キャッシュパスポートとクレジットカード|どう違う?どっちが便利?
海外で使用する場合はどっちが便利?特徴の違いを徹底比較!
海外留学や海外旅行に行く人にとってかなり便利だと評判のキャッシュパスポートですが、上手に活用できていますか?
「そもそもキャッシュパスポートってなに?」という方のために説明しておくと、キャッシュパスポートとは、海外で使えるクレジットカード兼キャッシュカードのようなものです。
クレジットカードのようなものなら、クレジットカードを持っていけばいいじゃん!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
キャッシュパスポートとクレジットカードは確かに似ているのですが、決定的な違いがいくつかあり海外で使うならキャッシュパスポートの方がずっと安全で便利なんです。
この記事では、キャッシュパスポートとクレジットカードの違いや、なぜおすすめなのか、どういう使い方をすればオトクになるのか、といったことを解説していきます。
これから海外に行く予定がある方、まだキャッシュパスポートを作ったことがない方、持っているけど手数料が気になって使っていない方は、ぜひ参考にしてくださいね。
キャッシュパスポートとクレジットカードはここが違う!色々な観点から違いを比較してみよう
さてキャッシュパスポートとクレジットカードは何がどう違うのか、一つずつ解説していきましょう。まずクレジットカードは後払い式なので、言い換えると一時的にカード会社に立替てもらう借金のようなものです。そのため誰でも契約できるわけではなく、クレジットカードを作るときには審査が必要ですし、申込条件として年齢制限や安定した収入があることなどが定められています。18歳未満の学生が海外にいくからと言って、クレジットカードを作ろうと思っても難しいでしょう。しかしトラベルプリペイドカードのキャッシュパスポートは前払い式のプリペイドカードなので、年齢制限や審査の必要がなく、申し込みをすれば1週間程度で本人限定受取郵便物の通知書が届き、本人確認書類を提示すればすぐに受取が可能です。またクレジットカードと違って前払い式なので、つい使いすぎてしまって翌月の請求で悲鳴を上げるなんてこともありません。事前に入金委任状の登録をしておけば、家族がカード保有者の代わりにキャッシュパスポートに入金ができるので、子供が旅行や留学で海外に行く場合でも安心して持たせることができます。入金委任状の登録はオンライン上でできますし、登録後は銀行窓口やATM、インターネットバンキングから振込をすれば、簡単にカードにチャージできます。現金が急に必要になった場合、クレジットカードにもキャッシング枠があれば現金を引き出せる場合もありますが、キャッシング枠を利用すると日々利息が発生してしまうので、あまり使いたくないという人も多いと思います。そんなときでもキャッシュパスポートならMasterCard対応のATMで現金の引出しも可能です。とても便利な反面、キャッシュパスポートを利用したことがある人は知っているかもしれませんが、残高が残った状態でしばらく使用しないと手数料がかかってしまうというデメリットもあります。でもこのデメリットは実は上手に使えばかからないようにすることもできるんですよ。
キャッシュパスポートの手数料は高いから…
本来かかる手数料をかからないようにするなんて、なんか悪い方法なんじゃ…と心配しないでくださいね。まずはキャッシュパスポートの手数料について詳しく説明しておきましょう。キャッシュパスポートにかかる手数料は入金手数料・ATM引き出し手数料・月間カード管理料・カード清算手数料・為替手数料です。入金手数料は入金金額の1%となっていますので、最小入金額の10,000円入金した場合は100円ですね。ATM引き出し手数料はキャッシュパスポートを使って、MasterCard対応のATMから現地の通貨で引出しをする場合にかかる手数料です。MasterCard決済ができるお店であれば、ATMからわざわざ引き出さなくてもカードでキャッシュレス決済ができるので、急ぎでどうしても現金が必要な場合だけかかる手数料です。キャッシュパスポートは1枚のカードで9つの通貨に対応していて、手数料の金額は通貨によって違います。日本円であれば200円、アメリカであれば2米ドル、欧州は1.75ユーロ、イギリスなら1.50英ポンド、オーストラリアなら2.50豪ドル、ニュージーランドなら2.75NZドル、カナダなら2カナダドル、シンガポールなら2.50SGドル、香港なら14香港ドルとなっています。またATMによっては別途ATM手数料がかかることもありますので、現金を引き出さずになるべくカード決済をするようにしておくと良いかもしれませんね。月間カード管理料という手数料は基本無料なのですが、カードに残高が残ったまま12か月以上利用しない場合、13ヶ月目から毎月150円が発生してしまいます。一か月は150円でもただ放置しているだけで毎月かかってしまってもったいないので、当分海外に行く予定がない場合は空港でカードの残高を使い切るようにしておきましょう。カードの残高を140円以下の状態にしておけば、月間カード管理料がかからないようにすることもできるんですよ。カードに残っている残高を清算しようとすると、清算手数料が500円+消費税+振込手数料が発生してしまうので、よほど残高がたくさん残っているとかでなければ、使い切ってしまった方が良いかもしれませんね。あとは為替手数料です。キャッシュパスポートのアカウント内で通過を日本円から外貨に両替をする時や利用金額を日本円から外貨として引き落とす場合などは4%の為替手数料が発生します。ただ為替手数料は日本円を外貨に両替する時は基本必要なものなので、キャッシュパスポートに限ったことではないですね。しかしキャッシュパスポートの場合、この為替手数料も上回るほどオトクに両替ができる場合もあるんですよ。
通貨の両替にキャッシュパスポートを使うとお得になる可能性も!
キャッシュパスポートは他のカードと違って、入金時のレートが適用されるので入金後に為替相場を気にする必要がないという特徴があります。ということは円高の時に外貨に両替しておけば、両替手数料分を節約することもできるというわけです。相場をリアルタイムでチェックしておきさえすれば、普通の両替所を利用するよりキャッシュパスポートの方が、もっとオトクに使用することができるんです。逆に円安の時にチャージしてしまうと、損をしてしまう可能性もありますので注意してくださいね。為替レートはニュースでも毎日報道されていますが、証券会社や銀行などのウェブサイトでもリアルタイムで確認することができますね。ちょっとここで円高と円安がよく分からないという方のために少しだけ解説しておきましょう。1ドル=100円から1ドル80円になるときは円高という状態で、1ドル=120円になるときは円安の状態です。1ドル=100円の時に、10ドルのものを買うと1000円かかりますが、1ドル=80円の時に10ドルのものを買うと800円で買えます。同じ価格のものでも円高の時に買えば、安く買えるんですよ。実際には1ドルが80円になったり120円になったりするほど大幅な変動はあまりなく、分かりやすいように少し大げさにレートを設定しているので、実際のレートの動きを観察してみて感覚をつかんでくださいね。海外旅行に行く時は円高の時の方が良いのですが、海外旅行が人気のシーズンは円安になる傾向にあるので、円高の時期にキャッシュパスポートにチャージをしておくと、たとえ世の中が円安の状態でもキャッシュパスポートに入れておいた分は得をするというわけです。
クレジットカードとキャッシュパスポート|クレジット機能ではどっちが便利?
キャッシュパスポートがオトクに使えるとしても、クレジット機能が不便なのは困りますよね。実はキャッシュパスポートと言ってもMasterCardのロゴマークが入っているので、一見するとクレジットカードとあまり変わらないんです。ですからホテルの支払いやショッピングも、マスターカード加盟店ならどこでもデビットカードやクレジットカードと同じように使用することができます。世界全国210以上の国や地域で利用できる上に、ご優待キャンペーンや優待特典が受けられるお店などもあり、現金で支払うよりもオトクに決済することができるのも嬉しいですね。利用する時はカードを提示して、サインか暗証番号を入力すればOKです。またクレジットカードの場合、万が一紛失したり盗難にあったりするとすぐにカードを停止しないと限度額いっぱいまで利用される危険性がありますし、カードの再発行も時間がかかりますよね。キャッシュパスポートの場合は最初に無料でスペアカードが発行されますので、スペアカードを使えばそれまでと同じように使用することができます。万が一悪用されたとしても、チャージしている金額で済むのも安心ですよね。マスターカードとスペアカードは見た目がほぼ同じなので、スペアカードの方に自分で分かるように目印をつけて同じ場所に保管せず別々の場所に入れておくようにしましょう。暗証番号(PIN)もそれぞれに設定しなければなりませんので、忘れてしまったりごちゃ混ぜになってしまったりしないように気を付けてくださいね。
おすすめ情報!キャッシュパスポートの便利な使い方
海外留学に子供を海外に行かせる時、安全性なども考えると現金はあまり持たせたくないですよね。そんなときもキャッシュパスポートを持たせていれば買い物や生活費の管理がしやすく、学校がクレジットカード決済をOKしているところであれば、学費の支払いにも使えます。専用アプリや専用ホームページの「マイアカウント」を使えば、取引履歴や残高を確認することができるのも便利ですね。クレジットカードと違って必要な金額を事前に入金しておけるので、使いすぎる心配もありません。長期留学でも日本から簡単に送金できるので日本国内と同じような感覚で過ごせるのも良いですね。また海外旅行で複数の国に行く時でも、その都度両替所に並ぶ必要がなく、有利なレートの時にチャージをしておけばメリットも大きくなります。海外出張で急に帰国予定が延びたとしても、入金委任状の登録をしておけば日本国内にいる家族から送金してもらえるので資金の心配をする必要がありません。万が一スペアカードもまとめて盗難に遭ったとしても、キャッシュパスポートのカードサービスは24時間365日利用できるので安心です。帰国時に残高がたくさん残っている場合は、手数料がかかりますが清算して払い戻しをすることができるので、外貨を使い切れずに持ち帰って両替をしないといけないなんて面倒もありません。何より一枚のキャッシュパスポートで、日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドルと9つの通貨に対応できたり、加盟店でキャッシュレス決済が出来たりするのが便利すぎるので、海外に行く機会が多い人は作っておいた方が良さそうですね。
デビットカードとキャッシュパスポートの機能は同じ?どう違う?
最近はクレジットカードとは別に、デビットカードという銀行口座と直結しているカードもありますね。クレジット決済ができるところならデビットカードで銀行口座の預金から直接取引が完了するので、こちらも便利なカードの一つです。銀行口座の残高以上には使えないので、後払い決済のクレジットカードよりも安心なのもデビットカードの特長ですね。ではデビットカードを海外で使用する場合はどうなのでしょうか。まずデビットカードの種類によっては、海外では使えないものもあるという点は注意しておかなくてはなりません。例えばVISAやJCBのデビットカードは海外でも使えますが、J-Debitは海外では使用することができません。また口座と直結しているので、紛失や盗難にあってしまうと口座に入っているお金がすべてなくなってしまう危険性があるのも怖いですね。デビットカードと直結している口座を、デビットカード用として割り切って必要な分だけを入金しておけば安心感は得られるかもしれませんが、それなら必要な分だけチャージできるキャッシュパスポートで充分な気がします。それにデビットカードの場合は、利用時の為替レートが適用されるので、利用する時に毎回その時の為替レートを気にしないといけないのも面倒ですよね。国内での利用であればデビットカードは便利ですが、海外に行くならキャッシュパスポートの方が利点は多いように思います。
万が一を考えればキャッシュパスポートの方が安心なことも!
万が一キャッシュパスポートを紛失してしまった場合や盗難に遭ってしまった場合については、これまでにも説明してきた通り安全性が十分確保されているカードなので安心です。まずカードについているICチップと暗証番号でしっかりガードされていますし、万が一の時でも24時間365日無料でカードサービスが利用できるのでサポート面でも充実しています。カード発行時にスペアカードが無料で発行されるので、別々に保管をしておけばオリジナルのカードが無くなってしまっても、面倒な手続きや再発行までに時間がかかるということもありません。カードで利用できる金額は事前にチャージした金額までなので、被害額が高額になってしまうリスクを回避することもできます。海外は日本人が考えているよりもずっと治安が悪く、旅行中に盗難の被害に遭ってしまう人はたくさんいます。安全面でがっちりサポートされているキャッシュパスポートなら、万が一トラブルに遭ってしまったとしても安心できますね。もちろん盗難に遭わないことが一番なので、海外に行く時は日本とは違うんだということを忘れず、手荷物や貴重品の管理を徹底しましょう。
キャッシュパスポートとクレジットカードの違いを知って上手に使おう!
キャッシュパスポートは必要なお金をチャージしておくプリペイド式のカードです。つい使いすぎて後々多額の請求を受ける心配もありませんし、悪用される被害額も最小限に抑えることができます。カードを作るときにも審査や厳しい申込基準はなく、クレカが作れない年齢の子供にも持たせることができます。手数料については上手に活用することでなるべくかからないようにできますし、円高の時にチャージをしておけば両替手数料をカバーできるくらいオトクになる場合もあります。キャッシュパスポートは上手に使えば、他のどのカードよりも便利・安心・オトクに利用できるので、海外に行く人には一番オススメのカードなんですよ。