クレジットカード利用停止の理由と対処法丸分かりガイド!
クレジットカードの利用停止原因ごとに利用再開方法を徹底解説!
クレジットカードで買い物代金を決済しようとしたとき、店員さんから「このカードは使用できません」と言われてしまってドキッとしたことはありませんか?
なぜこのようなことが起きるのかには、いくつか理由があります。
このページでは、クレジットカードが利用停止になる理由とその対処法について、詳しく説明しています。
一通り読んでおくだけで、突然利用停止になっても慌てずにすみますよ。
クレジットカードが利用停止になる理由はこんなにある
クレジットカードが利用停止になる理由として考えられる理由を挙げてみましょう。
それぞれについてどのような状況なのかを解説します。
カード会社側の判断によるもの
・有効期限切れ
・利用限度額のオーバー
・高額商品の購入
・支払いの遅延
・暗証番号の間違い
・紛失届や盗難届が出ている
有効期限切れ
クレジットカードには有効期限が設けられていて、多くの場合更新時期が近づくと新しいクレジットカードが書留や本人限定受取郵便など、確実に本人が受け取れる方法で送られてきます。したがって留守にしていたり住所が変わっていたりすると配達されずに持ち帰られ、保管期限が過ぎるとカード会社へ返送されてしまいます。新しいカードが送られてこないもうひとつのケースとしては、更新審査に通らなかったことが挙げられます。これまでに何度か支払いの遅延が重なったり、カードの現金化などのような規約違反があったりしたような場合などには更新が見送られます。その他クレジットカードを作った後に一度も利用していないという場合にも、自動更新されないことがあります。
利用限度額のオーバー
クレジットカードにはカードを使って買い物ができる上限金額が決められていて、これを利用限度額といいます。この額を超えて利用することはできません。特に分割払いやリボ払いを利用している方は、利用限度額オーバーとなることがよくあるのでご注意ください。
高額商品の購入
各クレジットカード会社ではセキュリティを強化して不正防止に努めています。フロアリミットと呼ばれるもので、悪意のある第三者によるクレジットカードの不正利用を防ぐための措置です。
支払いの遅延
利用額の支払いは期日までにきちんとできていれば、このようなことにはなりません。ほとんどの場合は、銀行口座の残高不足が原因で1円でも足りなければ引き落としは実行されません。
暗証番号の間違い
暗証番号を3回連続して間違うと、ロックが掛かりクレジットカードの利用ができなくなります。これも悪意の第三者による不正使用を防止するための措置なのでしかたありません。
紛失届や盗難届が出ている
紛失届や盗難届が出されたクレジットカードは利用停止の措置が取られます。その後、クレジットカードが見つかってもすでに無効となっているため、再び利用することはできません。
カードの物理的なトラブル
・磁気ストライプの異常
・ICチップの異常
カードの物理的なトラブル
その他、磁気ストライプやICチップの異常などカードの物理的なトラブルでデータが正確に読み取れないという場合もあります。
クレジットカードの利用停止の連絡・通知が来るのはいつ?
クレジットカードの利用停止通知が郵送で届くのは、指定引き落とし日に口座振替ができなかったときです。文面には指定日に引き落としができなかった旨と、入金方法が記載されています。入金は再引き落とし日が設定されている場合には、すぐに口座に入金しましょう。また別口座に振り込むように指示されたときにも、すぐに振り込んでください。いずれも指定期日までに入金すればお咎めなしですが、度重なったり期日を守らなかったりすると悪質とみなされ、強制解約や最悪の場合には裁判沙汰にまで発展します。くれぐれもご注意ください。
利用停止になったら即、ブラックリスト入り?
巷でよく聞かれるブラックリストは、クレジットカード会社や金融機関共通の信用情報データベースのことです。個人の信用情報は、CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)とJICC(日本信用情報機構)という機関に記録され、金融機関での審査の際などに参照されます。ブラックリストに載せられてしまうのは、
・返済日より61日以上または3ヶ月以上の支払遅延(つまり延滞)があった場合
・返済ができなくなり保証契約における保証履行が行われた場合
・裁判所が破産を宣告した場合
つまり、利用停止の状態が3ヶ月以上続いたり債務整理を行ったりすればアウトということになります。注意したいのが、携帯電話の利用料金を滞納してしまったときです。利用料金に携帯本体の代金が分割で含まれている場合が多いのですが、この場合もブラックリストに載ってしまいます。ブラックリストに載ってしまったら、新規のフォーンが組めなくなるだけでなく、現在使用しているカードまで利用停止になったり、カードの更新ができなくなったりします。
クレジットカードが利用停止に!原因別の対処法は?
クレジットカードが利用停止になったときの対処法を、原因ごとにそれぞれ解説しましょう。
・有効期限切れ
有効期限切れに気づかなかったということは、更新されたカードが手元に届かなかったということです。この場合、本人が受け取れないままカード会社に返送されてしまったか、そもそも更新されなかったかのいずれかに原因があります。まずはカード会社まで問い合わせてみてください。返送から日が浅ければ再郵送してもらえるかもしれません。しかし長期間放置していた場合には、再発行の手続きが必要になります。また更新審査に通らなかった場合には、諦めるしかありません。クレジットカードの審査は更新時にも行われ、滞納や延滞、規約違反などが多ければ更新されず自動解約となることがあります。このようなことは、他のクレジットカードや消費者金融での延滞や滞納していてもありえます。いずれにしても審査を通らなかったわけですから再契約や再発行は難しいでしょう。またクレジットカードを作った後に一度も利用していないという場合にも、自動更新されないことがあり、特に年会費無料のクレジットカードではよくあることです。その際は信用情報としては傷つきませんが、優良顧客ではないと判断されたわけですから新規での再入会は難しいでしょう。ここまでのことに当てはまらないなら単に配達が遅れているだけかもしれないので、一度カード会社に問い合わせてみることをおすすめします。
・利用限度額のオーバー
分割払いやリボ払いを利用している方は、利用限度額オーバーとなることがよくあるのでご注意ください。この場合にはカード会社に連絡の上、繰上げ返済すればすぐに利用枠を復活されることができます。結婚式や引っ越しなど一時的に利用限度額を超えそうなことがわかっている場合には、一時的に利用限度枠の増枠を検討されてはいかがでしょうか。通常の増枠に比べて審査は緩やかなので多くの場合増額を受付けてもらえます。
・高額商品の購入
この場合には本人確認ができればすぐに利用停止を解除してもらえます。
・支払いの遅延
銀行口座の残高をチェックしてください。そのうえですぐにカード会社に電話して指示された方法で入金しましょう。入金の確認ができた段階で利用停止は解除されます。
・暗証番号の間違い
この場合にはカードの再発行となるため、カード会社に連絡して手続きしてください。再発行までには2~3週間掛かります。ロックが掛かる前なら、暗証番号照会手続きを取ることができます。カスタマーサービスに連絡して必要書類を送付してもらいますが手続きには1週間程度掛かります。
・紛失届や盗難届が出ている
この場合は新しいクレジットカードを発行してもらうしかありません。悪意のある第三者による不正使用の防止のための措置ですから諦めましょう。
・カードの物理的なトラブル
カード会社に連絡してカードの再発行を行いましょう。なおカードの再発行には手数料が必要な場合があり、料金は1080円となっているところが多いようです。カードを再発行したら、手元にある古いカードはハサミで細かく切ってから廃棄してください。
カードの利用停止から再開まではどんなふうになっている?
カードの利用停止となった理由によって、利用再開までの流れは違ってきます。ここでは、利用限度額オーバーによるものについて解説しましょう。利用停止となった後、すぐに繰り上げ返済をするか、次回の引き落とし日まで待つかによって再開までの日数は異なります。いすれにしても、カード会社が入金を確認した後にカードの利用停止は解除され再びカードが利用できるようになりますが、振込手数料が必要です。利用再開までに必要な日数はカード会社によって異なりますが、繰り上げ返済の場合には比較的短期間で利用再開が可能となるようです。
カードの利用を再開できないのはどんなとき?
延滞による利用停止の場合には、カードの利用を再開できないことが多いのです。滞納金を返済するには、カード会社から指定された口座か通常利用している引き落とし口座へ必要な金額を入金します。このとき振込手数料に加えて延滞損害金の支払いも必要です。利用限度額オーバーの場合なら、この後でカード会社が入金を確認すればカードの利用停止が解除されて再びカードの利用ができるようになります。しかし延滞の場合では悪質だと判断されてしまったら返済しても利用停止の解除がされないこともあります。うっかり支払いを遅延してしまったらすぐにカード会社に連絡してください。そして支払いの意思があることを示した上で、すぐに入金して悪意のない延滞だったことをアピールしましょう。
クレジットカード支払い滞納は3ヶ月で強制解約される
クレジットカードの支払い滞納が3ヶ月以上続くと延滞となり、信用情報機関(ブラックリスト)に登録されてしまいます。こうなってしまっては強制解約となり、返済しても復活はできません。遅延ですんでいる間に返済できないことが見込まれるようであれば、カード会社に相談してリボ払いに変更したり一時的にカードローンを利用して現金を調達したりしたうえで債務を完済するなど、速やかに適切な行動をとることが大切です。
利用停止を解除できなかった場合、新規に他のカードは作れるの?
例えばA社のクレジットカードが利用停止の状態になっていると、新たに他のカードを作ることはできません。先ほど説明した信用情報機関の記載内容は全ての金融機関が参照しているため、A社のクレジットカードで利用停止の状態が続いていることは他社に筒抜けなのです。こうなってしまうと新たに他社カードが作ることができなくなるのです。
利用停止のクレジットカードでETCカードを利用するとどうなる?
意外なようですが、クレジットカードが利用停止になっていても付帯サービスのETCは利用できます。ETCカードの利用時には有効期限のみがチェックされ、クレジットカードが利用停止状態になっているかどうかについてはチェックされないシステムになっているためです。なお有効期限切れのETCカードでレーンを走行すると、開閉バーは開かず大事故につながる恐れがあり大変危険です。またクレジットカードが利用停止になっていることを知っていながら、ETCを利用するような行為はやめましょう。
一つのカードの利用停止で影響は他のカードにも及ぶ
いくつかのクレジットカードを持っていてその中のひとつが利用停止になった場合、他のカードはどうなるのでしょうか?一時的な利用停止の場合なら大丈夫ですが、利用停止が長期化しているような場合なら現在利用している他社のカードまで利用停止になったり、更新されなくなったりする可能性があります。信用情報機関の記載内容は全ての金融機関が共有できるためです。万一クレジットカードが利用停止になってしまったならすぐに適切な対応をして利用停止の解除をしてください。
クレジットカードの利用停止を回避するポイント
クレジットカードが利用停止になる理由をよく理解しておけば、利用停止になってしまうことは回避できます。まずはお持ちのクレジットカードの有効期限や利用限度額を確認しておきましょう。また支払期日の前日には引き落とし口座の残高を確認して、不足がないように余裕を持って入金しておいてください。しばらく使っていないクレジットカードは暗証番号を間違って記憶しているかもしれません。3回続けて入力ミスをしてしまう前に、そのカードの使用を中止してカード会社に暗証番号の照会をすることで利用停止を回避できます。ショッピングしながらポイントを貯めることができるメリットいっぱいの便利でお得なクレジットカードですが、上手に活用しないとあなたの信用に傷が付いてしまうというリスクが発生する危険性も併せ持っていることを、記憶の片隅に留めておいていただければと思います。
クレジットカードの一時的な利用停止は不可能
クレジットカードを自分で利用停止にしたい場合の方法について説明します。まずカード会社に電話しますが、紛失ダイヤルや盗難ダイヤルに連絡すると即時に利用を停止することができます。クレジットカードの利用停止は、24時間365日受け付けているので、利用停止の手続きは簡単にできます。しかし自分で利用停止にしたカードを復活させることはできません。一度停止としたカードは「事故カード扱い」となりカード自体が無効となります。したがって実際には一時的に利用停止したクレジットカードを復活させることはできません。これは不正利用を防止し安全にクレジットカードを利用してもらうための措置です。結局、新しいクレジットカードを再発行することになりますが、延滞や強制退会ではなく自分で利用停止にした場合であれば再審査に影響はなくスムーズに再発行されます。
クレジットカードが利用停止になる理由と対処法を知っておこう
クレジットカードが利用停止になる理由と、停止解除のための対策方法をご紹介しました。クレジットカード利用の停止原因には自業自得というしかないものから、カード利用者を不正使用の被害から守り安心して利用できるようにするためのものまで、さまざまなものがあることがご理解いただけたと思います。いかなる理由であっても、利用停止を放置しているとロクなことにはなりません。ご紹介した解決法を役立てていただき、できるだけ早期に利用停止の解除を行うことをおすすめします。