKです。

 

 

債務整理は早めに専門家に相談しよう

借金を効果的に減らすことができる繰り上げ返済やおまとめローンですが、なかなか利用できない状態にある方も多くおられます。そのようなときに、つい「夜逃げ」や「時効待ち」の誘惑に負けそうになるかもしれません。しかし先に述べたように、これらの方法で成功することは滅多にありません。ほとんどの場合で借金が増えてしまってどうにもならなくなってしまうのです。借金を根本的に解決したいなら、勇気を出して債務整理の専門家に相談されることをおすすめします。債務整理の相談は無料で受け付けてもらえるので、お金がなくても大丈夫です。

 

家族に内緒で債務整理できて借金も減らせる方法とは

債務整理の代表的なものとして「自己破産」と「個人再生」がありますが、この2つは家族に内緒で行うことが難しいものです。裁判所に提出する書類に家族個人でなければ入手できないものがあるためです。また自己破産の場合なら、資産の差し押さえなどが行われてしまいます。家族に内緒で債務整理を行いたいのであれば、任意整理を検討されることをおすすめします。家族が保証人になっていたら無理ですが、そうでなければ弁護士が窓口となって手続きを進めてくれるうえ、解決までに掛かる期間が3ヶ月程度の短期間であるため、秘密裏に手続きを終えられる可能性が高いのです。

 

 

借金を減らして家族や会社にバレずに完済したいなら

夜逃げや時効待ちではなく、根本的に借金問題を解決するための方法をご紹介しました。債務整理には、家族や会社にバレずに行うことができるものもあります。しかし、借金が大きく膨らみすぎると打つ手はなくなり、自己破産するしかなくなってしまうかもしれません。自己破産では家族や会社にバレてしまうことになるため、借金問題はできるだけ早いうちに解決されることをおすすめします。悩んで無駄に時間を過ごすのではなく専門家に相談されるのが、借金問題の最も早くて確実な解決方法なのです。