債務整理で無料相談する前の準備まとめ!なに聞かれる?持ち物は?
無料相談っていったいどんなことを聞かれるの?どこくらいの時間がかかる?
借金相談では、次のようなことを弁護士から聞かれます。
・借金の総額
・借入先の数
・毎月の返済額
・仕事と収入
・家族構成
・希望する債務整理方法
・財産の有無(自宅や自動車など)
・家計から月々いくら返済に回せるか
・借金をした理由(ショッピング、ギャンブル、減給、退職など)
初回の無料相談にかかる時間は概ね30分~45分くらい、長くて小一時間だとされています。借金相談を恥ずかしいと感じるかたもいるでしょうが、弁護士はトラブルを解決するプロです。多重債務者であることを非難されることはありませんので、楽な気持ちで相談してみましょう。
無料相談のときに必要な持ち物は何?相談すると契約されられる?
無料相談の際には、いくつか用意しなくてはならない物があります。
・身分証(免許証、保険証、パスポートなど)
・印鑑
・銀行の通帳すべて
・借入先をまとめた一覧表
・借入の契約書
・クレジットカードとキャッシングやカードローンなどのカード
・給与明細や確定申告書など過去2年間の収入がわかるもの
・自宅や自動車を所有していることがわかる書類(登記簿謄本、車検証、保険証書など)
・債権者や裁判所から届いた書類
・退職金の証明書類
・ヤミ金との取引履歴
「無料相談っていうけれど本当に無料?相談後に契約しなくても大丈夫?」「電話やメールで無料相談をすると、勧誘の電話やDMが来るんじゃないの?」「無料相談に行ったら、しつこく勧誘されて契約させられたりしない?」などと疑問を持つかたもいます。しかし、弁護士や司法書士が無料相談をする理由は、主に集客のためです。弁護士も昔のように「先生」と呼ばれて威張るような殿様商売をしていては誰も利用してくれないので、サービス業と同じような手段で利用者にアピールしなくてはなりません。現代はインターネットで何でも知られてしまう世の中なので、無料と言っているのに料金を取ったり契約を強要してくることもありません。そんなことをしたら、その法律相談所の信用はがた落ちになってしまいます。また、電話やメールなどインターネットを使った無料相談なら匿名で出来るため、相談後に勧誘されることもないため安心です。もし強引な勧誘をする事務所があれば、悪徳業者の可能性があるので絶対に契約してはいけません。
相談をしたことが周囲の人にバレないか不安
弁護士には守秘義務があるので、相談をした人の情報を漏らすことはありません。しかし、噂がすぐに広まってしまうような田舎だと、法律事務所に出入りすることを見られる心配をするかたもいらっしゃるでしょう。そのような場合は遠方に事務所を構えていても、無料出張相談を行っている弁護士に相談する方法もあります。無料相談を行っている弁護士事務所は、市民会館などの会場を借りて相談を受付けてくれます。
無料相談の時にチェックする重要ポイント
無料相談を受けてから依頼を検討している場合は、無料相談時にチェックしておきたいポイントがあります。
・料金体系が明確かどうか
事務所のホームページに着手金や基本報酬金などが明記してあることが理想ですが、そうでない場合は初回の無料相談時に教えてくれる弁護士がよいでしょう。費用表を提示してくれたり、契約前に見積書を作成してくれる弁護士は信頼度が高いといえます。反対に、なかなか報酬額を提示してくれない弁護士は、相場よりも高い金額を提示してくることもあります。そのような法律事務所は避けたほうがよいでしょう。
・債務整理のデメリットも解説してくれる
債務整理にはデメリットやリスクもあります。債務整理をすると、その後の5年~10年間は新たな借入も出来ずクレジットカードを作ることも出来ません。また、債務整理の中でも自己破産を選ぶと借金が帳消しになりますが、自宅や自動車、預貯金など20万円以上の財産は没収され返済に充てることになります。さらに、国が発行する官報に名前や住所が載るため、絶対に周囲の人に破産したことがバレないとは言い切れません。このようなリスクもあることをちゃんと説明してくれる弁護士は、レベルが高いといえるでしょう。
・依頼人の要望を尊重してくれる
特に、債権者と債務者の話し合いで和解する任意整理などの場合は、依頼人の意向が重要になります。そのため、事務所の都合や利益ばかり優先する弁護士は、避けたほうがよいでしょう。中には経済状況から見て自己破産するしかないのに、どうしても破産は嫌だという依頼人もいるでしょう。そのようなかたにも、どうして自己破産以外の方法は無理なのか、根気良く説明出来るのがよい弁護士といえます。
債務整理をするときの無料相談先の選択方法
債務整理では、まずはいくつかの法律事務所に無料相談をしてみて、その中から自分に一番合っているところに依頼するという流れになります。メールや電話であれば何度でも無料で相談してくれる事務所もあるので、そういったサービスを行っているところを積極的に利用しましょう。また、債務整理の相談では、必ず借金トラブルの解決の実績や経験が豊富な弁護士を選ぶ必要があります。弁護士といっても得意な専門分野と、そうでない分野があります。例えば、離婚問題ばかりを扱っている弁護士に債務整理を頼んでも、勝手がわからずに失敗してしまう可能性もあるといえます。さらに、債務整理専門の弁護士でも、闇金との交渉は未経験で取り扱っていない場合もあります。もし闇金から借入をしてしまった場合は、必ず闇金問題を扱っているかどうか無料相談の際に問い合わせてみましょう。
無料相談には女性専用窓口もある
女性専用の無料相談窓口を設けている弁護士事務所もあります。女性専用窓口は、基本的にすべて女性のスタッフが対応してくれたり、女性弁護士が担当してくれる仕組みになっています。女性は借金トラブルの他に、家族との関係に悩んでいたり、夫との離婚を検討しているケースもあります。また、収入が低い女性も多いため、弁護士費用の支払が困難な場合もあります。そのような女性特有の悩みを抱えているかたに、同じ女性が丁寧に相談にのってくれます。
メールや電話で24時間いつでも相談可能な法律事務所もある
メールでの相談であれば、時間や曜日を気にせずにいつでも相談が出来ます。また、24時間対応のフリーダイヤル窓口を設けている事務所もあるため、夜遅くまで仕事をしている人や家族が居ないときに相談をしたい人などには、活用することをおすすめします。さらに、上記で紹介した無料出張相談を利用すれば、家の近くに弁護士事務所がなくて困っている人も安心して利用出来ます。
専門家へ債務整理を依頼するメリットって何?
個人でも手続き可能な債務整理方法はあります。しかし、ある程度の専門知識が必要なことに加えて、手続きのための書類を集める手間もかかります。もし集めた書類に不備があれば、せっかく裁判所に申請しても1からやり直しになってしまうこともあります。また、債権者と債務者が任意で話し合って借金の減額について和解する任意整理は、あくまでも任意なので借金した本人が金融業者などに申し出ても最初から応じてくれないこともあります。任意整理をすると利息制限法で債務を再計算するため、過払い金が発生しているケースがあります。貸金業者はできれば過払金を支払いたくないので、あの手この手で債務者に過払い金請求を諦めさせようとします。しかし、素人にはどんなに強硬な態度の消費者金融でも、法律の専門家が出てきた途端に態度を変えて債務整理に対応してくれます。また、専門家に依頼すれば面談は最初の1回か2回で済んで、あとの手続きはすべてお任せすることが出来るところも便利だといえます。弁護士に依頼して受任通知が債権者に送られれば、どんなにしつこい取り立てもあっさりと止まります。
ホームページの無料診断ではどんなことがわかるの?
インターネットのホームページで無料の診断が出来るチェックシートを設けていたり、シミュレーションのサービスを行っている弁護士事務所もあります。電話やメールで直接やり取りをする前に、まずは試してみたいというかたには最適といえるでしょう。
債務整理で無料相談する前の準備まとめ
・無料相談では借金の理由や仕事のこと、年収や家族構成などを聞かれる
・相談時間は30分~1時間程度
・無料相談では借入先の件数や借入総額を聞かれるため、事前に一覧表を用意しておくこと
・無料相談の際には身分証と印鑑、通帳とクレジットカード、借入の契約書や収入を証明する書類などが必要
・弁護士は無料相談後に勧誘しない、しつこく勧誘するところは悪徳業者の可能性あり
・守秘義務があるため借金相談が周囲にバレることはないが、心配なら遠方の弁護士を選ぶことも出来る
・料金が明確で、依頼人の要望を尊重してくれ、債務整理のデメリットも解説してくれる弁護士が良い
・メールや電話なら何度でも無料で相談してくれる事務所もある
・必ず債務整理の経験が豊富で実績がある弁護士を選択すること
・女性専用窓口を設けている事務所もある
・24時間対応のフリーダイヤル窓口を設けていたり、出張無料相談を行っている事務所もある
・素人が債務整理をすることは困難であり応じてくれない債権者もいるため、専門家に相談したほうがよい
・ホームページで無料診断サービスを行っている事務所もある