婚前調査の費用の相場と調査項目、調査会社を選ぶときのポイント
婚前調査にかかる費用はどう見極める?
結婚は、人生に置いて大きな転機をもたらす出来事です。幸せな結婚生活を続けていくためにも、新しく家族になる人をもっと知りたいと思うのは自然なことと言えるでしょう。また、結婚後に複雑な家族構成や過去の犯罪歴などが発覚して、離婚せざるを得なくなってしまうことを未然に防ぐことにもつながります。自分自身の婚約者や子供の結婚相手に直接聞くのも良いですが、借金の有無などのあまり好ましくない話は正直に教えてもらえないことが普通です。専門の業者を利用して結婚前調査してもらう方が、間違いなく真実に近付けるかもしれません。簡単な身辺調査だけをして高額を請求する悪徳業者につかまらないためにも、調査を業者に依頼する前に料金相場を把握して置く事は大切なことです。業界の標準的な調査費用や調査項目、どのように業者を見分けることができるのかについて説明します。
興信所と探偵事務所の婚前調査費用相場
結婚相手の身元調査や素行調査の依頼先として、興信所と探偵事務所を挙げることができます。現在では興信所も個人を対象とした調査を行いますが、元々は、興信所は企業調査、探偵社は個人調査と分かれていました。また、興信所は調査対象者に素性を明かして「調査をしています」ということを告げて調査をすることが多く、探偵社は調査対象者に気付かれないように調査をすることが多いという違いもあります。調査することを相手に告げるため、興信所が得られるデータは、正確性は高いものの深さがないという特徴があります。ただし、現在は総合探偵社や総合興信所を名乗り、依頼主に合わせた幅広い調査を実施している業者も多いです。興信所に結婚前調査を依頼すると10万円~20万円ほどかかります。素行調査などの時間がかかる調査を依頼すると、調査料金が20万円を超えることもあります。一方、探偵事務所に調査依頼すると、素行調査が基本的に含まれますので、興信所の平均額より高めの20万円~30万円が相場となります。
大手探偵事務所に婚前調査を依頼したときの費用相場
大手探偵事務所における一般的な結婚前調査費用の目安は次の通りです。ただし、調査内容や状況によっては見積もり以上の金額になることもあります。
・原一探偵事務所
料金体系:基本料金が4万円で調査料金が1日当たり8万円~
経費:諸経費込みで、追加料金や成功報酬は不要
支払いタイミング:事前払い。現金以外にもクレジットカードが利用可能
・HAL探偵事務所
料金体系:1案件が30万円~
経費:諸経費込みで、追加料金は不要
支払いタイミング:後払い。着手金も不要
・総合探偵社TS
料金体系:1時間15750円~16200円(通常、調査員は2~3名配置)
経費:交通費や有料施設入場料などの諸経費別途請求
支払いタイミング:後払い。現金以外にもクレジットカードが利用可能
・響エージェント
料金体系:最初の15時間は1時間6000円~(調査員1名当たり)
16時間目からは1時間3000円~
経費:車両・機材・交通費等の諸経費は別途請求
支払いタイミング:後払い
・総合探偵社MR
料金体系:依頼によって異なる。契約時に諸経費込みの料金を提示
支払いタイミング:前払い。調査が予定よりも早く終わったときは差額を返還
婚前調査費用の内訳と料金を左右する要因
案件ごとのパックプランになっている場合も諸経費が別途請求されるシステムの場合も、基本的には調査員の人件費や交通費、機材にかかる費用、事務手数料などがすでに料金に含まれています。業者によっては、掴んだ証拠や結果によって成功報酬が要求されることや、調査を開始する前に着手金が要求されることもあります。パック料金になっている場合は、余程のことがない限り、料金を提示された額以下に抑えることはできません。ですが、後日精算になる場合は、調査期間や手間を軽減することで結婚前調査費用を抑えることができます。例えば、婚前調査に彼氏もしくは彼女の浮気調査も含める場合は、調査依頼をする日や時間を出来る限り絞り、浮気相手と予想される人の情報や特徴を予め調査員に伝えることで、調査費用を抑えることができるでしょう。
個人情報保護と婚前調査費用の動向
個人情報保護の風潮が高まっていることから、以前と比べると婚前調査にも手間がかかるようになりました。今までは会社や近所の人、友人などから気軽に聞き出せた内容も、そう簡単には聞けなくなっているのです。そのため、調査自体の手間と日数も増えてしまい、婚前調査の費用も以前と比べると高くなっているケースが多いのです。
婚前調査の費用見積もりは必須!
正式に調査を依頼する前に、必ず費用見積もりを取らなくてはなりません。気持ちが焦っているときは、「お金のことはいいから、今すぐ調査をしてほしい」と思ってしまうかもしれません。ですが、調査を終えてから信じられないほどの高額な請求が来るなら、例え調査によってトラブルが解決されたとしても、次は支払い問題を抱えることになってしまいますよね。見積もりを見るときは、値段が高いか安いかも大事ですが、どのような内訳になっているかについても厳しくチェックしなくてはなりません。特に次の項目をしっかりと確認してください。
・調査員の交通費や機材費は基本料金に含まれているのかそれとも別途支払いなのか
・記載されている値段は調査員1人当たりの値段なのかそれとも調査員全員の値段なのか
・調査報告書作成費は含まれているのか
・着手金や成功報酬は必要なのか
・調査報告が物足りない時は追加調査を無料で行ってくれるのか
・相談料は必要なのか、無料で相談できるフリーダイヤルなどが準備されているか
婚前調査の費用は安ければ良いというものではない
婚前調査の費用は、もちろん高い業者が安心というものではありませんが、あまりにも安い業者も信頼性に欠けることがあります。例えば、調査員の数を極端に抑えて調査費用を安くしている業者では、調査員の顔を覚えられやすくなり、調査していることが調査対象者にバレてしまう可能性もあります。また、時間や手間をかけないために、調査自体の信用度が低くなってしまうこともあります。価格が良心的な程度なら問題ありませんが、あまりにも低い業者は不安がつきまとうかもしれませんね。
探偵事務所の評判や信頼性もポイント
料金も探偵事務所を選ぶ際の大きな理由になりますが、探偵事務所自体の評判や実績、費用対効果も大切なポイントになります。依頼する前にインターネットなどを活用して評判や実績を調べてみるのも大切ですね。探偵事務所によっては得意分野がありますので、不向きな調査を依頼すれば、納得できる結果を得られないこともあるかもしれません。また、1日当たりの価格が少々高くとも、豊富な調査員を動員してくれる探偵事務所なら、結局は早く調査終わるだけでなく、内容の濃い結果を得られます。後悔なく調査を依頼するためにも、必ず評判や調査内容はしっかりとチェックし、少なくとも2社以上から見積もりを取るようにして下さいね。
婚前調査にかかる期間と分かる内容
婚前調査では、現在の勤務先や住所、実家、両親の職業などの基本的な事柄と、趣味やギャンブル癖、借金などの踏み込んだ事柄を調査することができます。もちろん、どれくらい踏み込んだ内容になるかによって、料金や調査期間も変わって来ます。
結婚前調査の基本は聞き取りと尾行
余程踏み込んだ調査でない限りは、近所や会社の人などにそれとなく聞き取り調査を行ったり、退勤後や週末などに尾行を行ったりして調査を進めます。生き分かれた親や親族などがいる場合は、依頼主からどんな些細な不明点でもクリアにしたいと言う要請があれば、全国にまたがる人探し調査も実施することがあります。このような聞き取りと尾行調査を行うことで、調査対象者の人柄や評判、普段の生活パターンなどを知ることができます。紹介者がいるお見合い相手であっても、釣書きからは分かり得ない情報を探り当てることが可能になるのです。
知りたい内容や程度によって調査期間と費用は変わる
踏み込んだ調査を行うためにはそれ相応の時間も手間もかかりますので、当然のことですが費用も増えていきます。また、家族構成や実家、親族の評判などの基本的なことを知るだけでも、調査対象者によっては全国規模や世界規模の広範囲の調査が必要になる可能性もありますし、素性を探り当てるだけでも数週間かかってしまうこともあります。初めに面談をするときに「どの程度までを知りたいか」「予定の調査期間ですべての情報を得られないときはどうするか」について明確にしておきましょう。その辺りの話し合いを割愛すると、後日、追加費用として莫大な金額を要求されることもあるのです。また、パック料金やすべて込みで前払いの探偵社を利用するときにも、追加調査が必要になったときに費用が追加で要求されるのかどうか確認するようにしましょう。すべてコミだと思っていたら、支払いが不可能なほど高額の費用を要求されることもありますよ。
婚前調査に必要な費用のまとめ
一口で「調査費用」と言っても、依頼する探偵社によって費用に含まれる内容が異なります。しっかりと見積もりを取って、何が費用に含まれるのか、追加請求になるものには何があるのか、期待する程度の報告を得られないときにはどんな手段を取るのか、追加調査には追加費用がかかるのかについて必ず確認しておきましょう。また、探偵社によっては料金割引システムがあることもあります。インターネットで評判を検索するときに、「割引」や「クーポン」などの単語でも検索して見ましょう。それに加えて、評判をチェックして「ここに依頼したい」と思っても、できれば数社の費用や内容を比較して検討することが必要です。満足できる結果を生むためにも、必ず2社以上から見積もりを取るようにしてくださいね。