アコムの取引履歴の請求方法と記載内容を詳しく解説します

アコムの取引履歴の請求方法と記載内容を詳しく解説します

アコムの取引履歴の請求方法と中には何が書いてあるのか

アコムを利用したことがある方ならば取引履歴を請求することができます。

 

取引履歴とは、アコムと契約した日や契約内容を記した書面です。これを見ばいついくらを借り入れて、いついくらを返済したのかが一目瞭然になります。

 

この取引履歴の請求方法は電話のほか、開示請求書を送付することで入手できます。

 

そこで今回はアコムの取引履歴の請求方法や料金、入手までの期間やその見方について、さらに取引履歴を取り寄せて過払金請求を自分で行うメリットやデメリットについても詳細に解説していきます。

 

 

アコムの取引履歴っていったい何なの?

アコムなどの金融業者は債務者ごとに業務帳簿を作成し保存する義務が課せられています。業務帳簿には契約した日付、貸出した金額、返済された金額、残高、金利などが記載されており、取引履歴開示請求があれば業務帳簿をもとにして取引履歴が作成されて渡されることになります。その業務に関する帳簿に基づいて取引履歴を開示すべき義務を負うとの判決が、2006年の最高裁判所の判決で出されたために行われるようになりました。

 

アコムの取引履歴を見ると何が分かるのか

アコムから入手した取引履歴を見ると、一体どのようなことが分かってくるのでしょうか。まずはいつどのような取引があったのかが分かります。契約した日、貸付けを受けた日、返済した日。貸付や返済が行われた場所として店頭かATMか。その時に適用される利率や遅延利率と取引した金額。貸付けた際のまだ返済されていない利息や手数料。返済した金額のうちいくらを利息や手数料に充当し、元金にいくら充当したのか。そしてそれぞれの取引によって残高はいくらになったのかなど、アコムとの取引のすべてが分かるようになっています。

 

 

アコムの取引履歴を請求するにはどのような方法があるのか

過払金があるかもしれない、そう思ったときには取引履歴を取得して法定利息で再計算(引きなおし)することになるのですが、取引履歴の請求方法にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

 

公式サイトからダウンロードする方法

アコムの公式サイトからダウンロードする方法ですが、取引履歴自体をダウンロードできるのではありません。開示照会書(簡易照会用)をダウンロードして必要事項を記入し、郵送または有人店舗へ持参します。今となってはやや面倒な方法であるといえますね。

 

アコムの取引履歴は郵送以外に店頭で受け取れる

開示照会書(簡易照会用)をアコムへ郵送または有人の店舗に持参するのですが、基本的には郵送で自宅へ送られてきます。中には自宅へ送られてくることに抵抗を感じる方もおられるでしょう。このような方のために店舗でも取引履歴を受け取ることができるようになっています。店舗で受け取る際には本人確認書類として免許証などが必要となります。

 

アコムに電話で取引履歴を請求する

以前は必ず開示照会書の提出が必要だったようで、アコムへ電話で取引履歴を請求しても開示照会書が送られてきて、それに記入して返送する必要がありました。最近はそのようなことはなく、電話口で本人確認を行って取引履歴を郵送してくれるようになっています。アコムのお客様相談センター0120-036-390へ電話します。自動音声なのでオペレーターに対応を選ぶ。取引履歴が欲しいことを伝えると担当者につないでもらえる。郵送または店頭受け取りが選べ、郵送の場合は1~2週間程度、店頭で受け取る場合は翌日から可能となっています。

 

 

アコムの取引履歴の見方を詳しく説明します

ここでは取引履歴の見方を説明していきます。もっとも左の欄には取引のあった年月日と支払期限の年月日が記載されています。支払期限を過ぎた場合は延滞となります。その右の欄には店頭とATM、そして貸付と入金が区別されて記載されており、いつどこで借りたのか入金したのかが分かります。その右には各欄の上が正常利率で下が遅延利率で、正常利率とは通常かかってくる利率で約定利率を指し遅延利率は延滞した時に適用される利率です。何%なのかも書かれていますから、すぐに法定利率内か超えているのかが分かります。超えていれば過払い金が発生していることになります。入金した金額のうちいくらが利息に充当され、いくらが元金に充当されているのかが順に書かれていてその右には残高が記載されています。

 

 

アコムの取引履歴についての疑問と回答

アコムの取引履歴の手数料と発行に必要な日数は?

銀行で取引の履歴を書面で出してもらう場合は有料のことがありますし、信販会社のオリコに取引履歴開示請求をした場合も手数料がかかります。これに対してプロミス・レイク・アイフルといった消費者金融では手数料が無料のことが多く、アコムでも原則無料で発行してもらえます。取引履歴発行に必要な日数はニコスやセディナといったカード会社では1か月程度かかりますが、アコムでは郵送の場合2週間以内に店舗へ取りに行く場合には最短で電話で請求した翌日に受け取ることができます。

 

アコムの取引履歴は正確なの?改ざんはない?

消費者金融が発行する取引履歴ってどうにも信用できない、そんな方も多いことでしょう。2006年にポケットバンクの三洋信販が取引履歴を改ざんしていた件やアコム自身も取引履歴を隠すなどして業務停止命令が下されたことがあります。また同年に最高裁判決で取引履歴を開示する義務があるとされたため、現在では隠したり改ざんすることはありません。

 

 

過払い金請求を自分で行うとこんなメリットやデメリットが

過払い金請求を自分で行うとこんなメリットがあります

過払い金請求なんて難しくて自分ではできないと考えてしまいがちですが、頑張って自分で行えばこのようなメリットがあります。なんと言っても司法書士や弁護士に支払う手数料や報酬金がかからないことです。過払金報酬金は和解による場合は回収額の20%以下、訴訟の場合は25%以下が必要でさらに実費も必要となってきます。50万円の過払い金が返ってきても、報酬金だけで最大約12万円になりますから自分で過払い金請求を行うメリットは大きいですね。

 

過払い金請求を自分で行うデメリットはかなり大きい

司法書士や弁護士に支払う報酬金が必要になるのですが、自分で行う過払金請求には実はこのようなデメリットがあるのです。たとえば取引履歴に記載された利率を法定利息で計算しなおして、過払い金の額を確定しないと請求できないように書類を用意するのに相当な時間と労力が必要です。さらに素人が金融業者を相手に交渉した場合、過払金の返還に応じてくれなかったり、返還されても相当金額を圧縮されることが多いのです。それならば司法書士や弁護士に報酬を払って交渉してもらったほうが、実際の実入りが多くなることも当然あります。和解が決裂して訴訟となった場合には素人の手には負えません。デメリットはかなり大きいといわざるを得ません。

 

 

アコムの取引履歴の請求と見方や過払い金請求のまとめ

アコムの取引履歴は電話による請求が簡単で便利です。さらに店舗で受け取るようにすれば最短で請求の翌日でも可能となります。取引履歴にはアコムとの取引が網羅されていて、過払い金の有無を確認するうえでもっとも重要な書類となります。過払い金があることを確認すれば返還請求ができますが、自分で行わずに専門家に任せたほうがスムースな解決につながります。アコムとの取引に少しでも疑問を感じれば、取引履歴を請求して確認することをおすすめします。