債務整理の手続きの流れ～必要書類と完済までの期間目安～
「借金が減額できるらしい…債務整理ってのをしてみよう！」
そう思い立ったとき気になるのは、具体的にどのように手続きを進めたらいいかということ。
まずどこに行って何をしたらいいのか、どういう流れで手続きが進むのか…スムーズな債務整理のために、ざっくり把握しておきましょう。
ここでは債務整理手続きの流れと、手続きがグッとかんたんになる進め方を見ていきます。
債務整理の進め方3種類
債務整理の進め方には大きく分けて3つあります。
自分で手続きする
裁判諸費用だけなので安く済みますが、それ相当の知識と貸金業者を説得する交渉力が必要。一般の方にはまず無理です。
司法書士に依頼して手続きする
弁護士に比べて依頼料は安いですが、扱える金額に制限があることと、裁判所には自分で行かなければいけないことがデメリットです。
弁護士に依頼して手続きする
司法書士に比べれば若干依頼料は高くなりますが、手続きをすべてお任せできるので安心。これが一番確実で、自分の手間が少なくて済む方法です。
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債務整理の流れ
弁護士にお任せすればスムーズに進めてくれるので安心。でも、実際弁護士はどうやって手続きを進めるのでしょうか？
個人再生や自己破産など他の債務整理に比べ手続が分かりやすいので、任意整理を例に手続きの流れを見ていきましょう。
任意整理は、裁判所を通さずに消費者金融などの債権者と交渉して返済計画を見なおしてもらう整理方法です。
任意整理の流れ・手続き方法
1. 取引履歴の収集
借入先から、借入と返済の状況を示す書類を集めます。
金融機関は、取引履歴の開示請求には応じなければいけないというルールがあります。しかし、取引履歴が非常にわかりづらかったり、一部しか開示しないといった事例もあり素人ではうまく全ての取引履歴を収集できない可能性があります。
また、取引履歴の請求には2、3か月かかることもあります。
2. 利息制限法に基づいて再計算
取引履歴が集まり、借金と返済の経過状況を把握できたら、利息制限法に基づいて再計算します。
再計算によって正しい負債の総額がわかります。
過払金の計算は複雑な上、正確な取引履歴が必要になります。腕のいい弁護士に依頼するのが吉。
3. 過払金返還請求
払いすぎていた利息があれば、過払金として返還請求でき借金の総額を減らすことができます。
4. 金融機関との和解交渉
通常は、将来利息のカットと、残りの借入額を3年程度で完済することを定め和解交渉していきます。
弁護士などの専門家でなければ、交渉に応じないという業者がほとんど。自分での債務整理が難しい最大の理由がこれです。
実績と交渉力がモノを言う場面。依頼する弁護士事務所によっても業者の対応が違ってくるので、弁護士選びは慎重に。
5. 和解の成立
和解契約が成立すれば、交渉で決まった返済内容に従って借金返済をしていきます。
個人再生など他の債務整理の場合
個人再生なども自分だけで手続きするのは非常に困難です。
個人再生や自己破産は裁判所を通すので、自分が裁判所へと行かなければいけません。
裁判書は、土日は休みなので会社を休んで平日に行くことになると思います。
さらに、個人再生や自己破産ができるかは裁判書で認められるか次第なので、苦労して提出書類などを準備をしても知識不足が原因で上手くいかないというケースも十分にありえます。
弁護士などの専門家に任せれば難しい手続を代わりに行ってくれるだけではなく、債務整理の結果も望ましいのもになる可能性がグッと上がります。
また、弁護士や司法書士に依頼すれば債務整理の手続を開始した時点で債権者に受任通知が送付されるので、すぐに取り立てを止めることもできます。
債務整理の流れまとめ
任意生理の手続きを大まかにまとめるとこんな感じです。
依頼→書類集め→払い過ぎがないか計算（あれば請求）→業者と交渉→和解
任意整理は裁判所を通さない債務整理の方法ですが、それでもこれだけ多くの手間や時間がかかるんです。
「なんか難しそう…」と思ってしまうかもしれませんが、弁護士に依頼すればすべての手続きを代行してくれるので、お任せで大丈夫です。
手続きを始めたい！まず、自分は何をしたらいい？
あなたが法律のエキスパートでない限り、まず弁護士に相談しましょう。
司法書士より弁護士の方が金額の制限もなくできることが多いので、例えば140万円を超える過払い金があった場合もそのまま依頼を継続できますし、平日時間を作って裁判所に行ったりする手間が省けます。
ただし、弁護士事務所に依頼すればどこでもいいというわけではありません。手続き内容からもわかる通り、弁護士選びは交渉力・業者も認める実績・誠実な依頼対応がポイント。なおかつ、初期相談費用を抑えることができる良心的な事務所を選ぶようにすれば、もう債務整理は半分成功したようなものです。
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